台風14号発生　沖縄方面へ

　9月30日（土）午後3時にフィリピンの東で台風14号が発生しました。30日（土）午後3時現在、台風14号はフィリピンの東を1時間に20キロの速さで北西へ進んでいます。中心気圧は998hPa、中心付近の最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで暴風域は伴っていません。

　台風は今後発達しながら、10月1日（日）には暴風域を伴う見込みで、進路は次第に北西方向へ進み、10月3日（火）から5日（木）にかけて沖縄の先島諸島の南海上を西寄りに進む見込みです。

9月の台風発生は最少の2個

　9月の台風としては記録的な2個の発生数となりました。気象庁の1951年からの台風の統計によりますと、9月としては最も少ない発生数となっています。（1951年、1973年、1983年は9月に2個の発生数）

この時期の台風は大きな被害も

【2018年　台風24号】

　2018年9月21日午後3時にマリアナ諸島で発生した台風24号は、25日午前3時には猛烈な台風となり、フィリピンの東を西北西へ進みました。その後大型で非常に強い勢力の台風となり、29日の昼過ぎに久米島に最も接近した後、沖縄本島の西海上を北東へ進み、30日午後8時頃に和歌山県田辺市付近に上陸し北海道の南の海上に進みました。沖縄から北海道まで影響を及ぼしました。

　9月29日の沖縄本島地方の日降水量は国頭で296.0ミリを観測するなど、その他の地点でも9月としての極値を更新した所がありました。また、慶良間では29日午前8時57分に東南東の風51.4メートル、糸数では29日午前9時55分に南東の風56.2メートルの日最大瞬間風速の通年としての極値を更新しました。

　県や沖縄気象台のまとめによりますと、負傷者は50人を超えて、高波や顕著な高潮による浸水害が発生し、船舶への大きな被害も出ています。

　沖縄では、いつもの夏台風から”夏から秋台風への対策”として、潮位が年間で最も高い時期となるため、台風接近に伴う潮位の変化に特に注意が必要となります。

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参考:気象庁、沖縄気象台資料、沖縄県