阪神タイガースの契約更改がスタート 第1弾は鳴尾浜にて

フェニックスリーグでの藤谷投手。ちょうど1年前、京セラドームで投げていましたね。

 高知県安芸市で行われている秋季キャンプは、きょう9日で第2クールが終わりました。テレビ画面からも選手の“うめき声”が聞こえてきそうな、厳しく濃い練習が続いていますね。まさに、みっちりという感じで。ことしは実戦も多くて、見学の方もテレビ視聴の方も楽しいのではないでしょうか。でも選手たちは例年以上に激しい戦いだそうですよ、筋肉痛との。

 安芸とは別に鳴尾浜でも秋季練習が行われていて、やはり秋ならではの練習に取り組んでいます。どちらも19日まで頑張りましょう!そんな中、ことしも契約更改の季節がやってきました。まず鳴尾浜に残っている選手たちからスタート。きのう8日に守屋投手、藤谷投手、浜地投手、小豆畑選手、西田選手横山投手の6人、そして9日に望月投手も交渉の席につき、契約を更改しています。まあ“交渉”といっても、このあたりは一発サインですね。

 では8日の6人、きょうの望月投手の順に今季の成績と合わせてコメントをご紹介します。800→700の数字は今季→来季の年俸で、単位は万円。金額は推定です。

桑原投手のようにバンバンと

 【守屋功輝投手】3年目 800→700

 ★1軍 1試合 0勝0敗 0/3回 失点1(自責1) 防御率 ―

 ★ファーム 41試合 2勝3敗 62回 失点42(自責34) 防御率4.94

フェニックスリーグで練習中の守屋投手。台湾でも頑張ってきてください!
フェニックスリーグで練習中の守屋投手。台湾でも頑張ってきてください!

 サインは?「しました」。金額は?「ダウンです」。どれくらいか言える範囲で。「700です」

 球団からはどんな話がありましたか?「来年は節目の年になると思うので、出てきてほしいと言われました」

 守屋投手からは?「もちろん、そのつもりでやりますので、と答えました」

 秋季キャンプは鳴尾浜での練習になったとはいえ安芸へ行くチャンスもあるかと思いますが、そんな中で来年への思いを。「ことし1軍で1試合しか投げていなくて、防御率も無限大と…すごく悔しいシーズンだったので、来年は桑原さんみたいにバンバン1軍で登板数を重ねられるように頑張りたいです」

 なお、望月投手に代わって台湾のウインターリーグ参加が決まった守屋投手。9日に、台湾で試したいことや取り組みたいことはあるかと尋ねたら「左バッターを打ち取る配球パターンの確立と、カット系のボールの習得と、チェンジアップの精度アップです」と言っていました。そして「やるしかないです!」という力強い言葉も。いいアピールの場となるよう祈っています。

ケガなく、1軍のマウンドに立つ

 【藤谷洸介投手】1年目 700→700

 ★ファーム 10試合 0勝1敗 17回 失点11(自責10) 防御率5.29

こちらも宮崎。雨天中止になりブルペンで投げる藤谷投手です。
こちらも宮崎。雨天中止になりブルペンで投げる藤谷投手です。

 初めての契約更改、緊張しましたか?「緊張はしなかったです」。サインは?「しました。もちろん!」。金額は?「現状維持です」

 どんな話を?「まず1月にケガをしたので、来年は1年間通してケガなくやってほしいということと、1年で課題も明確になったから、来季は頑張ってくれと言われました」

 課題とは?「真っすぐのスピードと、キレと、精度。いま取り組んでいるのは、体の使い方ですね。下半身との連動で投げるっていうことに取り組んでいます」。今のところはどんな感じ?「まだ、言われていることは理解していますが、体が思うように動かない。体の硬さとか癖もあると思うので、少しずつ直していきたいです」

 来年の目標はやはり1軍登板?「はい。1軍のマウンドに立てるようにやっていきたいと思います!」

打たれた悔しさも味わえなかった1年

 【浜地真澄投手】1年目 500→500

 ★ファーム 6試合 1勝1敗 12回 失点11(自責8) 防御率6.00

まだ初々しい4月の浜地投手。いや、今も初々しいですよ。もちろん!
まだ初々しい4月の浜地投手。いや、今も初々しいですよ。もちろん!

 サインはしましたか?「はい」。金額は?「一緒です」

 ことしを振り返って、球団からはどんな話を?「ケガがあって、ゲームで投げられた数が少なかったので、そのケガをまずしっかり治すようにと言われました」。自分自身でも、そのあたりは悔しい1年目だった?「そうですね。打たれた悔しさっていうのはあまり味わえず、ケガとの戦いだったので。その悔しさはありますね」

 同期の才木投手が先に行った形になりましたが…。「まず来年、ケガをしないようにということを第一に、その中で結果を求めてやっていきたいです」

「このまま終わるのは悔しすぎる」

 【小豆畑眞也選手】5年目 650→600

 ★ファーム 53試合 79打数20安打11打点 打率.253

フェニックスリーグでメンデス投手に“絡まれる”(笑)小豆畑選手。
フェニックスリーグでメンデス投手に“絡まれる”(笑)小豆畑選手。

 こちらが口を開く前に「ダウンです」と小豆畑選手。思わず聞き返したら、もう一度「ダウンです」と。すみません、繰り返させて。どれくらい下がった?「ちょっとダウンです」。ジャスト、かな?「ジャストです」。明確な答えをありがとうございました。

