前半戦総括&フレッシュ球宴への意気込み《7/15 阪神ファーム》

鳴尾浜で練習後に談笑する横山投手。フレッシュ球宴で6奪三振も狙ってほしいですね。

きのう15日、晴天に恵まれた鳴尾浜球場で前半戦最後の練習が行われた阪神ファーム。このところ本当にいいお天気で、雁の巣の中止が信じられないほどでした。福岡遠征は結局、13日と14日の2試合とも流れてしまったわけです。登板予定だった岩貞投手と横山投手も残念でしょう。とはいえ厳しい暑さの中で試合が続いたので、少しホッとしたかもしれませんね。きのうも強烈な暑さの中での練習でした。

なお、きのうは午前中で練習が終了。そのあと実家へ帰るという寮生も多く、西田選手は「帰りますよ~。一番早く帰ります!」の宣言通り、13時くらいにはもう出発していたような気がします(笑)。松田投手も帰るというので、大急ぎで?と聞いたら「そんなに急いでじゃないです」とのこと。いつもは誰よりも早く寮を離れていた松田投手も、大人になったんでしょうかね。

原口選手は去年帰らなかった気がするんですけど、ことしは「ソッコーで帰りますよ~」とニコニコ。今シーズン中の支配下登録は今月末が期限です。このところ少し調子を落とし気味だったこともあり出場機会は減っていいるものの、決して諦めたりしない不屈の精神を持つ原口選手。「後半もまた気持ちを入れ替えて、一生懸命頑張ります!」と力を込めました。

前半戦を終えて古屋監督の談話

さて、前半戦といっても既に70試合以上を消化しているので、残りは半分以下。各チームの成績はこのようになっています。左から順位、チーム、試合数、勝-敗-分、勝率、すぐ上のチームとのゲーム差です。

1 広 72 45-24-3 .652

2 ソ 66 35-25-6 .583 (5.5)

3 神 74 37-32-5 .536 (2.5)

4 中 65 24-37-4 .393 (9.0)

5 オ 70 20-43-7 .317 (5.0)

前半を終えての総括を、古屋監督、掛布DC、久保投手コーチに聞いてみました。まず古屋監督からご紹介します。「植田がちょっとねえ。最初から頑張っていたのに残念。かわいそうだよね」と腰痛のため離脱したルーキー・植田海選手の名前が出てきました。「去年(9月に)横田が腰をやって、フェニックスも行けなかったし、秋季キャンプもトレーナーが抑え気味だったから。練習ができるってのも能力のうちだしね。横田は出続けられる体力があるから」

一時に比べると打線も活発になりましたね。「その都度、森越や江越が来て打ってくれたし」。中谷選手も今は3割を切ってしまったけれど「中谷は去年よりずっと成長してる。自分で手応えあるはずですよ。ずっと3割打つのは難しい」と古屋監督。「日本ハムなんか23、4歳で1軍レギュラーだからねえ。江越、中谷、梅野あたり頑張ってくれるといいね」と期待のこもった言葉です。

途中で9連敗もありながら貯金を持って後半へ入りますが、古屋監督は「5割くらいがちょうどいいんだよ」と言い、後半に向けてはチームの貯金より「1人でも多く1軍に送り出すことです!」と締めくくりました。なおフレッシュオールスターにはウエスタン選抜のコーチとして参戦する古屋監督から「せっかく出るんだから、活躍してほしいよね」と4人の若トラへエール。監督も三塁コーチと化されませんか?「(広島の)高監督がやるでしょ。一塁は選手だし。僕はいいですよ」とのことでした。

掛布DC、久保投手コーチの総括

掛布DCは「結果が良い悪いを別にして、バッティングの形とかそういうのは、いいものを出してくれている感じがしますね。それを数字にしていくには時間、経験が必要になってくるけど、だいぶ形になりつつあるというのは感じています」と振り返りました。特に伸びた選手は?「みんなでしょう!北條にしても中谷にしても江越、陽川、横田、この5人あたりの選手は、ある程度守れる。そういう練習をやっていますんでね」

