バス運転中に「ポケモンGO」動画アップされ発覚:日本だけでなく海外でも問題になってる「運転中スマホ」

(写真:ロイター/アフロ)

最近、久しく「ポケモンGO」の話題を聞かなくなったと思っていたら、バスの運転手が運転中に「ポケモンGO」をやっていた動画を撮影されて動画サイトにアップされ発覚したという事件があった。運転手が所属する会社は謝罪した。時事通信では以下のように伝えている。

バス運転中にポケGO=投稿動画で発覚

バスやタクシーなどを運行する両備ホールディングス(岡山市)は4日、両備バス関西カンパニー大阪支店(大阪府門真市)の男性運転手(41)が観光バスを運転中、スマートフォン用ゲームアプリ「ポケモンGO」をしていたと発表した。バスは回送中で乗客はおらず、事故はなかった。運転手は「回送中で気が緩み、やってしまった」と話しているという。

両備ホールディングスによると、10月31日に匿名で「運転中にゲームをしている動画が投稿されている」と電話があった。同社が確認したところ、スマホをメーターの近くに立て掛け、時折指で操作する運転手を撮影した動画がインターネットの投稿サイトにあった。運転手は10月上旬に伊丹空港まで乗客を運んだ後、支店に戻る途中でゲームをしたことを認めたという。動画はバスの車内で同社関係者が撮影したとみられる。

同社は31日付で、運転席への携帯電話やスマホの持ち込みを全面的に禁止した。同社広報は「交通従業員としてあるまじきことをしてしまい、おわびのしようもない。再発防止に努めたい」とコメントしている。

出典:時事通信(2016年11月5日)

運転中の「ポケモンGO」、実際にはもっと多いのでは

2016年7月23日には警察庁が7月22日から8月21日までの1か月に、車や自転車を運転中に「ポケモンGO」で遊んでいたことが原因とみられる交通事故が79件、交通違反の摘発が1,140件に上ったことが明らかになった。2016年10月には愛知県一宮市で「ポケモンGo」をしながら運転していたと見られるトラックの運転手が、横断歩道を渡っていた小学4年生の男子をはねて男子が死亡する事故があったばかりだ。また2016年8月には徳島県で、女性2人が車にはねられる事故があり、病院に搬送されたが1人が死亡、1人が重傷を負うなど「ポケモンGo」に起因する死亡事故が2件起きている。

だが実際には警察が把握していないところや、事故になっていないので明るみになっていないが、実際にはもっと多いだろう。「ポケモンGo」だけでなくLINEやら動画視聴などを含めたスマホ操作はもっとたくさんある。今回、バスの運転手が述べているように「気が緩んでしまい、やってしまう」というのが多い。周囲に自動車や人がいないから大丈夫だろうと思って、ついついスマホに目が行ってしまう。そして気が付いたときには大惨事になっているということも多い。

バス会社では運転席へのスマホの持ち込みを禁止したそうだが、今までは自由にスマホを持ちこんで運転できたというのも恐ろしい。そしてバス会社の運転手と違って、個人で運転する際はそのような制限がないので、気が緩んでしまえば、いつでもスマホを操作できる環境にいるので、結局自分で自分を律するしかない。

海外でも問題になっている運転中の「ポケモンGO」と多くの交通事故

日本だけでなく海外では「ポケモンGO」は人気があった。最近では飽きてしまったのか、プレーしている人も減少したが、夏頃には海外でも運転中に「ポケモンGO」をしていて、多くの交通事故が発生していた。

バスやタクシーの運転手が運転中に「ポケモンGo」をやっているのは日本だけではない。イギリスでは配車アプリ「Uber」の運転手が運転中に「ポケモンGO」で遊んでいて、乗客からクレームになった。オランダではバスの運転手が運転中に「ポケモンGO」で遊んでいて、解雇された。運転手が「ポケモンGO」に夢中のタクシーやバスなんて、恐ろしくて乗りたくない。

ニューヨークで「ポケモンGO」に夢中で木に衝突した自動車
ニューヨークで「ポケモンGO」に夢中で木に衝突した自動車

アメリカのボルチモアでは運転中に「ポケモンGO」をやっていて、パトカーに突っ込んでいくという事故や、ニューヨークでは木に衝突する事故もあった。ピッツバーグでは15歳の少女が歩きながら「ポケモンGO」をやっていたら、自動車事故に巻き込まれて大怪我をした。彼女が入院した病院によると、彼女以外にもたくさんの人が歩きながら「ポケモンGO」をやっていて自動車事故に巻き込まれて怪我をしているそうだ。カナダでも運転手が「ポケモンGO」をしていた自動車が警察に突っ込んで2人の警官が怪我をした。

「運転中のポケモン禁止」の電光掲示板 (appellawyer)
「運転中のポケモン禁止」の電光掲示板 (appellawyer)

オーストラリアのメルボルンでは19歳の少年が運転中に「ポケモンGO」をやっていて、学校に突っ込んでいった。シドニーでは「ポケモンGO」をやっていた歩行者の女性がひき逃げされた。マレーシアでも歩きながら「ポケモンGO」に夢中になっていた2人が自動車事故に巻き込まれた。シンガポールでも「ポケモンGO」に夢中になっていた運転手の自動車が道路に突っ込む事故が報じられていた。どの事故やトラブルも運転や歩行に集中しないで、スマホに夢中になっていて、神経がスマホの中のポケモンにばかりいっていたことが原因だ。

アメリカや世界各国では、SNSなどでの注意喚起を訴えるだけでなく、警察による道路での監視を強化したり、道路の電光掲示板で「運転中のポケモン禁止」をアピールしている。ミャンマーでも運転中の「ポケモンGO」禁止を訴える看板が街の至るところに多くあった。

「運転中のポケモンGO」は自分だけでなく他人の人生まで奪いかねない。スマホの中のポケモンよりも人命の方が大切なのは言うまでもない。「ポケモンGO」で人生を台無しにする必要はない。