冬本番!「路面凍結」でバイクが注意したいこと!

※写真はイメージです。(ペイレスイメージズ/アフロ)

最近はめっきり朝夕の冷え込みが厳しくなりました。今年の冬は比較的暖かいとの予想もありますが、今週末から年末年始にかけては全国的に例年より気温が下がりそうです。本格的な冬の到来に向けて、そろそろ気になるのが路面ですね。

毎年起きる凍結による事故

路面凍結の危なさについては、毎年この時期になるとコラムなどで書かせていただいています。何故なら毎年のように必ず事故が発生しているからです。くどいようですが耳を傾けてほしいのです。

■記憶に新しいところでは、今年1月下旬に記録的な大寒波により日本各地でアクシデントが発生しました。大阪府では27日午前10時すぎ、国道423号の走行車線を走っていたバイクが転倒し、隣の追い越し車線のトラックの下に後ろから滑り込む形でひかれて死亡。事故当時、現場周辺の道路は凍結していた可能性が指摘されています。

■また、今年1月30日の午前8時頃、茨城県阿見町の直線道路でも、原付バイクで登校中だった男子高校生が凍結した路面で転倒し、対向車線にはみ出したところを走ってきたトラックにはねられて意識不明の重体に。現場付近は前夜に雨が降り、路面が凍結していました。

■過去にも2015年の2月に東京・大田区の橋の上で早朝、バイクとクルマ6台が絡む事故が発生し、ライダーの男性が死亡。前日からの雨で濡れた路面が凍結してスリップしたのが原因でした。転倒したバイクに後続車もスリップして突っ込み、その男性を救助しようとしていた別の男性も巻き添えとなって両足骨折の重傷を負うという、2次・3次災害へと被害が拡大する最悪の結果になっています。

■2012年の2月には東京・台場のレインボーブリッジで、バイクで走行中に転倒した大学生が後続車にひかれて死亡。現場は橋の下層部の片側2車線の都道で台場から芝浦方面に向かう緩やかな左カーブですが、前日に降った雪の影響で路面が凍結していました。

凍結する路面には共通点がある

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雪国で暮らしている人ならいざ知らず、普段めったに雪が降らず氷点下になることも珍しい地域に住んでいると油断しがちですし、特に交通量も多い都会に住んでいると路面が凍結することさえ忘れてしまいがちなので注意が必要です。

先の事故例でも分かるとおり、路面凍結にはいくつかの共通点があります。寒波などによる「冷え込みの厳しい朝」。前日の雨などで「濡れた路面」。湿った風が吹きさらす「海沿いの高架橋」や「トンネルの出口」、路面温度が上がらない「日陰」など。また、冬の良く晴れた朝などは「放射冷却」により路面温度が急激に低くなり凍結しやすくなります。天気が良いからといって油断できません。

何を隠そう、私も経験者ですが、凍結路においてバイクで転倒すると滑走してなかなか止まりません。前述の事故例のように、そのまま反対車線に飛び出して他の車両に衝突したり、歩行者を巻き込むなど2次災害へと発展し、被害を大きくしてしまう可能性が高いのも特徴です。

凍結路ではABSやトラコンも役に立ちませんし、物理的にグリップしない路面ではどんなテクニックをもってしてもカバーできるものでもありません。足を出して重いバイクを支えようとすれば逆に危険なこともあります。

危なそうなら乗らない

一番の安全策は「危なそうと思ったら乗らない」こと。ひとつの目安としては凍結警告灯があります。大半のクルマや最近では一部の大型バイクなどには装備されていて、外気温センサーによりだいたい気温3℃以下になると雪マークが点灯してドライバーに注意喚起する仕組みになっています。つまり、3℃ぐらいから場所によっては路面が凍結する可能性が出てくるということです。センサーがなくても天気予報などで「今日の最低気温」をチェックしておくといいでしょう。

それでも、どうしてもバイクに乗らざるを得ない場合は安全なルートと時間帯を選びましょう。たとえば、早朝や深夜の時間帯、高架橋やオーバーパスなどを避けて、日中に交通量の多い幹線道路を利用すれば比較的安全と考えられます。そして何よりも速度を控えて、危険予測のアンテナを高くして運転すべきでしょう。

この季節、いつでも起こり得るのが路面凍結です。バイクで出かける際はくれぐれもお気をつけて安全運転でお願いいたします。

※原文より筆者自身が加筆修正しています。

出典:Webikeバイクニュース