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韓国は本当に「国が割れている」のか? (上)保守・進歩派デモの現場を歩く

徐台教ソウル在住ジャーナリスト。『コリア・フォーカス』編集長
今月3日、ソウル都心で保守派市民による「反文在寅政権デモ」が行われた。筆者撮影。

韓国では10月に入り、異なる主張を持つ市民の集団による大きなデモが立て続けに起き、傍目には社会的な混乱に陥っているように映る。どう読み解くべきなのかを2本立てで説明する。まずはデモの現場を見る。

※この記事の大部分は、14日のチョ長官本人による辞任表明の前に書かれた。記事には最新の情勢を反映したが、3日、5日のデモを取材した当時は、チョ長官の辞任に関する言及がなかった点を明記しておく。

●チョ長官人事から「2か月」が経過

近頃、韓国のニュースで最も良く聞く単語は「トゥドンガン」だ。「真っ二つ」を意味するこの言葉は、世論が進歩派と保守派に割れている状況を背景に「国がトゥドンガン」という風に使われる。つまり、国が割れたということだ。

簡単な表現ではない。実際、ここ数年は目にすることが無かった単語である。なお、韓国政治を論じる際によく使われる「保守・進歩」という分け方であるが、それをひと言で説明するのは難しい。以前は「反民主・権威主義=保守、民主=進歩」、「反共=保守、民族主義=進歩」とされたが、今では社会の様々な部分で線引きされている。この記事を通じ紐解いていきたい。

この事態を引き起こしたのは、紛れもなくチョ・グク(※1)法務部長官の任命をめぐる一連の騒動だ。

8月9日に文在寅大統領がチョ氏を指名して以降、チョ氏一家への不正疑惑が韓国のメディアに取り上げられなかった日はない。日本では一時の狂騒が沈静化したかもしれないが、韓国では今なおトップニュースでの扱いが続いている。

9月9日、チョ・グク氏(左)に法務部長官の任命状を手渡す文在寅大統領。写真は青瓦台提供。
9月9日、チョ・グク氏(左)に法務部長官の任命状を手渡す文在寅大統領。写真は青瓦台提供。

与野党がチョ氏の資質をめぐり争い、法で定められた国会での人事聴聞会が開かれない中、8月27日には検察がはじめてチョ氏一家周辺への強制捜査に乗り出した。そして9月2日の10時間以上におよぶ記者懇談会と、同6日の正式な人事聴聞会を経て9日に文大統領が任命に踏み切った。

だが、検察によるチョ氏一家への捜査は今も続いている。

強制捜査は70か所を超え、起訴された夫人は検察で4度にわたる取り調べを受けた。今月8日にはチョ氏の弟に逮捕状が請求されもした(結果は棄却)。指名から2か月、任命からひと月が経っても、まだまだ決着が着く気配はない。14日午後、チョ長官は辞意を表明したが、捜査は今後も続くだろう。

こうした中で起きたのが、大きく保守派と進歩派と区切ることのできる二つのデモだ。

10月3日の休日には保守派の市民が光化門広場に集まり、10月5日土曜日には進歩派の市民が検察や裁判所が居並ぶ瑞草洞一帯に詰めかけた。いずれも主催者側が「参加者を200万人以上」と発表する大型のデモとなった。

なお、進歩派による「検察改革デモ」が活性化した当時9月末の状況については以下の記事に詳しい。

韓国・大規模「検察改革デモ」は、’支持層の結集’に過ぎないのか?

https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20190930-00144769/

光化門広場から青瓦台(大統領府)に向けて行進する保守派デモに参加した市民たち。星条旗は米韓同盟を重視するという意思表示だ。3日、筆者撮影。
光化門広場から青瓦台(大統領府)に向けて行進する保守派デモに参加した市民たち。星条旗は米韓同盟を重視するという意思表示だ。3日、筆者撮影。

●保守派デモを歩く

10月3日の保守派デモは、第一野党・自由韓国党(110議席)と極右政党・我が共和党(2議席)、そして韓国のプロテスタント教団の1〜2割が参加する韓国キリスト教総連合会が緩く共催を呼びかけた。

