韓国大統領選挙は世論調査では「文在寅」と「潘基文」の一騎打ちの様相

文在寅・野党「共に民主党」元代表(左)と潘基文前国連事務総長

今年は韓国大統領選挙の年である。朴槿恵大統領が憲法裁判所で罷免されればどんなに遅くとも8月までには実施される。罷免されなくても、朴大統領は来年2月24日で任期が切れるので、年内(12月)には大統領選挙が行われることになっている。

仮に朴大統領の弾劾を審議している憲法裁判所裁判官(現在9人)が7人に減る3月13日までに罷免の判決を下した場合、最短で5月には大統領選挙がある。

(参考資料:朴槿恵大統領VS特別検察官 大統領の犯罪を立証できるか

現在、大統領選挙に立候補の意思を表明している、あるいは出馬が取り沙汰されている候補は与野党合わせて7~8人いるが、現状では有力候補としては潘基文(パン・ギムン=72歳)前国連事務総長、野党第一党の「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン=63歳)元代表、同じ党所属の李在明(リ・ジェミョン=52歳)京畿道城南市長の3人に絞られている。

(参考資料:次期大統領候補「韓国のトランプ」の支持率がソウルではトップ!

昨年までは「本命・文在寅、対抗・潘基文、穴馬・李在明」というのが下馬評だったが、年初に発表された各韓国メディアの世論調査結果によれば、どうやら文在寅候補対潘基文候補の二人に絞られてきたようだ。「韓国のトランプ」と称されている第三の候補・李在明市長の支持率は低迷し、文候補の半分以下。原状では文元代表を破って党の公認候補となる可能性は極めて低い。各メディアの調査結果をみると;

中央日報   文25.8% 藩22.7% 李13.1%

朝鮮日報   文24.0% 藩17.4% 李11.5%

東亜日報   文22.7% 藩18.1% 李10.5%

韓国経済   文25.1% 藩19.7% 李10.1%

毎日経済   文25.2% 藩22.1% 李11.5%

これ以外にも放送媒体のKBSは文21.6%、藩17.2%、李11.4%、SBSも文25.1%、藩18.3%、李12.2%となっている。

「中央」「朝鮮」「東亜」の三大紙はいずれも文候補が潘候補を最大で7ポイント、最低でも4ポイントリードしている。唯一例外はソウル新聞だけで、藩21.7%、文18.5%と唯一藩候補が文候補を上回っていた。

仮に大統領選挙が三つ巴でなく、潘基文候補と文在寅候補の与野党一騎打ちとなった場合は、中央日報では文47.2%vs藩39.8%、朝鮮日報では文42.2%vs潘35.5%また、東亜日報も文40.7%vs藩35.0%と、文候補が有利と出ている。またKBSでも文42.9%vs藩30.7%となっているが、藩候補はこのKBSの調査では李在寅候補にも30.2%対40.3%と10ポイントも引き離されていた。

現状では文候補が一歩も、二歩もリードしており、従って選挙が早まれば早まるほど文候補にとって有利な状況となっているが、韓国メディアの世論調査は昨年総選挙で与党・セヌリ党大勝の予想が大外れしたほど今ひとつ信頼性が欠けていることや、また1987年の大統領選挙から過去6度の選挙で4度、先頭走者が本番では落選していることから文候補の当選を占うのは早計すぎるようだ。

東京生まれ。明治学院大学英文科卒、新聞記者を経て1982年朝鮮問題専門誌「コリア・レポート」創刊。86年 評論家活動。98年ラジオ「アジアニュース」キャスター。03年 沖縄大学客員教授、海上保安庁政策アドバイザー(~15年3月)を歴任。外国人特派員協会、日本ペンクラブ会員。「もしも南北統一したら」(最新著)をはじめ「表裏の朝鮮半島」「韓国人と上手につきあう法」「韓国経済ハンドブック」「北朝鮮100の新常識」「金正恩の北朝鮮と日本」「世界が一目置く日本人」「大統領を殺す国 韓国」「在日の涙」「北朝鮮と日本人」(アントニオ猪木との共著)「真赤な韓国」(武藤正敏元駐韓日本大使との共著)など著書25冊

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