2020卒採用、1万社以上がインターン開催。リクナビ、マイナビなどインターンサイトがオープン

(写真:アフロ)

2020年卒、つまり再来年の3月に卒業する大学3年/修士1年を対象とした「インターン・就活準備サイト」が本日オープンする。

本記事の更新時点でオープンが確認できたのは「リクナビ」、「マイナビ」、「キャリタス就活」、「あさがくナビ」。

その他、「ダイヤモンド就活ナビ」、「ブンナビ」などのサイトも本日オープン予定となっている。

常々、採用支援会社の間では「昨年度以上にインターン実施企業も増える」と噂されていた。ナビサイトがオープンし、早速状況を確認してみた。

【掲載数TOPのリクナビは、応募可能企業数が1万社を突破】

4年連続で業界トップの掲載企業数を誇っているのがリクナビだ。

2019卒サイトでは6月時点で8620社の掲載だったが、2020卒では応募可能企業数がなんと10180社まで伸びた。

つまり前年同時期比で2割近く増えているという事になる。

同規模のサイトであるマイナビが全掲載企業数4278件、掲載コース数6418件であることを考えると、掲載企業数においてリクナビは圧倒的だ。

6月時点でインターン応募可能企業が1万社の大台に乗ったことは過去を振り返っても例がない。

採用意欲の高い企業が多いことに加え、それだけインターンという採用手法の知名度が上がったという証拠だと言える。

今まだインターンの開催を検討中の企業も多いため、最終的には更に応募可能企業数が伸びるだろう。

【約半分の企業が東京でインターンを開催】

リクナビの1万社をもう少し詳しく見てみると、5割近く(4749社)が関東圏でのインターン開催を予定しているようだ。

関西が2181社、東海が1675社、九州が1154社となっており、関東とそれ以外の地域で大きな差があることがわかる。

交通費が支給されるインターンもあるとはいえごく一部であり、地方の学生にとってはインターン参加のためのハンデが大きい。

都道府県単位で見るとさらに偏りは顕著であり、東京都だけでインターン応募可能企業は3533社に上る。

逆にインターン応募可能企業が少ない都道府県としては島根(32社)、山梨(31社)、和歌山 (24社)などが挙げられる。

【新卒採用でインターン実施は当たり前になっている】

企業の新卒採用を支援しているコンサルタントは、「もはやインターンが就活のスタートになっている」と語る。

今までは「早期から動く優秀な学生を採るためのインターン」だったが、採用広報の解禁が3月に後ろ倒しになった事を契機として「採用広報できないからインターンを実施する」という企業が増えてしまった。

「同業他社も早期からインターンをやっているのに、ウチだけやらないという選択肢はない…」と、そう考えた結果さらにインターン導入企業が増えていくという状況だ。

焦って参入する企業が急増した結果、「名ばかり」のインターンシップも残念ながら増えている。

【インターン採用に成功できる企業の共通点とは?】

一方で、インターンを実施した企業からは効果を感じる声も聞こえてくる。

ある建設会社の採用担当者は、「施工管理など学生に敬遠されやすい職種でも、現場を見てもらって直接コミュニケーションを取れば志望度を上げてもらう事ができます。文字情報だけでなく、実際に見てもらう事が大事だと感じています。」と語っていた。

またあるベンチャー企業の採用担当者は、「企業規模では大企業に勝てないからこそ近い距離で接し、人材レベルは決して負けていないと思ってもらうのが大事」だと考え、インターンではエース級社員を学生のメンターとしている。

インターン終了後もメンターがそのままリクルーターとなり、継続的に接点を持つようにしているという。

インターン採用で成功している企業に共通しているのは、「インターンを実施する」事を目的とせず「インターンを通じてコミュニケーションを取る」事を大切にしているという点だ。

早期に内定出しが出来ている企業ほど泥臭く、そういった基本に忠実であることが多い。

ただ接触人数だけを追いかける「やりっぱなしのインターン」だけでは採用成果はなかなか望めない。

求人倍率も高まり、インターン応募の獲得難易度も益々上がっていく事が予想される。

「接触する人数」だけでなく「接触の深さ」を重視しなければ、20卒の採用市場でも苦戦は必至だ。