この日のデモの特徴は保守政党とキリスト教右派の結託にある。ここに極右派までを含め、いわゆる「汎保守」の集まりが2017年5月の文政権発足以降、初めて行われたという点で特筆に値する。

さらに、参加者数での争いもあった。9月28日の進歩派デモを圧倒しようと各組織は動員を徹底した。このため、間違いなく文政権になって以降のあらゆるデモの中で最大の人出だった。

光化門広場に詰めかけた市民を前に演説する自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表。同党HPより引用。
光化門広場に詰めかけた市民を前に演説する自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表。同党HPより引用。

デモの現場で壇上に上がった自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表は「チョ・グクの背後にいる主犯は誰か」と文大統領に言及し、「検察改革は検察の捜査権を麻痺させるためのものだ。チョ氏は刑務所に行くべきだし、大統領も責任を取るべき」と訴えた。黄代表は検事出身だ。さらに、「この政府による暴政を、全てをかけて防ぐ。途中で止めずに最後まで戦う」と力を込めた。

また、同党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表は検察改革デモを「紅衛兵政治」と文革時代の中国に例える一方、文在寅政府を「親北・守旧・偽善・左派政府」と評し、その目的を「自由民主主義の韓国を転覆させることであり、新たな独裁」と主張した。

・喜び

自由韓国党の悲壮さ(?)とは裏腹に、参加した市民の表情は明るかった。例えばデモの後半で青瓦台(大統領府)に向けて行進する姿などは、進歩派のデモと見紛うほど楽しそうな様子だった。この楽しさの底には「同志に出会えた喜び」があったようだ。

筆者のインタビューに答えたユ・ミナさん(65歳)は「自分は左派でも右派でもない普通の市民だ。たくさんの人が参加する姿を見ると涙が出る。正しいことに向かって、一つの心になれる愛国者がこんなに多いと思わなかった」と嬉しそうに語った。

イ・ミナさん(左)。3日、筆者撮影。
イ・ミナさん(左)。3日、筆者撮影。

また、ホン・ジェウン氏(71歳)は「これまで分裂していた右派が団結し、進歩派を逆転した雰囲気だ。愛国心の強い人々が来ている。数がとにかく多い。保守派が団結する口実を作り、自由韓国党に有利な局面を作ってくれた文在寅に、逆に感謝したいくらいだ」と相好を崩した。

一方、イ・シヨンさん(51歳)は「保守デモに来たのは初めてだが、こんなにたくさんの人がいるのに驚いた。極右の支持者ではない私が出てきたように、チョ氏のスキャンダルによって、これまで声を上げられなかった市民が街に出てきたのではないか」と語気を強めた。

付言すると、デモには混乱もあった。警察に暴力をふるったかどで46人が連行され、キリスト教団体を率いる著名な牧師が「数十倍になって戻ってくる」と参加者から献金を募るニュースが報じられた。ネット上では「無秩序だ」と批判する声が少なからず見られた。

・参加の理由

ではなぜ、人々はこの日のデモに来たのだろうか。前出のユさんは「目的はチョ氏の逮捕を求めること。疑いはひどくなる一方だ。文政権はウソで味方を擁護する政府というのが今回の(チョ氏の)件で分かった。文政権は他人に厳しく身内には優しい。文大統領を追い出して自由を取り戻す」と語った。

「文在寅下野(退陣)、チョ・グク監獄(逮捕)」と書かれた垂れ幕を掲げて歩く市民たち。3日、筆者撮影。
「文在寅下野(退陣)、チョ・グク監獄(逮捕)」と書かれた垂れ幕を掲げて歩く市民たち。3日、筆者撮影。

やはり前出のホンさんは「文在寅はもっと上手くやると思っていたが、頑固すぎて大統領の器ではない。国民の分裂をもたらしている。政治家や大統領は和合をもたらす人物でなければならない。文在寅と青瓦台は目を覚まし政策の方向を変えるべきと訴えたい」と述べた。

また、イさんは「チョ氏の一連の疑惑や対応を見て、後頭部を殴られた気がした。法務部長官としてとても認められない。文政権の特徴として意見の異なる相手に政治的な物差しや偽善的な物差しでレッテルを貼り、国民を騙そうとしている。できれば引きずり下ろしたい。大学生の娘も怒って友達と連れ立ってデモに参加した」と話した。

・真っ二つなのか?

