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公式戦の全日程を終了、福永投手は2冠当確!のはずが…《阪神ファーム》

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
規定投球回に到達、ウエスタンの個人タイトル(勝率第1位)を確実にした福永投手。

 阪神ファームは24日、今季最終カードだった広島3連戦(由宇)を終えて、他の4チームより先にウエスタン全日程を消化しました。22日の初戦に負けたものの、マジックナンバー対象チームであるソフトバンクもオリックスに負けたため8年ぶりの優勝が決定!試合終了から1時間半待っての胴上げなど、詳しくはこちらからご覧ください。→<試合には負けたけど、おかげさまで優勝が決まりました!>

 優勝決定日は4安打完封負けでしたが、翌23日は先制して追加点も挙げたのに逆転負け。24日は1対1で迎えた9回に連打して勝ち越し!最後に勝ってよかったですね。連敗を3で止め、68勝40敗7分けで今季終了です。なお福永春吾投手は22日に1イニング、23日に2イニングを投げて最終規定投球回をクリア!最多勝は惜しくも逃したけれど、投手2冠は“当確”と思っていたのですが…防御率も危うくなってきました。

最近の投手タイトル獲得者

 ここで2010年以降にウエスタン・リーグの個人表彰(記録によるもの)を受けた投手を書いておきます。

【最優秀防御率】

 2011年 鄭凱文 1.72

 2013年 白仁田寛和 2.17

 2014年 二神一人 2.02

【最多勝利】

 2014年 秋山拓巳 9勝(7敗)

 2016年 秋山拓巳 9勝(2敗)

【勝率第1位】

 2011年 鄭凱文 .833 (5勝1敗)

 2013年 白仁田寛和 .714 (5勝2敗)

 阪神の3冠は1963年の中村悦雄投手だけ。20試合(65回2/3)を投げて13勝1敗、防御率0.95、勝率.929という数字でした。2冠は1961年の金子哲夫投手が最初で、防御率(1.02)と勝率(2勝0敗で10割)。次は40年近くあとになります。1999年に井上貴朗投手が防御率(2.34)と勝率(.750)の2冠。2002年の横田久則投手も防御率(1.96)と勝率(.750)。2005年のダーウィン投手は勝利(9勝1敗)と勝率(.900)、2008年の鶴直人投手も同じく勝利(7勝4敗)と勝率(.636)の2冠を獲得しました。上記の鄭投手と白仁田投手も2冠ですね。

 今回、福永投手は21日の本拠地最終戦(ソフトバンク・甲子園)が終わった時点で18試合に登板して7勝2敗、勝率は.778。防御率は3.83でした。そして投球回は89回1/3。阪神は残り3試合を消化した場合、最終的な規定投球回数は92イニングとなります。

 この段階で規定投球回をクリアしていたのは、オリックス・山崎颯一郎投手ただひとり。近年、規定に達しない投手が多くなっているとはいえ、1人だけっていうのも珍しいですね。山崎投手は21日の時点で既にチームの最終規定投球回を超えていたものの、防御率は4.77、勝率も.364と福永投手が規定に達すれば抜ける数字でした。

22日は8回1イニングを投げた福永投手。1安打無失点でした。
22日は8回1イニングを投げた福永投手。1安打無失点でした。

 そこで「タイトル獲得のチャンスがあるのなら」と、残り3試合の中で2回2/3以上を投げさせようということになったのでしょう。いえ、確認したわけではありません。勝手にそう思っただけで。実は21日の試合後、私は単に2冠狙いだと考えていたのですが、大変失礼しました。3冠の可能性もあったんですね。それなら3戦目で先発をすればとも思ったけれど、雨の心配がない1戦目と2戦目で確実に3イニングを、しかも2戦目でうまくいけば8勝目、との狙いです。それを察知したファンの方もいらっしゃいましたよ。

規定投球回クリアに向けて

 では、思惑通りに進んだのかどうか振り返ってみましょう。

 まず22日、馬場投手のあとを受けて8回1イニングを0点に抑えた福永投手。防御率は少し上がって3.79になりました。この時点での規定投球回に達したため、リーグの投手ランキングでオリックス・山崎投手の上、トップに踊り出ています。ちなみに同じ日、タマスタでのソフトバンク戦で先発した山崎投手は、6回を投げ4失点(自責2)。トータル100回1/3で防御率は4.66です。

 翌23日の試合結果はこちら。

《ウエスタン公式戦》9月23日

広島-阪神 24回戦 (由宇)

 阪神 020 020 000 = 4

 広島 000 120 11X = 5

◆バッテリー

【阪神】竹安-福永-飯田-●守屋(2勝2敗2S) / 小豆畑

【広島】山口(5回)-塹江(1回)-福井(1回)-○永川(1勝)(1回)-S中田(1勝2S)(1回) / 船越-坂倉(6回~)

