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沖縄の海水温が記録的に高い 

崎濱綾子気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ
沖縄の海(筆者撮影)

【3月の海水温高い】

沖縄周辺海域の2019年3月の海水温は、平年より高い状態が続きました。

沖縄気象台の発表によりますと、特に、東シナ海南部、沖縄の東の海域の海水温は平年よりそれぞれ 1.0℃、1.1℃高くなりました。

これは、海水温の解析値の存在する1982年以降、3月としては1999年と並んで最も高くなっています。

沖縄周辺海域で3月の月平均海面水温が高かった年(上位順)・沖縄気象台のデータを元に筆者作成
沖縄周辺海域で3月の月平均海面水温が高かった年(上位順)・沖縄気象台のデータを元に筆者作成

【海面水温が高くなった要因】

沖縄周辺海域の2月の海水温も高く、過去の2月としては最も高くなりました。

3月の上旬は寒気の流れ込みが弱く、海水温の高い状態が維持されています。

3月中・下旬は、寒気の影響で海水温が低下しましたが、それでも平年より高い状態は続き、3月としては1999年と並んで最も高くなりました。

海水温が高いと、海のレジャーはより楽しめる一方で、サンゴの白化現象への影響も気になる所です。

気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ

Yahoo!ニュースエキスパート。沖縄生まれ沖縄育ち。お天気キャスター中に本格的に気象予報士資格を取得したいと思い、2005年に沖縄初の女性気象予報士になる。TBS系列『RBC THE NEWS』(月~金)に2016年3月まで出演し上京。日々の番組内での天気解説や報道取材を通して見えてきたもの、天気の移り変わりを綴る。沖縄の観光大使「ミスはごろも」として沖縄観光PR活動も1年間経験。夢は沖縄の天気に関する本を出すこと。趣味は御朱印集めなど。

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