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“セクシークイーン”アン・シネの日本再上陸の前に知っておきたいこと

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
今季はなかなか調子が上がらないアン・シネ(写真提供:KANG MYUNG HO)

今週6月22日の木曜日からスタートする女子プロゴルフの国内ツアー第17戦『アース・モンダミンカップ』。大会2連覇中のイ・ボミなど年間最多144人が出場するだけに多くの注目が集まっているが、その中でもひと際注目を浴びそうなのが、韓国のアン・シネだろう。

約1カ月前の『ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ』で日本デビューを果たすと、膝下30センチのミニスカート姿と「神対応」と言われたファンサービスで一躍、ブレイク。日本参戦2戦目となった『ほけんの窓口レディース』でも注目を集め、予選落ちでもそれが大きくニュースになるほどだった。

そんな日本での熱狂ぶりは本国・韓国でも伝えられ、彼女の国内復帰戦となった『斗山マッチプレー・チャンピオンシップ』は日本でも報じられるなどしたが、今回も大きな注目を集めそうだ。

(参考記事:追跡写真22枚!! 韓国では膝上35センチの“スカイブルー”!? アン・シネとマッチプレー!!)

ただ、日本を熱狂させて韓国に戻ったあとのアン・シネの調子は決して良いとは言えない。

例えば5月17日から行われた『斗山マッチプレー・チャンピオンシップ』では57位、5月26日から行われた『E1チャリティオープン』では29位、6月9日から行われた『第11回S-OILチャンピオンシップ』では61位に終わっている。

先週はKLPGAの今季初のメジャー大会である『第31回韓国女子オープン』に出場。アン・シネと同じく美女ゴルファーとして人気で“韓国美女ゴルファー神セブン”に数えられるキム・ジャヨン、パク・キョルと同じ組でラウンドしたが、93位に終わって予選落ちしている。

今季は韓国ツアー8試合、日本ツアー2試合を消化しているアン・シネだが優勝はもちろん、トップ10入りもなく、予選落ちに至っては日本で1回、韓国では3回となっている。

昨年は韓国ツアー27試合に出場し6度の予選落ちがあったが、優勝はなくともトップ10入りが3度あった。まだ10試合しか消化していないので単純比較はできないが、今季はなかなか調子が上がらない。

今季開幕前、彼女はパワーアップのために筋力トレーニングに励み、ドライバー平均飛距離は昨年の235.65ヤードから今季は241.32ヤードになったが、それが成績になかなか現れないだけに心配だ。

(参考材料:アン・シネがまさかの筋肉3キロ増量。その筋トレ動画もセクシーすぎる!!)

調子が上がらないのは数字にもしっかり現れている。韓国ツアーだけの数字を見ると、平均ストロークは73.19で69位、フェアウェイ・キープ率も73.47%で102位とらしくない。

もっとも気になるのは平均バット数(合計)だ。アン・シネの過去発言で「パットだけは譲れません」というものがあるほど彼女も自信を持ち、昨季は29.56で2位だったが、今季は31.69と94位に甘んじているのだ。

そんな中で再び日本にやって来るアン・シネ。韓国では複数のメディアの取材を受けており、そこではいくつか興味深い発言もある。

曰く、「日本の反応はまったく予想できず、最初は狼狽したり楽しかったり。私もゴルフ選手である以上、その関心に成績で答えねばならない」と思ったらしく、「私の生涯であれほど多くのギャラリーの中でプレーしたことはなかった。選手として大きな栄光だった」とも感じたという。

その一方で「プレッシャーや少し興奮したために成績を出すのは容易ではなかった。 日本ではまだルーキーなので緊張もした」という。そんな日本でプレーするにあたって、先輩のイ・ボミからもいくつかアドバイスをもらったらしい。

なんでもイ・ボミはアン・シネに、「焦るな」とアドバイスしたという。日本1年目でコースの特長も芝の性質もよくわからないのだがら、あまり性急に結果を求めず、じっくり適応していけばいいとアドバイスしたという。

(参考記事:イ・ボミからの特別アドバイスもあった!! アン・シネが韓国メディアにだけ明かした日本初挑戦)

そうしたイ・ボミのアドバイスをどう役立て生かすのか。韓国の“超絶セクシークイーン”の日本ツアー第3戦目となる『アース・モンダミンカップ』に注目したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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