韓国、いっこうに減少しない「歩きスマホ」マンホールに女性が転落する事故も
韓国での歩行者の事故の6割が「歩きスマホ」に起因するという韓国の報道があった。KBS Worldが報じているので下記に引用しておく。
「歩きスマホ」でマンホールに転落事故も発生
韓国では日本よりも早くスマホが普及し、現在でも多くの人がスマホに夢中で、「歩きスマホ」も日本以上に問題になっている。
ソウルでは2016年6月から「歩きスマホ」の注意喚起をした標識をソウル市内5カ所に試験的に300本設置した。標識には「歩行中のスマホに注意」と書かれていた。たくさんの標識を街中に設置していたが「歩きスマホ」で、神経はスマホに集中しているため標識は目に入らないだろう。そのためスマホを見ながら歩いていても、目に入るようにと、道路にも「歩きスマホ」注意喚起の標識を設置した。
だが標識の効果はほとんどなかったようで、韓国での「歩きスマホ」はいっこうに減少していない。2018年4月には、ソウルで「歩きスマホ」をしていた20代女性がマンホールに転落して、足に怪我をする事故が発生。
50代以上の中高年の「歩きスマホ」も急増
韓国KBSの報道では、事故の7割が朝8時から9時までということだが、朝の通勤・通学時に「歩きスマホ」をしているのだろう。負傷した人の5割が10代と20代の若者とのことだが、2017年夏には、50代以上の中高年の「歩きスマホ」が急増していると、韓国の現代海上交通気候環境研究所が調査結果を発表した。
また2016年末に韓国の統計庁が発表した「韓国の社会動向」によると、スマホ過剰依存危険群は2011年には8.4%だったが、2015年には16.2%、2016年には17.9%と急増していることも報じられていた。また韓国の交通安全公団は、歩行中にスマホを使用していると事故発生率が76%上昇する調査結果も発表している。
韓国でも「歩きスマホ」に対していろいろと対策を講じて、注意喚起を行ってはいるものの、老若男女、あらゆる人々があらゆる場所でスマホを見ながら歩いている。