阪神タイガース・新人選手が甲子園と鳴尾浜の施設を見学《12/6》

12月を迎え、各チームの新人選手入団発表会が話題になっています。巨人は先月23日のファン感謝イベントで、大々的に入団発表とお披露目を行い、ロッテもホールにファンの皆さんを集めての発表会でした。阪神も少し前から、マスコミ向けの発表会に続いてファンクラブ会員による“ファンミーティング”を開催し、新入団選手とのふれあいの場を設けています。

その新入団発表会に先がけて、きのう6日は恒例の『体力測定&球団施設見学会』が行われました。午前中は体力測定、午後は施設見学で、まず甲子園球場、クラブハウス、室内練習場、甲子園歴史館を見てから鳴尾浜へ移動。虎風荘、室内練習場、グラウンド、ウエートルームなどを見学。そのあと選手1人ずつが取材に応じるという段取りです。では、それぞれのコメントをご紹介しましょう。なお今回は写真がありません。ご了承ください。

◆高山 俊 外野手 (明治大)

ドラフト1位指名の高山俊選手(22)は、テレビインタビューと記者陣による囲み取材が行われました。両方を合わせてご紹介します。まず一日を終えての感想を聞かれると「これからタイガースの一員としてやっていくんだと感じました。伝統のある球団に入れて頂いたとドラフトの時もそう思ったけど、きょう改めて実感しています。一生懸命やりたい」という答えでした。

施設を見学しての感想は?「1つ1つがすごく心に残りました。球場も歴史館も。甲子園を目指してやっていたけど、それがホームグラウンドになるので、すごく楽しみです。甲子園は何度来ても新鮮な気持ちになれるところ。とても楽しみです。(改めて見て)広いなと思いました」。高校から経験済みの寮生活ながら、虎風荘と自分の入る部屋を見て「すごくきれいだった。ここで一からやっていくんだな」と気持ちを新たにしたようです。

「自分にとって良いイメージが強い」と話す甲子園球場を訪れたのは、ことし8月26日に行われた『侍JAPAN U-18壮行試合』で大学日本代表として戦った時以来。活躍するところがイメージできたかとの問いに「まだないです。でも、ここでいい成績を残せるように頑張りたい」とのこと。甲子園歴史館ではタイガースが日本一になった映像を見たんですね。「日本一になるというのはすごいなと思いました。自分がどれだけの結果を出せるかわからないけど、戦力になりたい。日本一に少しでも関われるよう頑張っていきたいです」

初めて顔を合わせた新人選手たちに対しては「同期入団でも、みんなライバル。負けないようにやっていきたいと思います。いろんな話をしました。トレーニングについてアドバイスしあったり。坂本以外は知らなかったけど、お互いに高め合って、タイガースの一員として戦力になっていければと思います。負けられない、そういう気持ちを持ちながら」と言い、ドラフト1位ということで自分がリーダーに?と聞かれると「そこまでは想像つかないですが、野球では負けたくないです」と、早くも宣戦布告。

午前中に行われた体力測定は「ケガ(10月18日に右手有鉤骨骨折、同26日に手術)もあるので、トレーナーと相談して必要以上に負担がかかること以外はやりました。垂直跳びとか。みんなと同じものをやっていないから、比較できないですね」というコメント。なお「リハビリは順調に進んでいます」と言っていました。最後に、金本監督からはホームランを期待されていますねという振りに「そこを目指してアピールしていきたい」と話しています。

◆坂本 誠志郎 捕手 (明治大)

ドラフト2位指名・坂本誠志郎選手(22)は、施設見学について「高校や大学の時も甲子園で試合はしたけど、こうしてタイガースの一員になって改めて来てみると、こういう恵まれた環境の中で野球ができることは幸せだなと思いました。それを自覚したというか、もう一度見つめ直せた気がします」との感想でした。

体力測定は?「現役選手の数字と比較して、自分はまだまだ足りない部分がいっぱいあるなと思いました。数値はこれから上がってくると思うし、入寮する前にもしっかりやっておきたいです」。現役選手の測定結果が見られた?「はい。どの種目でもトップ5に『横田』という名前がありました。ニュースでも出ていて、すごくいい選手だと聞いています。一緒にできる環境で、いい目標になります」。なるほど。年明けの対面が楽しみですねえ。

