韓国政府は新型コロナウイルスの感染が再拡大していることから12日から「ソーシャルディスタンス(社会的距離)確保」のレベルを25日までの2週間限定で最高レベルの4に引き上げる措置を取ることにしている。

(参考資料:韓国の「コロナ」新規感染者1月以来最多“! 日本よりも早いリバウンドで厳戒態勢へ)

 この方針は昨日、金富謙(キム・プギョン)総理主宰の下、政府庁舎で開かれた新型コロナ感染対策中央災難安全対策本部で決まったが、金総理は「一日の感染者が連日、過去最多を更新するなど防疫が最大の危機に直面している」と述べ、国民にレベル4に踏み切らざるを得ない理由を説明した。

 先月末までは300人から700人台で推移していた韓国の新型コロナウイルスの一日の感染者は3日連続で1千人を突破し、一昨日(7日)は過去最多だった昨年12月25日の1240人よりも35人も多い1275人だった。昨日はそれよりもさらに41人も多い1316人と、過去最多を記録した。このままの推移だと、今月末には2千人を超え、2140人に達するものと推測されている。

 昨日の感染者は地域別ではソウル(人口約980万人)が495人、京畿道(約1365万人)が396人、仁川(約292万人)が72人と首都圏だけで全体の77.9%(963人)を占めていた。特に首都ソウルは直近の3日間は990人→994人→963人と1千人台に迫っている。ソウルは昨年の今頃は8人前後だった。

 首都圏での「社会的距離段階」レベル4の基準は一日の感染者がソウル389人以上、京畿道530人以上、仁川118人以上となっている。この1週間(7月2-8日)の一日平均感染者数はソウルが387人、京畿道が273人となっている。

 レベル4にアップグレードされた場合、人の集会は4人までとなり、午後6時以降は2人に限定され、3人以上は禁止となる。

 結婚式及び葬式には親戚以外は出席が許されない。宗教施設では非対面のみ可能とし、病院、老人ホームなどへの訪問、面会も禁止される。

 多重利用施設の人員は施設面積8平方メートル当たり1人、座席は30%ないし50%に制限される。

 キャバクラ、室内屋台、ゲームセンターなど遊興施設は再度営業禁止となり、午後12時までの営業が許されていた食堂、カラオケ、ヘルスセンターなどの営業も午後10時に時間短縮される。但し、酒類の提供は禁止されていない。

 また、野外でのノーマスクなどワクチン接種者に適用されていた防疫緩和措置は留保されることになる。製造業を除外した職場への時差出退勤、ランチタイムの時差制、30%の在宅勤務を勧告する。

 なお、韓国の全国の新型コロナウイルス感染者は累計で16万5344人(死亡者2036人)、ソウルの感染者は5万3577人(518人)となっている。

 韓国のワクチン接種状況(7月8日時点)は1回目の接種を終えた人は15,476,019人、2回目を終えた人は5,553,120人となっている。韓国の総人口は約5134万人である。

(参考資料:日本と比較した韓国の「ワクチン接種」と「コロナ感染」状況(6月14日時点)