他方、「国が真っ二つに割れていると思うか」という質問について、ユさんは「その通りだ。保守派と進歩派の正面からの激突が始まった。これからもデモに参加し続ける」と語った。

ホンさんもまた、「国が二つに割れているのは事実であり、とても残念だ。分裂している」と述べた。

「後ろ姿なら」と撮影させてくれたホン・ジェウン氏。晴れ晴れとした表情が印象的だった。3日、筆者撮影。
「後ろ姿なら」と撮影させてくれたホン・ジェウン氏。晴れ晴れとした表情が印象的だった。3日、筆者撮影。

イさんもやはり、「国が二つに割れている」との認識を示した。

その上で、「だが、真っ二つとは見ない。『386世代』が得意の扇動をしているので一時的な分裂に見えるが、これは『386世代』が力を無くしている証拠だ。シャイな中道保守の市民が街に出て大きな流れになると思う。新しい国づくりのための陣痛だ」との見方を示した。

なお、『386世代』とは60年代生まれで80年代に大学に通い、1987年の民主化とその定着における大きな力として機能した世代を指す。今は50代となり『586世代』とも呼ばれる。

大学進学率が3割にとどまる時代に社会を動かしたこの一団が、その後一貫して韓国社会の成長の恩恵を最も大きく受ける一方、進歩・保守派にまたがる権力層として居座り、社会の不平等を放置してきたと批判を浴びている。

・突然飛び出す強い言葉

見てきたような参加者の発言は、一般的に理解がいくものだ。だが、この日のインタビューで筆者の印象に残ったのは、会話の端々に「強い言葉」が挟まる点だった。

ユさんは「政府はどんどん北朝鮮寄りになってきており、自由民主主義が失われてきている。ここまで韓国内が従北左派に寄生されているとは思わなかった」とし、ホンさんは「文在寅は共産主義者だ」と斬って捨てた。「従北」とは文字通り北朝鮮に従うという意味で、相手を批判する時に使われる。「スパイ」というニュアンスさえある強い言葉だ。

また、イさんは「文在寅のせいで、外交と安保が崩れつつある。まだ任期の半分も過ぎていないのに、毎日、国が滅びゆく姿を見ているようだ」と嘆いた。

こうした発言や、そして前段で引用した自由韓国党の羅院内代表の主張に共通するのは、使い古された「色分け論」だ。つまり、文在寅や政府を構成する進歩派を「アカ(共産主義者)」とし、朝鮮戦争を闘った北朝鮮と同様に並べることで「自由民主主義の韓国の敵」とするロジックだ。

「大韓民国を共産化する文在寅とチョ・グクを引きずり下ろせ!」と書かれた垂れ幕を持つ市民たち。3日、筆者撮影。
「大韓民国を共産化する文在寅とチョ・グクを引きずり下ろせ!」と書かれた垂れ幕を持つ市民たち。3日、筆者撮影。

こんなマッカーシズム的な、韓国内では極右のものとされる主張が「自身は極右でない」という人々の口からポンポン出てくるのは意外といえば意外だったし、合点がいく点もあった。

これは今なお、韓国で保守派と進歩派を分ける最も大きな線が、北朝鮮を敵と見るか・協力する相手と見るのかという部分に存在することを如実に示している。

このため、保守派デモの構造自体に目新しさはないと筆者は判断する。参加者の多くは政権への批判精神を持つものの、依然として反共の思想を根底に持ち、「文在寅はアカ」という視点を共有している集団と見ることができるからだ。

ただ、これまでと異なるのはチョ氏をめぐる騒動で、「文大統領が一線を超えた」と考える層が社会に増えている点だろう。この認識が、保守派デモの規模をかさ上げする一方、保守派のリーダーたちを奮い立たせ、主張を先鋭化させている。