印象に残った施設は?「甲子園歴史館です。入ったことは一度ありますが、詳しく解説してもらいながらではなかったので。それに前は高校野球の物ばかり目に入っていたし。きょうはタイガースの歴史とか、優勝監督のユニホームとかが印象に残った。金本監督のユニホームが飾られるよう、自分も力になれたらいいなと思いました」

星野仙一監督(現・楽天の取締役副会長)のもあったでしょう?「はい。大学の先輩でもあるし、築きあげてこられたものを受け継いでいかないといけない。いい結果を残して、いい報告ができるように頑張ります。対戦相手としては、厄介だなと思ってもらえるように」。その星野さんと実際に会ったことは?「(高山選手と同じく、ことし8月26日に)大学日本代表の試合を甲子園でやった時、ご挨拶させていただきました。それ以外に2、3度会っていますが、挨拶程度です」

◆竹安 大知 投手 (熊本ゴールデンラークス)

ドラフト3位指名の竹安大知投手(21)は、6人の中で唯一の社会人選手。とはいえ、ことし21歳なので年齢的には下から2番目です。まずは見学した施設の話から。「印象に残ったのは、やっぱり甲子園球場が一番ですね。観戦には行ったことがあります。高校野球しかないんですけど」。マウンドで投げるイメージは?「グラウンドに立っていないのでイメージはまだ。観客が入ったら、また大きく見えるかも」

この日、選手とご家族を乗せた“見学ツアーバス”が甲子園から鳴尾浜へ移動してくる少し前に、藤川球児投手が鳴尾浜へやってきてトレーニング中でした。でも新人選手とは接触せずじまいだったようで、会えなかった竹安投手ですが「代名詞の、キレのある真っすぐはどういうふうに生まれたのか、聞いてみたい」と言います。また同じ右ひじのトミー・ジョン手術を受けた経験を持つ大先輩ゆえ「そういうのも聞けたら」と。早く機会があるといいですね。

体力測定では、昨年12月に受けたその手術のこともあり、やったのは全7種目のうち「4つか5つ」だったそうで、これはできたなと思うのは何かと聞かれ「何もないですね」とキッパリ?言い切りました。「まずはプロのレベルの体作りをしたいです。今できるトレーニングは限られていますが、走ることと体幹はしっかりと。ランニング中心のメニューになると思います」。また関西での暮らしについて聞かれ「最初は外に出ることもあまりないかなと。寮での生活をしっかりやっていきたい」と答えました。つまり関西に住むといっても主となるのは寮だから関係ない、ってことかな?

鳴尾浜の室内練習場やグラウンドを見るため寮から出てきた時、ちょうど練習を終えて戻る藤浪晋太郎投手と遭遇した新人選手たち。竹安投手に感想を聞くと「大きかった。今まで196センチの人はいたけど、全然違うなあと思いました。より大きく見えた」そうです。とはいえ藤浪投手は同い年。熊本ゴールデンラークスの田中監督から「同級生で2枚看板になるくらいの意欲をもって活躍してほしい」との言葉があり、本人も「やるからには、そうなればいいと思います」と目標を掲げました。

◆望月 惇志 投手 (横浜創学館)

ドラフト4位指名は、ただ1人の高校生・望月惇志投手(18)です。出場はかなわなかった甲子園球場に「高校3年間ずっと目指していた場所なので、特別な思いもありました。感動というか、そんな感じ。観戦に来たこともなかったから本当に初めてです」と、目をキラキラさせています。「トレーニングをしたし、施設も見たので、しっかりやっていこうという気持ちになりました」

藤川投手とは会えなかったものの「どういうことを意識して投げているかとか、マウンドでの気持ちとか、聞きたいことはある」そうです。また藤浪投手について「会ったのは初めてです」と言い、どうだった?と聞かれると少し声を落として(ナイショ話をするように)「すごく大きかったです!」と。可愛いですねえ。かくいう望月投手も同期6人の中で一番高い188センチだから、大きい方では?「そうですね。でも…やっぱり大きい」。それはきっと藤浪先輩の貫録ですよ。

