Facebook、全世界で18億人が利用で2016年の売上3兆円:これからも「動画ファースト」

(写真:ロイター/アフロ)

Facebookは2017年2月1日、2016年第4四半期(10~12月期)の業績を発表した。Facebookを毎日利用するデイリーアクティブ利用者(DAUs)は、2016年12月時点、全世界で前年同期比で18%増の12億3,000万人。月間アクティブ利用者数(MAUs)は、全世界で同17%増の18億6,000万人だった。そしてFacebook利用者の68%の12億人以上がアジア太平洋地域やその他の新興国市場で、これらの市場ではスマホの普及によって大きく伸びている。

2016年は年間3兆円の売上、モバイル広告が絶好調

第4四半期の売上高は前年同期比51%増88億900万ドルで、純利益は128%増の35億6,800万ドルと大幅な伸びを見せた。売上のうち広告売上高は86億2,900万ドルでFacebookの売上の98%を占めている。ますますFacebookの売上が広告依存になっている。広告収入のうちモバイル向けの広告収入が84%を占めており、前年同期の80%を上回っており、ますますモバイルがFacebookの稼ぎ頭になっている。

モバイルからのMAUも21%増の17億4,000万人、モバイルからのみアクセスするユーザーは前年同期比40%増の11億4,900万人。モバイルのみからアクセスするユーザーがMAU全体の62%を占めている。

また2016年年間(1月~12月)の通期では売上高が前年比54%増の276億3,800万ドル(約3兆円)だった。広告収入が売上のほとんどであるFacebookはプラットフォームであると同時にメディアだ。日本の民放でも売上の大きい日本テレビ放送網(日テレ)の2015年度の売上が約3,070億円(単体)だった。事業内容や展開している地域・規模が異なるので、一概に比較はできないがFacebookの年間売上約3兆円は日本のメディア企業の売上規模を既に大きく抜いている。だがFacebookの売上のほとんどは北米や欧州市場なので、これからは利用者が拡大している新興国市場での収益の確保が課題になる。

FacebookはSNSだけでなく、世界の2大メッセンジャーであるMessengerが全世界で10億人以上、WhatsAppが12億人以上の利用者がいるほか、日本でも人気のInstagramも世界で6億人以上が利用しており、まさにソーシャルメディアの王者として君臨している。

2016年Q4のFacebookの地域別MAUと比率 (公開情報を元に作成)
2016年Q4のFacebookの地域別MAUと比率 (公開情報を元に作成)
2016年Q4のFacebookの地域別1人当たりの収入(公開情報を元に作成)
2016年Q4のFacebookの地域別1人当たりの収入(公開情報を元に作成)

これからも「動画ファースト」

ザッカーバーグCEOは今期の決算発表をうけて「Facebookの最大の関心は関連するアプリ全てにおいて共通のことだが、それは『動画ファースト』だ」(Our biggest focus continues to be putting video first across our family of apps.)とコメント。まずは短い動画コンテンツに集中していくことを明らかにした。

世界中で普及するスマホで誰もが簡単に動画を撮影して、それをアップして友人や知人とFacebookやメッセンジャーで共有したり、Instagramにアップして拡散している。そのような友人知人や企業などからの動画コンテンツを見るためにFacebookにアクセスする人が増加し、それに伴って広告収入も増加するスパイラルはこれからも変わらないだろうから、Facebookの「動画ファースト」戦略は当面続くだろう。

(ザッカーバーグのFacebookより)
(ザッカーバーグのFacebookより)