アメリカ海兵隊、神風ドローン搭載の自律型無人船を導入
アメリカ海兵隊は「神風ドローン」を搭載した無人船(Long Range Unmanned Surface Vessel:LRUSV)を導入した。ルイジアナ州にあるメタルシャークが開発した。人間の軍人が操作することも可能だし、自律的に運用することもできる。
「Kamikaze Drone(神風ドローン)」は「Suicide Drone(自殺ドローン)」とも呼ばれており、標的を認識すると突っ込んでいき標的を破壊する小型の徘徊型攻撃ドローン。「神風(Kamikaze)」がこのようなところで使われるのに不愉快な想いをする日本人も多いかもしれないが、「Kamikaze Drone(神風ドローン)」は一般名詞になっており欧米や中東のニュースではよく見かける。
メタルシャークのCEOのクリス・アラード氏は「LRUSVは軍事分野における自律型技術の大きな進歩です」と語っていた。今回、アメリカ海兵隊が導入した無人船は人間の判断を介さない自律型の運用も可能である。自律して運航する無人の船に搭載された神風ドローンが標的を検知し攻撃を行うことは、水陸両用作戦で使えるため、たしかに大きな進歩である。
AI技術の軍事分野での活用で、自律型の兵器の開発は進んできている。人間の判断を介さないでAI技術を搭載した兵器自身が判断して標的に攻撃を行うことが非倫理的であると国際NGOや世界の30か国が自律型殺傷兵器の開発と使用に反対を訴えている。アメリカは反対していないで、むしろ積極的に自律型の兵器の開発を進めている。中国は自律型殺傷兵器の使用には反対しているが、開発には反対していない。
▼メタルシャークが開発したLRUSV