体力測定はついていけましたか?「なんとか!(笑)」。背筋はどれくらい?「170ちょっとでした。これまで計ったことはあまりありません。200を超えないとダメかなと思います」。藤浪投手は203だったと聞き「早く追いつけるように頑張ります!」と初々しい意気込み。伊藤トレーニングコーチからは「投げる体力をつけるのに、肩回りとか体幹などを鍛えてと言われた」ようで、入寮まで自分でやるトレーニングメニューも貰っています。

最後に、寮生活は初ですよね?と言ったら「はい、初めてです。楽しみです!」と笑顔が返ってきました。

◆青柳 晃洋 投手 (帝京大)

ドラフト5位指名の青柳晃洋投手(21)は、見学を終えて「甲子園は憧れの場所なので、早くあそこで投げてみたいという思いが強いです。球場には来たことがあるけど、中は初めて。トレーニング施設や食堂を見たりして、クラブハウスの大きさに驚きました」。甲子園歴史館では「歴代の監督とか記録を残した選手のものを見て、自分も将来ここに残してもらえる選手になりたいと思った」と話しています。

初めて顔を合わせた同期に、どんな思い?「負けられないのはもちろんですけど、同い年の人もいるし同期は大切。仲良く切磋琢磨していきたい」。また藤浪投手に対しては「同じところに来たんだなと思った。よろしくお願いしますと言いました。年は1つ下だけどプロでは長いし、エースとして活躍しているので。得られるものは得たいですね」と初対面の感想を述べました。

アンダー気味のサイドスローで、打者が左でも右でもインサイドをつく投球が持ち味の青柳投手。「そうですね。使っていきたいです」。プロでも強気の内角攻めを期待しましょう。

◆板山 祐太郎 外野手 (亜細亜大)

ドラフト6位指名の板山祐太郎選手(21)は「疲れました。トレーニング自体は練習していたから、きつくなかったけど。気疲れです」と苦笑い。「甲子園球場に入ったのは2回目、小学生以来です。大きく感じました。スタンドも思っていたより大きかった。満員の中で試合できたら気持ちいいんだろうなと思います。甲子園で、プロでできると思っただけで、しごく楽しみです」

体力測定ではいい数値が出たそうですね。「でも高山がケガで全部やっていないのもあるんでね。入るまでにしっかり鍛えて差をつけられたら」。高山選手はやっぱり意識する?「大学での成績を見たら、雲の上の存在。だけど同じチームに入って、同じ外野手で同じ左バッターなので、競争意識を持ってやっていかないとと思います」。体幹がすごくよかったとか。「大学4年間しっかり鍛えたから自信はあります!」とキッパリ。

11月末、広島市内のトレーニングジム・アスリートで行われた合宿に参加した板山選手。今後も「体作りからやっていきます。今は77キロですが、トレーニングをしっかりしてプロテイン飲んで食事もして、入寮までに80キロ台に増やしたい」と体重アップを目標に掲げています。「一番多い時は80キロで、シーズンに入って70キロ台になりました。80キロの時が一番パワーあったと思うけど、簡単に落ちてなかなか増えないので常に気を使っています」

簡単に増えてなかなか落ちないコツを教えてあげたい。…余計なお世話ですね。どんな風に気を使っているのでしょう?「1日1回は体重を量っています。大学では1日に2500グラム食べていました」。みんなそれぐらい食べていた?「もっと食べる人もいますよ」。熱量でなくグラムってのはピンとこなくて、調べてみると昨年度の日本人平均摂取量が2000グラム強でした。

この日の体力測定では高い数値をたたき出しました。全7種目のうちトップだったのは?「3種目です。スイングスピードとか、名前がわからないもの」。わからないのは体幹の強さを調べる“トランクローテーション”。他に垂直跳びも75センチでトップです。スイングスピードは「素手だったので137か138キロくらいでした」と、これは最速156キロの板山選手にとって不満かも。さすが大学4年間、練習もトレーニングも欠かさなかっただけのことはありますね。