 どんな話があった?「全然、戦力になっていないのもあり、来年1年は勝負と。自分の中では毎年そう思っていますが、特に来年は気持ちを強く持ってやってくれと言っていただきました」

 梅野選手や坂本選手などライバルは多い捕手というポジション。「梅野や坂本だけでなく、みんなライバルですし、きっかけをつかめばバッと行ける世界だと思っているので。5年やって、“来年は”と毎年同じことを言っているのは情けないです。来年少しでも恩返しをしないと。このまま終わるのは悔しすぎるので。恩返しをしたい気持ちが強いです」

来年2月、変わった自分を見せたい

 【西田直斗選手】6年目 500→500

 ★ファーム 69試合 137打数30安打17打点 打率.219 本塁打1

これも宮崎での西田選手。フェニックスリーグは打率.361と好成績でした。
これも宮崎での西田選手。フェニックスリーグは打率.361と好成績でした。

 サインは?「しました」。金額は?「一緒です」

 球団からは何を?「去年のこの時期、育成になると言われて、ことしは1つの目標として一日も早く支配下に戻ると自分の目標を立てて戻れた。そういう気持ちを、来年は絶対1軍に上がるんやという気持ちをしっかり持ってと。フェニックスはいい形でいけたから継続して、オフもしっかり鍛えてレベルアップを。来年は1軍でやれるように頑張ってくれと言われました」

 1軍を目指してやった今季だけに、一番は悔しさ?「6月に育成から支配下に戻って、もう育成選手じゃないから結果を出せば(1軍に)上がれるっていうところで打てなかった。支配下になってから打てなくなったというのがあるので、すごく印象が悪いなと思っているんですけど。そこで“気が緩んだんちゃうか”と言われてもおかしくないと自分でも思います。でも気持ちが緩んだとかはまったくない。一緒の気持ちでした。(結果さえ出せば)上がれるとなった時に調子を落として、自分的にも早く打って上がりたいと焦っていた部分はあったかなと」

 来年は?「最初から支配下選手でスタートできるので、『去年と変わったな』と思ってもらえるように、2月からしっかりやりたいです」

ラストチャンスくらいの気持ちで!

 【横山雄哉投手】3年目 1570→1300

 ★1軍 1試合 1勝0敗 5回 失点1(自責1) 防御率1.80

 ★ファーム 5試合 2勝3敗 24回 失点10(自責9) 防御率3.38

5月に淡路で行われた、試合前のサイン会。横山投手です。
5月に淡路で行われた、試合前のサイン会。横山投手です。

 サインは?「しました」。金額は?「ダウンです」。どれくらい?「結構ダウンです」

 ケガもあって不本意なシーズンだったのでは?「その通りで3年間ずっと、僕のイメージとしてケガっていうのがついているので、その中でことしもチャンスをもらっていながら、そのあとケガで棒に振ってしまった。ほんと悔しいシーズンでしたし、ケガをしないでシーズンを終えてみたいというのがあります」

 球団からもそういう話が?「ケガをしないで1年間投げられるようになれということは言われていましたし、自分でもそう思っているので」

 新人選手がまた入ってきますね。「ルーキーで即戦力ピッチャーが入って来て、まだどんなピッチャーかわからないけど、もちろんいいボールを投げるでしょうし、出遅れてはいますが、その中で勝ち残っていかないと。どんどん年数も過ぎて、この3年もあっという間だったと言ってもいいくらいだったので、一日一日を大事にしていきたいです。来年は4年目になるので、勝負というか。毎年毎年そうですけど、来年は本当にやらないといけない。ラストチャンスくらいの気持ちで。たくさん先発候補はいますが、その中で何とか勝ち残っていけるよう努力したいと思います」

万全な体を作って挑みたい3年目

 最後に、きょう9日に契約を更改した望月投手です。きょうは取材に行けなかったので、スポニチさんから結果とコメントを教えていただきました。

 【望月惇志投手】2年目 500→500

 ★ファーム 7試合 1勝0敗1S 15回 失点17(自責17) 防御率10.20

フェニックスリーグで試合後にランニングを行う望月投手。
フェニックスリーグで試合後にランニングを行う望月投手。

 まず球団からは「一日も早く体を万全にして、ということを言われた」そうです。そして「自分から言ったことは特になく、こういう状態なので『ありがとうございます』とだけ」。望月投手は秋季キャンプに参加していたものの、腰の張りで6日に鳴尾浜へ戻ってきました。その腰について「今は治すことだけを考えています」というコメント。

 今季を振り返って。「シーズンが始まる前にケガをしてしまって、最後の少しだけの形になってしまい、悔しいシーズンでした。悔しい思いをしたので来年はしたくないです」。今後は?「トレーナーと相談して決めていきます」。参加予定だった台湾のウインターリーグも行けなくなり「そこも含めて悔しい思いをしました」と話していたそうです。

 ウインターリーグでの登板を楽しみにしていたのに、残念でしょうね。なお植田海選手も参加しないことになったため、行くのは望月投手に代わって守屋投手、そして竹安投手と長坂選手の3人になるもようです。

     <掲載写真は筆者撮影>