◆本塁打 神:緒方6号2ラン(山口) 広:メヒア16号ソロ(竹安)、メヒア17号ソロ(守屋)

◆三塁打 広:安部

◆二塁打 神:藤谷、江越、西田

◆盗塁  神:江越(25)

◆打撃  (打-安-点/振-球/盗/失) 打率

1]左:江越  (3-1-2 / 2-1 / 1 / 0) .215

2]遊:熊谷  (4-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .200

3]中:高山  (4-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .263

4]二:板山  (3-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .281

5]右:緒方  (2-1-2 / 0-0 / 0 / 0) .273

〃打右:俊介 (2-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .333

6]指:岡崎  (1-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .250

〃打指:小宮 (2-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .250

〃走指:荒木 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .224

7]一:西田  (3-1-0 / 2-1 / 0 / 0) .173

8]捕:小豆畑 (4-1-0 / 2-0 / 0 / 0) .200

9]三:藤谷  (4-1-0 / 2-0 / 0 / 0) .200

 ※小宮=小宮山

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)

竹安 4回 46球 (3-5-0 / 1-1 / 1.30)

福永 2回 43球 (3-0-1 / 2-1 / 3.80)

飯田 1回 26球 (2-0-0 / 1-1 / 3.94)

守屋 1回 23球 (2-1-0 / 1-1 / 3.35)

最多勝は逃したけれど…

23日は5回に登板。2イニングを投げ失点2、自責1ながらリードを保って交代しました(写真は22日)。
23日は5回に登板。2イニングを投げ失点2、自責1ながらリードを保って交代しました(写真は22日)。

 2回に緒方選手の6号2ランで先制し、4回に先発の竹安投手がメヒアにソロを浴びるも、直後の5回には公式戦初スタメンだった藤谷選手が2死一塁で中越え二塁打を放ち、次の江越選手が2点タイムリー二塁打!4対1とリードして、福永投手が登板。まさに狙い通りでしたねえ。

 ところが3連打を浴びて1点、さらに自身の悪送球でもう1点返され4対3。わずか1点のリードと変わり、6回は互いに得点なしで福永投手は交代。7回はともにスタメンの西田選手が左中間二塁打、小豆畑選手は左前打でチャンスを作るも追加点を奪えず、その裏に飯田投手が安部選手のタイムリー三塁打を浴びて同点。8回裏、守屋投手がメヒア選手に17号ソロを打たれ、そのまま試合が終わりました。5対4で広島の連勝。阪神は3連敗です。

 2点(自責1)を失いながらも勝利投手の権利を持って交代した福永投手ですが、逆転負けでトップの8勝には並べませんでした。でも計92回1/3となり、1試合を残した時点で最終規定投球回をクリア。よって防御率3.80、勝率.778はトップに立っています。この23日の時点で、規定に達していない他チームの投手陣をチェックしてみたところ、まあ2冠は当確だなと思ったんですよね。

 残り3試合で4イニングを投げれば規定到達の中日・鈴木翔投手ですが、防御率4.68なので福永投手を上回るのは難しいでしょう。その他では広島の加藤投手(防御率5.00)があと11回2/3、オリックスのK-鈴木投手(2.80)は、あと12回1/3足りません。さすがに3試合でこのイニング数は無理だろうなあと、福永投手とも話していました。

土壇場で追い上げるK-鈴木投手

 しかし!これが無理ではなかったのです。K-鈴木投手が24日のソフトバンク最終戦(タマスタ)で先発、なんとまあ完投しちゃいました。試合は1点差で負け3点を失ったものの、8回を投げたので計88回1/3、防御率は2.85。足りないのはあと4回1/3となっています。中3日で4回1/3を投げるのは不可能ではないでしょうね。しかも、たとえ10失点したとて、福永投手より上に行ってしまうわけで。そりゃもう必ず狙ってくるでしょう。

ことし5月22日のオリックス戦(鳴尾浜)で完封勝利を挙げた福永投手。
ことし5月22日のオリックス戦(鳴尾浜)で完封勝利を挙げた福永投手。

 それで思い出しました。小虎ファンの方なら同じ場面がよみがえるはずです。島野育夫監督が体調を崩し、立石コーチが監督代行を務めた2006年。このシーズンも阪神は優勝しました。中村泰広投手が最高勝率(.625)と最優秀防御率(1.95)の2冠を当確として、ファーム日本選手権の開催地・山形へ向かったのです。9月29日の夕方、ちょうど前日練習が終わった頃でしょうか。「抜かれた…」という一報があったのは。