光化門広場には、チャンネル登録者数が20万人を超える人気「反中」ユーチューバー(サングラスの人物)も表れ、ファンの写真攻めにあっていた。「韓国は中国に乗っ取られている」とする人物だ。3日、筆者撮影。
光化門広場には、チャンネル登録者数が20万人を超える人気「反中」ユーチューバー(サングラスの人物)も表れ、ファンの写真攻めにあっていた。「韓国は中国に乗っ取られている」とする人物だ。3日、筆者撮影。

●進歩派デモを歩く

一方、10月5日に行われた進歩派デモの現場は、冒頭で紹介したリンクにある9月28日の様子と大きく変わるものはなかった。デモを貫く基調となったコールも「チョグク守護、検察改革」で一貫していた。

参加する市民の顔にはやはり笑顔があり、参加者の年齢層も保守派デモと比べると大きく下がり、子どもの姿も目についた。キムパッ(のり巻き)を売る人もいた。

5日、瑞草(ソチョ)駅十字路を中心に四方にのびる道路を進歩派デモに参加した市民が埋めた。写真は瑞草駅から教大駅につながる道。午後6時のデモ開始を待たず人が埋め尽くした。筆者撮影。
5日、瑞草(ソチョ)駅十字路を中心に四方にのびる道路を進歩派デモに参加した市民が埋めた。写真は瑞草駅から教大駅につながる道。午後6時のデモ開始を待たず人が埋め尽くした。筆者撮影。

ひとつ異なるのはその規模だ。28日のデモでは大通り2本を埋めた市民はこの日、その倍となる大通り4本を埋めた。それでも参加者数は3日の保守派デモには至らなかったであろう。

筆者はこの日、集団の最前線ではなく中盤から後方で取材をしていた。瑞草洞は富裕層が多く住む街で、8車線道路の両横には飲食店やショップがずらりと並ぶ。気温が20度を下回り、気持ちのよい秋風が吹く中でぶらりとデモに立ち寄る人々が目立った。

声をかけたパク・ムンギルさん(43歳)は、この日、はるばる釜山から家族連れで参加した。「盧武鉉(ノ・ムヒョン、在職03年2月〜08年2月)元大統領の時から、検察はウソを付くことも厭わなかった。ここで止めないと、これからもっとひどくなると思い来た。子どもの未来のためだ」と語るパクさんの傍らでは、ベビーカーに乗った赤ん坊がニコニコしていた。

パク・ムンギルさん。まっすぐに筆者の目を見て真摯に話す姿からは、進歩派デモへの気持ちの強さを感じた。筆者撮影。
パク・ムンギルさん。まっすぐに筆者の目を見て真摯に話す姿からは、進歩派デモへの気持ちの強さを感じた。筆者撮影。

続いて、双子を連れた夫婦に声をかけた。匿名を求めた40代男性は、参加の理由について「おととい3日にあった保守派デモを見て、今回も検察改革がすんなり行かないという切迫した想いを抱いたから」と語った。この日のデモの裏側に、保守派デモへの危機感があったことが伺える部分だ。

国が二つに割れているという指摘をどう思うのか、という問いには「チョ長官の疑惑については、家族のものはあるがチョ氏本人に対するものはない。検察改革がより大きな課題であり、検察改革を恐れる勢力がチョ氏や政権に反対していると考える」と慎重な見方を示した。

路肩に座っていたチョン・ヒョンシクさん(56歳)は現役の教師だ。参加の経緯について、「あくまで検察改革を求めるために来た。韓国の検察は『無所不為(できないことがないという意)』の権力を振るってきた。進歩よりも保守に近い集団だ。チョ長官一家を疑惑から守ることよりも、検察改革の方がはるかに大切だ」と述べた。

