ハーレーが2019最新作「FXDR 114」を発表 迫力のドラッグレーサースタイルで登場!
ハーレーダビッドソンの2019年型最新モデル「FXDR 114」が今週都内で初お披露目となった。2017年に全面リニューアルしたソフテイルファミリーの10番目のモデルであり、ドラッグレーサーを彷彿とするデザインが特徴のパワークルーザーである。
▲FXDR 114(カラー:ビビッドブラック)
ソフテイル中で最もアグレッシブか!?
エンジンにはシリーズ共通の「Milwaukee-Eight 114」(ミルウォーキーエイト 114)と呼ばれる1,868ccの空冷Vツインエンジンを搭載。他のソフテイルファミリーと比較しても、最もアグレッシブなコーナリングが楽しめる仕様であり、かつ街乗りにも最適な走りの性能が与えられているとのことだ。
ちなみにミルウォーキーエイト・エンジンには107ci(1,745cc)と114ci(1,868cc)の異なる排気量が用意されているが、FXDR 114に採用されるのは上級グレード用の大きいほうのエンジン。ちなみにciとは米国で使われる単位でキュービックインチを表している。
今回は展示だけで試乗はできなかったが、他のソフテイル同様、新設計の6速ミッションやアシスト&スリッパ―クラッチ、デュアルバランサーを採用したスムーズで低振動な新世代エンジンは、ハーレー独特の力強い3拍子の鼓動とともに最大トルク155Nmの弾ける加速を味わわせてくれるはずだ。
軽量ボディと240タイヤで足まわりも現代的
また、ディテールの特徴として、新型アルミニウムスイングアームとアルミサブフレーム、軽量ホイールとコンポジットマッドガードなど、アルミと複合素材を大胆に組み合わせることで、ソフテイルとしては最軽量レベルの車重303kgを実現。軽快で俊敏なハンドリングに仕上げられているとのこと。
さらに小ぶりなスピード・スクリーンと新型スチール製燃料タンク、シートとテールセクションが一体化した新型コンポジット・ソロシート・テールセクションを採用。圧巻は18インチホイールにセットされた240mmワイドの巨大なリアタイヤで、これを覆うフェンダーもタイヤすれすれにデザインされ、まるでフェンダーレスに見えるような視覚的な新しさも加味されるなど、ロー&ロングなハーレー伝統のスタイルの中にドラッグレーサーを思わせるアグレッシブなデザイン要素が散りばめられているのが特徴だ。
他にも車体センター下にコンパクトにまとめられたサイレンサーや、φ43mmカートリッジ式倒立フォークにフロント4ピストン仕様のABS付き前後トリプルディスクを備えるなど装備も現代的だ。
ツーリングファミリーに日本語ナビを初採用
会場にはCVOモデルを含む2019年モデルのツーリングファミリーが展示され、新しいインフォテイメント『BOOM!BOX GTS』も紹介。日本語を含む多言語に対応したナビゲーション、Apple CarPlayへの対応もハーレーダビッドソンとして初めて実現したものだとか。
スマホとブルートゥースで連動した車載スピーカーから聴こえるハイクオリティな音楽が印象的だった。
そして強力な114エンジンに格上げ
さらにツーリングファミリーのうち「ROAD KING SPECIAL」「STREET GLIDE SPECIAL」「ROAD GLIDE SPECIAL」「ROAD GLIDE ULTRA」「ULTRA LIMITED」「ULTRA LIMITED LOW」の6車種は最大トルクを約9%向上させた、よりパワフルなMilwaukee-Eight 114エンジン搭載モデルへと進化。トライク(三輪)の「TRI GLIDE ULTRA」「FREEWHEELER」にも同エンジンが標準搭載され、新しいリフレックスリンクドブレーキシステムの導入によって、パワフルな乗り心地と一層の安全性を高次元で両立している。
最後にハーレーからのインフォメーションとして、9月22日(土)から「FXDR 114」の新登場を記念したユーザー向け展示イベントを大阪・名古屋・東京の3都市で順次開催する予定。また、日本語ナビを標準装備したツーリングファミリーはじめ、2019年モデル全37モデルをグローバル発表するとともに、8月23日(木)より全国のハーレーダビッドソン正規ディーラーにて予約販売を開始するとのこと。
伝統と革新。新たな風が吹き始めた最新のハーレーをぜひ体験してみてはいかがだろう。
※編集部注:記事内の車両画像は海外仕様のものが含まれています。
※写真提供:ハーレーダビッドソン ジャパン