ヒーロースピーチの締めは『マウンドで スピード違反 罪はなし』、ナイスです。
ヒーロースピーチの締めは『マウンドで スピード違反 罪はなし』、ナイスです。

 まだリーグは全日程を終えていなかったため、サーパス(オリックスのファーム)はナゴヤで中日と対戦。岸田護投手が先発して6回1/3を投げ、2点を失って負け投手となったものの、これでピッタリ規定投球回に到達したのです。防御率は1.80、中村投手を上回りました。もう確実だと思っていたため、みんなが「ええー!うそー!やられたー!」と大騒ぎだったのを覚えています。

 でも中村投手は翌日のファーム日本選手権で、ロッテ打線を寄せ付けず4安打完封勝利!見事MVPも獲得して溜飲を下げた…と言いたいところですが、本人は防御率のタイトルを逃したことに周囲ほど落胆しておらず、それよりも日本一が嬉しかったみたいです。

タイトル争いをできるのは成長の証

 福永投手の話に戻りましょう。四国アイランドリーグでは2年連続最多奪三振の表彰を受けていますが、ことし規定投球回をクリアしたらタイトルが獲れるかも、というのはいつ気づいたんですか?「その前のソフトバンク戦くらいに、わかっていました。防御率は裏に誰か(規定未到達ながら高い数値を持つ選手が)いるだろうから無理かなと。でも勝率はいけると思っていた。あと最多勝も、もしかしたらって」

 順調に勝ち星を増やしていたのに、とにかく雨で流れたり1軍のピッチャーが投げるため予定が変わったりで先発ができなかったこともありましたからね。あと1つ勝っていたら、と無念でしょう。

22日のカープ由宇練習場は見事な青空でした。直前の甲子園で2日ともこんな好天だったら…。
22日のカープ由宇練習場は見事な青空でした。直前の甲子園で2日ともこんな好天だったら…。

 「“ファームでやり残したことはない”と言って1軍に行きたいですね。去年2冠を獲って、ことし1軍で活躍している陽川さんみたいに。本音としては2冠を獲って、あんなふうに行きたい」と言っていた2冠も危うくなってきたけど「防御率自体そんなによくなかったので、仕方ないです」と福永投手。

 「勝率1つでも、タイトルを獲れるだけでいいです!去年よりは成長したかな?ファームだけど、タイトルを争えるところまで来たのは。去年は縁すらなかったので。みんなより先に由宇から戻ってきた時、寮長にも言われました。自分が思い描いていたシーズンとは違うかもしれないけど、着実に成長しているんじゃないか?と。こうやって着実に上がっていくのは、いいことですね」

宮崎で、マウンドで胴上げを!

 由宇へ移動して「優勝が間近になったら何とも言えない緊張感で。自分も、プレッシャー感じているのかなと思った」と振り返る最後の広島戦。試合には負けたけど、22日に胴上げをしました。「僕は監督の“右足担当”だったんです。カメラの位置はうしろなので、背中がしっかり写っていれば僕だとわかってもらえると思って。ああいう状態で顔が写っても、探さないとわからないじゃないですか」。なるほど。

22日、胴上げが始まる瞬間です。笑う矢野監督(真ん中あたり)の右足を持とうと身をかがめた福永投手。
22日、胴上げが始まる瞬間です。笑う矢野監督(真ん中あたり)の右足を持とうと身をかがめた福永投手。

 ちなみに担当はどうやって決めたの?「何となく、です。始まる前に誰かから『若いのが行けよ。それと、ことしファームで貢献した選手も』って言ってもらったので。板山さんや島田も監督の近くにいたはずです。僕は最初、遠慮してうしろにいたんですけど、そう言われて前へ行きました」。おそらく先輩選手が声をかけたのでしょうね。ここは狙い通り、背番号40がバッチリ写っていました。

 今季の回顧は、まだ大事な試合が残っているので後日。その大事な試合、10月6日のファーム日本選手権は「楽しみです!こんな機会はなかなかないから」と意気込んでいました。「優勝を決める試合って、昔から投げていないなあ。たとえばダブルヘッダーの1試合目で投げて、決勝は出られずに負けるとか。決勝に出ても野手だったりとか」だそうです。投げるチャンスがありますように。

そして胴上げ開始。40番の背中が見事に写っています!
そして胴上げ開始。40番の背中が見事に写っています!

