阪神タイガース契約更改 年俸アップの岡崎太一選手、14年目も「若いヤツには負けない気持ちで」

契約を更改し、引き続き取材に応じるためプレスルームへやってきた岡崎太一選手です。

 19日で安芸の秋季キャンプを打ち上げた阪神タイガース。しかし若トラたちにとっての“秋”は、まだ終わらないようですね。オフの2か月間を有意義に過ごすための準備として、11月いっぱいは甲子園などで練習が組まれているとか。球団の行事も多いので、その合間を縫ってということになるのでしょう。フェニックスから秋季キャンプにかけ、バットを振って振って振りまくった秋が、まだ続きます。

 また、20日は東京で『NPB AWARDS 2017』が開催されました。第1部ではファーム表彰式が行われ、阪神からは陽川尚将選手、植田海選手が参加しています。その表彰については、こちらをご覧ください。→<阪神タイガース・陽川尚将選手 「壁を1つ越えた」証明は来年、1軍のホームランで!>

 さて秋季キャンプが終わって、これから本格化していく契約更改。場所も球団事務所に変わります。20日は、秋季キャンプに参加していなかった岡崎太一選手(34)、小宮山慎二選手(31)、榎田大樹投手(31)、今成亮太選手(30)、荒木郁也選手(29)が交渉を行い、5人とも来季の契約を更改しました。今季の成績とコメントをご紹介します。

 いつものように1300→1700の数字は今季→来季の年俸(単位は万円)、金額は推定です。

「若いヤツには負けない」頼もしさ

【岡崎太一選手】13年目 1300→1700

 ★1軍 34試合 41打数8安打5打点 打率.195 

     本塁打2 三振12 四球5 

 ★ファーム 13試合 27打数5安打2打点 打率.185       

これは昨年8月の鳴尾浜。左手の骨折から復帰した岡崎選手。
これは昨年8月の鳴尾浜。左手の骨折から復帰した岡崎選手。

 サインは?「しました」。球団の評価は?「そうですね。しっかり評価していただいたと思います」。どんな話を?「出場試合数とか去年に比べたら少し減ったんですけど『ポイントとなる試合で勝ちに貢献してくれた』というふうに言われたので、そういうとこをしっかり見ていただいたなと」

 ことしは6月3日の日本ハム戦(甲子園)で、プロ13年目で放った初ホームランが逆転勝利をもたらし、翌4日には延長11回にサヨナラヒットで2日連続のお立ち台に上がりました。そんなシーズンを振り返って、いかがですか?

 「あの(日本ハム3連戦の)1戦目に、自分のミスで負けてしまったというのがあったので…。その中で結果を出せたのはよかったなと思います。でもプロの世界ってのは、ああいうのを1試合や2試合だけじゃなく、続けていかないといけないので」

 来年の目標を。「ことしはことしで終わったので、来年またもう一回レギュラーを獲るという気持ちで、若いやつに負けないという気持ちでやっていきたいです」

来年は小宮山捕手らしさを!

【小宮山慎二選手】14年目 1050→850

 ★1軍 なし

 ★ファーム 46試合 85打数19安打8打点 打率.224

       本塁打2 盗塁2(失敗0) 三振24 四球6

3年ぶりに1軍出場なしに終わったこともあり、言葉数は少なかった小宮山選手です。
3年ぶりに1軍出場なしに終わったこともあり、言葉数は少なかった小宮山選手です。

 サインしましたか?「当然、はい」。金額は?「ダウンです」。どんな話を?「頑張ってくれと」

 1軍に上がる機会がなかった今季ですが、振り返って。「うーん、そうですね。何とも言えないですけど…」

 若い選手が増えて、来年また勝負になると思われますが。「まあ勝負できるくらいの力を、僕がつけられるように頑張りたいと思います」

 若手が多くても、経験という部分では強みでしょう?「年数が長いだけで、そんな大した経験はないんで」

 2014年以来の1軍出場なしという今季。あまり多くは語りませんでした。でも小宮山選手が盗塁を刺すところを来年、1軍の試合で見たいと願うのは私だけじゃないはずです。

手応えはあった今季、その形を継続

【榎田大樹投手】7年目 3200→2700

 ★1軍 3試合 0勝0敗 6回1/3 防御率1.42

 安打10 三振6 四死球2

 ★ファーム 28試合 3勝3敗 71回2/3 防御率3.64

       安打64 三振52 四死球30

今季ファームで見せた榎田投手の好投を、来季は最初から1軍で!
今季ファームで見せた榎田投手の好投を、来季は最初から1軍で!

