洪水の救助活動 どう進む? 救助が来るまでしっかり命をつないで 13日17:30追記版

ヘリコプターによる吊り上げ救助から順次始まっています。(訓練:筆者撮影)

13日17:30追加

 日没に伴い、ヘリコプターによる救助活動は一旦終了になります。

 緊急を要する被災地では、ボートによる救助活動が夜間も続くと考えられます。気温が下がってきます。厚着で暖かくして救助を待っていてください。夜間の冠水箇所の歩行は大変危険です。ここまで命をつないだのだから、安全な場所で救助をお待ちください。

追加ここまで

 朝を迎えて、洪水による被災箇所が徐々に明らかになっています。大きな河川の下流域では、これから洪水が発生する所もあるでしょう。2階以上に垂直避難した方から救助活動が始まっています。救助が来るまでしっかり命をつないでください。特に体を冷やさないようにしてください。そして冠水の中、無理して避難しないでください。ヘリコプターの吊り上げ救助、水上オートバイやゴムボートによる救助が始まっています。

避難したらとどまることが重要

 屋根の上で避難している方、風の影響で体感温度が下がって寒いことと思います。北の風が入り、気温がだいぶ下がってきています。ここは夏場とは全く異なります。できるだけ身を寄せ合って、できるだけ服を重ね、防寒対策をしてください。千曲川流域では、ヘリコプターによる吊り上げ救助が始まっています。低体温症が心配されるので、救助を急いでいます。屋根でなくても、ベランダから手を振りつつ、あまりにも寒いようなら、部屋の中に残って、1人は空に向かって手を振ってください。順次吊り上げ救助します。

【参考:ヘリコプタでー救助される様子】台風による冠水に注意 自らの命を守るために準備できること 救助は遅れます

ヘリコプターによる吊り上げ救助

 自衛隊、県防災航空隊、警察、海上保安庁などのヘリコプターがそれぞれ現場で吊り上げ救助を行っています。報道用ヘリコプターも救助はできませんが、被害状況を伝えてくれるので、手を振ってアピールしてください。

 ヘリコプターの航続距離時間は限られています。筆者も何度もヘリコプターの救助訓練に参加していますが、s-76と呼ばれる比較的大きなヘリコプターでも一回のフライトで1時間強です。そのため、一度に吊り上げられる人数も数名に限られます。ほぼ1軒について1家族がせいぜいです。体力の弱い人から吊り上げていきます。

 救助隊員が降下してきたら、すぐに優先順位に従って1人ずつ吊り上げてもらってください。その際、救助隊員と一緒に吊り上げていきます。航空隊によっては、カバー写真のように隊員が2人降りてきて、隊員1人が現場に残り、吊り上げ支援する場合もあります。隊員の指示に従って吊り上げ順序は、瞬時に判断してください。

救助用ゴムボートによる救助

 主に消防の陸上隊と警察が回ります。手漕ぎボートと船外機ボートがあります。手漕ぎは比較的家が密集しているところを回ります。隊員はボートをひきながら水中を歩いてきます。住民に救命胴衣を着用してもらい、それからボートにのせます。救命胴衣は救助隊が準備します。洪水の水はだいぶ冷たくて、長時間水の中を歩くのにはつらい時期です。隊員も交代しながら回りますので、半日とか1日とか、避難している人は家の中で待機しなければなりません。ここは我慢してください。

 エンジンのついている船外機はさらに早く回れますが、ボートへの収容人数は隊員も含めますので多くありません。そのため、優先順位をつけて避難することになります。体力の弱い方から順番です。船外機が使われるのは、ヘリコプター救助でなければアプローチできないような、孤立家屋が優先となります。

水上オートバイ

 かなり機動性が高く市街地の入り組んだところでも活動できます。消防本部でも配備するところが増えています。しかしながら、オートバイに1回に収容できる人数が数名に限られます。そのため、時間がかかります。水害時には全国から水上オートバイ愛好家が集まり、ボランティアで救助活動に加わります。こうなれば救助活動がいっきに加速します。こういう方々が集まってくるにはそれなりの時間がかかります。これもやはりじっくりと待つこと以外に方策はないかと思います。

まとめ

 夏場と違い、とにかく冷たい・寒いです。体力を失うのは寒さによります。防寒対策をしっかりして、1日は待つ覚悟でしっかり命をつないでください。