 「やっぱり普段にはない緊張感だと思います。巨人とやるのは初めてなんでしょう?勝ちたいですね。今度は勝って、マウンドで監督を胴上げしたいですね。ベンチ前じゃなくて」。ことしはウエスタンがホームチームなので、リードして9回を抑えたピッチャーの周りに集まるか、もしくはサヨナラ勝ちで胴上げになるか、ですね。

最終戦は勝利!貯金28で終了

 そして24日に行われた広島戦は、阪神にとって今季最後の公式戦でした。先発の石井投手が3回を投げ、3四球を与えながらも無安打で無失点。打線が5回2死から山崎選手と長坂選手の連続二塁打で1点を取り、以降の投手陣も0点に抑えていました。8回に尾仲投手がヒットと犠打、捕逸などで2死三塁としてメヒア選手のタイムリー(自責は0)を浴び、同点。

 しかし9回、高山選手と板山選手の連打と盗塁で無死二、三塁となって俊介選手が2点タイムリー三塁打!1死後に藤谷選手の犠飛(公式戦初打点)で計3点を勝ち越し、その裏を歳内投手が三者凡退に切って取って試合終了。尾仲投手が初勝利、歳内投手は2015年以来のセーブです。

《ウエスタン公式戦》9月24日

広島-阪神 25回戦 (由宇)

 阪神 000 010 003 = 4

 広島 000 000 010 = 1

◆バッテリー

【阪神】石井-浜地-谷川-島本-○尾仲(1勝4敗)-S歳内(1S) / 長坂

【広島】遠藤(5回)-薮田(1回)-オスカル(1回)-辻(1回)-●タバーレス(2敗)(0/3回)-飯田(1/3回)-横山(2/3回) / 中村奨

◆三塁打 広:俊介

◆二塁打 神:山崎、長坂 広:安部

◆盗塁  神:高山(10)、板山(14) 広:安部(1)、赤松(5)

◆打撃  (打-安-点/振-球/盗/失) 打率

1]中:江越  (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .212

2]二:荒木  (3-1-0 / 1-1 / 0 / 0) .226

3]右:高山  (3-1-0 / 0-1 / 1 / 0) .264

4]左:板山  (4-1-0 / 0-0 / 1 / 0) .281

5]指:緒方  (2-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .371

〃打指:俊介 (2-1-2 / 0-0 / 0 / 0) .340

6]三:今成  (2-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .273

〃一:西田  (2-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .177

7]一:山崎  (2-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .262

〃走三:藤谷 (1-0-1 / 1-0 / 0 / 0) .167

8]捕:長坂  (4-1-1 / 0-0 / 0 / 0) .257

9]遊:熊谷  (2-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .197

 

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)

石井  3回 50球 (0-2-3 / 0-0 / 9.00)

浜地 0.2回 10球 (2-0-0 / 0-0 / 1.00)

谷川  2回 36球 (1-2-1 / 0-0 / 2.62)

島本 1.1回 11球 (0-1-0 / 0-0 / 3.45)

尾仲  1回 17球 (2-1-0 / 1-0 / 3.54)

歳内  1回 12球 (0-0-0 / 0-0 / 5.92)

まさか最多盗塁までも…?

阪神にとって今季最終カードとなった由宇での広島3連戦は2勝1敗。阪神の15勝10敗という成績です。
阪神にとって今季最終カードとなった由宇での広島3連戦は2勝1敗。阪神の15勝10敗という成績です。

 まだ他の4チームが3試合ずつ残しているので、個人タイトルは決まっていません。ただ伊藤和投手の最多セーブ(20セーブ)は間違いないでしょう。昨年も阪神のメンデス投手が23セーブというリーグ新記録で獲得しました。それを抜けそうな勢いだった伊藤和徒手ですが1軍に昇格したのでよし、です。

 なお青柳投手とソフトバンクの大竹投手が8勝で並んでいる最多勝争いですが、やはり2人とも1軍にいるので、このまま分け合う形になるでしょう。さらに人数が増える可能性もありますかね。

 一方、打者部門を見ると25日現在、広島のメヒア選手が独占状態です。打率(.337)、本塁打(17)、打点(52)、おまけに出塁率(.398)と、すべてトップ。これまでウエスタン・リーグでの打撃3冠は、1997年のボニチ選手と2007年の迎選手(ともにオリックス※2007年はサーパス)、この2人しかいません。広島の最終規定打席数は294、今のメヒア選手は289打席ですが、残り3試合で十分クリアできます。リーグ史上初の4冠達成、あるでしょうか?

10月6日の宮崎でも、矢野監督の笑顔が見たいですね!
10月6日の宮崎でも、矢野監督の笑顔が見たいですね!

 打者部門の残り1つ、最多盗塁は島田選手が26個、江越選手が25個、熊谷選手が23個と阪神勢が上位を占めています。ただし次点はソフトバンク・周東選手の21個。残り3試合で5つ…ないとは言えませんね。チームは最終的に163盗塁とリーグ記録を更新して終わりました。島田選手が獲れたら、なお嬉しいですけど。せめて並んで、と祈ります。

    <掲載写真は筆者撮影>

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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