 サインは?「しました。はい」。球団の提示は?「ダウンはダウンです」。自分が思ったよりも?「いえ、正直そんなに落ちなかったです。去年上がった分だけ下がったくらいです」

 ことし1年、チャンスが少なかったかなと。「なかなか上がる機会もなかったですけど、自分としてはすごくいい形でずっと投げていたので、その形を最後の方にしっかりと、しっかりと言っても3試合ですが出せたので、その部分ではよかったなと思います」。球団からどんな話が?「戦力になれるように、また頑張ってくれということですね」

 先発、中継ぎ、両方できる榎田投手。来年、自分の気持ちとしては?「それは毎年言っているんですけど、僕の場合は結構あいまいで、その時その時の流れなので。それはもう自分自身しっかりと、投げることに対しての準備はしっかりしていきたいなと思います。毎年それは言われないんで、そこは仕方ないかなと。選べる立場じゃないとも思っています。ことしのように、ことし以上にやっていければ」

 オフの自主トレは?「ことしと変わらず、楽天の美馬と一緒に。ことしも体の状態はすごくいい形で入れたので、そのリズムでやっていけたらいいなと思います」

8年ぶりの1軍出場なし、来年は戦力に

【今成亮太選手】12年目 3800→3000

 ★1軍 なし

 ★ファーム 106試合 329打数81安打38打点 打率.246

       本塁打6 盗塁2(失敗2) 三振74 四球35

ムードメーカー・今成選手は、やはり甲子園が似合います!
ムードメーカー・今成選手は、やはり甲子園が似合います!

 サインは?「しました」。提示はどうでしたか?「ダウンで」。予想したよりも大きかった?「いや、まあ、ことしは1試合も1軍で戦力になれなかったので、それは当然だなと思いました」

 どんな話でしたか?「少ないチャンスをものにするというか、準備はしっかりしてくれというふうに言っていただいて、ダウン提示でしたけれど、すごくいい話ができました。自分も来季に向けて頑張ろうという気持ちです」

 今成選手からも何か?「いや、特にないです。ことしはほんと勝利に貢献できなかった。戦力になれなかったので、自分の中で悔しさはありますけど、そこはしっかり受け止めて来年につなげたいなと思います」

 日本ハム時代の2009年以来、阪神では初めて1軍出場なしに終わった今季ですが、来年は巻き返しましょう!来年の目標を。「まず1年間、1軍にいることと、優勝に貢献できるように頑張りたいと思います」

1軍に必要な守備と走塁

【荒木郁也選手】7年目 1000→1000

 ★1軍 49試合 17打数2安打0打点 打率.118

     本塁打0 盗塁4(失敗0) 三振7 四球2

 ★ファーム 40試合 133打数30安打6打点 打率.226

       本塁打1 盗塁10(失敗2) 三振25 四球13

8年目の来季、走攻守すべてで貢献することを誓う荒木選手です。
8年目の来季、走攻守すべてで貢献することを誓う荒木選手です。

 サインは?「はい、しました」。金額の増減は?「ご想像にお任せします」。球団からどんな話がありましたか?「去年に比べてスタメンの数が減ったっていうこと。あと守備、走塁では貢献してくれたということ、両方言ってもらいました」

 チーム内の競争が激しい状況ですが、来年に向けては?「自分のタイプとして走攻守すべてできないといけないと思っているので、そこのすべてのレベルアップですかね」

 ちなみに金額は、もう一度確認したのですが、やはり「ご想像にお任せします」という答え。増減すらわからない状態だったので、1軍にいた日数等いろいろ話し合った結果、現状維持とさせていただきました。まさに推定です。

見本にしてほしいベテランの姿

 全員の取材が終わったところで、交渉を担当した嶌村聡球団副本部長に岡崎選手の話を聞きました。今回アップした判断材料は「単発、単発というよりは、やっぱりキャッチャーとしてまずキッチリとやってくれたってこと。印象には残っていますね。横浜スタジアムで、粘ってエスコバーから打ったことなど」だそうです。

 「来年、彼は35歳になる年かな?ベテランのキャッチャーとして、そこらへんはやっぱり頑張ってほしいところはありますね」

「またもう一度レギュラーを獲るという気持ちで」来季に挑む岡崎選手。
「またもう一度レギュラーを獲るという気持ちで」来季に挑む岡崎選手。

 岡崎選手は帰り際に、やっと1年目の年俸を超えたと苦笑いしながら話していたと聞き「そう言っていましたか」と嶌村副本部長。「ファーム生活が長かった中、去年からこういう形でね。先発マスクの数は去年より減ったと思うけど、チームに貢献してくれていると理解しています。地道にコツコツと、ファームでも腐らずにやってきたというところでは、非常に見本になる選手のひとりですね」

 そして最後に「いい面構えしてるもんねえ!」という言葉がありました。2年前の契約更改(キャンプ宿舎)で見せた、あの険しい表情が忘れられません。あれから岡崎選手の顔つきが、嶌村副本部長の言われる“面構え”が、大きく変わったように思います。

     <掲載写真は筆者撮影>