夫婦でデモに参加していたチョン・ヒョンシクさん(左)。客観的に状況を把握しているからか、確固とした話しぶりだった。プラカードには「チョグク守護、検察改革」とある。会場で配られるものだ。筆者撮影。
夫婦でデモに参加していたチョン・ヒョンシクさん(左)。客観的に状況を把握しているからか、確固とした話しぶりだった。プラカードには「チョグク守護、検察改革」とある。会場で配られるものだ。筆者撮影。

チョンさんはまた、国が割れているとの筆者の指摘に対し「その通りだ。両陣営(保守・進歩)の論理が極限に達している印象がある。だが、これこそが国がうまくいっている証拠ではないか。片方の陣営だけが主張することは改革ではない。とはいえ、あまりにも両陣営が正面から向かい合っているのも確かだ。双方の力関係も拮抗している」と語った。

その上で今後の解決策として、「早く司法の判断を仰ぐほかにない。チョ氏は家族の問題が明らかになったら辞任するべきだし、検察側もここまで捜査して何も出てこなかったら、政治介入であったことを認め検察総長が辞任するべきだ」と持論を述べた。

このように、進歩派デモ参加者の声は、9月28日に筆者が取材した内容と大きく変わらないものだった。参加者の共通項は、金大中・盧武鉉大統領から続く進歩派の宿願である検察改革を後押しする気持ちである。その上で文政権を熱烈に支持する層が「チョグク守護」の声を積極的に上げている構図だ。

また、5日のデモでは「文在寅を守り抜こう」というコールも登場するなど、次第に政権支持色を強めている点も特徴だ。

5日の進歩派デモで最も多く見かけたプラカード。左から故盧武鉉大統領、文大統領、チョ氏の顔が並ぶ。検察の侮辱的な捜査を苦に自殺した盧元大統領を連想させ、右の二人を守り抜くという強い意志表示だ。筆者撮影。
5日の進歩派デモで最も多く見かけたプラカード。左から故盧武鉉大統領、文大統領、チョ氏の顔が並ぶ。検察の侮辱的な捜査を苦に自殺した盧元大統領を連想させ、右の二人を守り抜くという強い意志表示だ。筆者撮影。

この日、与党・共に民主党の所属議員たちはデモに参加することを自粛した。理由は「市民の自発的なデモに与党議員が参加し、自由韓国党に『官製デモ』や『動員だ』と言わせる口実を与えてはならない」(表蒼園ピョ・チャンウォン議員)というものだった。

こうして保守派、進歩派のデモを通じた勢力争いは互いに数十万の市民が参加する底力を見せつけたことで「引き分け」に終わった。なお、参加者数200万というのは有り得ない数であり、韓国メディアのデータ分析によると、進歩派10数万人、保守派40万人ほどとなっている。

さらに10月9日には保守派が光化門で、同12日には進歩派が瑞草洞でそれぞれ3日と5日よりもやや小規模な(依然として大きな)デモを開催した。だが、これまで見てきたような構図に大きな変化はなく、互いに先鋭化がやや進んだ様相だ。(下に続く)

韓国は本当に「国が割れている」のか? (下)文政権の失敗と韓国社会に必要な「癒やし」とは

https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20191014-00146821/

LED製のキャンドルを掲げる年配の女性。5日、筆者撮影。
LED製のキャンドルを掲げる年配の女性。5日、筆者撮影。
ソウル在住ジャーナリスト。『コリア・フォーカス』編集長

群馬県生まれの在日コリアン3世。1999年からソウルに住み人権NGO代表や日本メディアの記者として朝鮮半島問題に関わる。2015年韓国に「永住帰国」すると同時に独立。16年10月から半年以上「ろうそくデモ」と朴槿恵大統領弾劾に伴う大統領選挙を密着取材。17年5月に韓国政治、南北関係など朝鮮半島情勢を扱う『コリアン・ポリティクス』を創刊。20年2月に朝鮮半島と日本の社会問題を解決するメディア『ニュースタンス』への転換を経て、23年9月から再び朝鮮半島情勢に焦点を当てる『コリア・フォーカス』にリニューアル。ソウル外国人特派員協会(SFCC)正会員。22年「第7回鶴峰賞言論部門優秀賞」受賞。

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