陽川選手や横田選手も「ことし中に(1軍を)経験できたらいいなと、古屋監督はじめファームのスタッフも思ってるんじゃないかな」と掛布DC。「ペナントレースの状況で難しいけど、そんな中で声がかかるよう後半に結果を出せればね。和田監督が常に1軍で戦う体力、と言っているように“チーム体力”は若手の活躍が中心になってくる。柴田、荒木、田上、小宮山あたりの中堅クラスは上で結果を出してますから、本当の若手だよね。割り込んででも入れるよう、その結果を出せるよう協力してあげたい」

また久保投手コーチは「これからです。もちろん1軍に定着してほしいのはやまやまですが、1年通じてやっていくこと。その中で結果を出して、ここからいなくなれば、それが一番でしょう。1年やって、来年は何かを残せるよう。まあすぐ1軍を狙うべき時とは悠長なこと言っていられないけどね。今から秋山あたり盛り返してくれたら。岩貞、岩崎、横山、山本もみんな」と話しています。

フレッシュ球宴初の中止は避けたい…

きょう16日に岡山県倉敷市のマスカットスタジアムで18時から行われる予定だったフレッシュオールスターゲームは、午前10時頃に中止が決定。兵庫も岡山も朝になってから雨は止み、きれいな青空が広がっていましたが、台風11号が接近中ということで仕方ないですね。私が取材に行った限りでは初めての経験。しかも順延により、あす17日13時からのデーゲームになるわけで、もろに大雨の最中かと思われます。まあ台風の速度が一気に上がるとか、急に進行方向が変わるとか、そんなこともないとは言えませんので、期待を持って見守りましょう。

以下は、きのうの鳴尾浜で聞いた話で、少し以前に個別に取材した内容も合わせてご紹介します。もし17日も流れた場合、ことしのフレッシュオールスターゲームが行われないという前代未聞の事態を招き、何とも間抜けな感じになってしまいますけど。ではまず、きのう15日に発表された先発メンバーを書いておきます。これは順延でも変わらないみたいですね。チーム名の横の数字は背番号、※印はルーキーです。

◆先攻 (三塁側)

【イースタン・リーグ選抜】

1]中: 福田 将儀 (楽) 24 ※

2]遊: 三木 亮  (ロ) 37

3]三: 倉本 寿彦 (De) 5 ※

4]指: 原 泉   (ヤ) 65 ※

5]一: 和田 恋  (巨) 61

6]左: 駒月 仁人 (西) 62

7]捕: 石川 亮  (日) 68

8]二: 外崎 修汰 (西) 44 ※

9]右: 乙坂 智  (De)33

投: 田中 英祐  (ロ) 31※

◆後攻 (一塁側)

【ウエスタン・リーグ選抜】

1]中: 友永 翔太 (中) 1 ※

2]遊: 遠藤 一星 (中) 23 ※ 

3]左: 上林 誠知 (ソ) 51

4]指: 江越 大賀 (神) 25 ※

5]右: 土生 翔平 (広) 43

6]三: 奥浪 鏡  (オ) 61

7]一: 陽川 尚将 (神) 55

8]捕: 桂 依央利 (中) 40

9]二: 桑原 樹  (広) 45 ※

投: 横山 雄哉  (神) 15 ※

台風は雨男の横山投手と無関係です

眩しいのか険しい表情の横山投手。眉間にシワが入るので、指差すと笑って消えます。
眩しいのか険しい表情の横山投手。眉間にシワが入るので、指差すと笑って消えます。

広島のルーキー・薮田投手が岡山理科大学付属高校出身ということもあり、当初は先発予定だったようですが、きのう15日の阪神戦(甲子園)で先発になったため、先発の役割が回ってきた横山投手。先発なら2イニング投げられるので、賞金の可能性も近くなります。2009年(札幌ドーム)には、先発して2回をパーフェクトだった蕭一傑投手が優秀選手賞50万円を獲得しました。

なんてことを言っていると「出る限りは賞金を狙います!」とニヤリ。いいですねえ。6奪三振ならMVPの可能性もありますよ!「ピッチャーの魅力は三振なので」。じゃあ6個いっときましょうか。「狙うくらいの気持ちでいきたいってことで」。ちょっと控えめに言っていましたが、心の中ではガッツリ狙ってもらいたいところ。それが楽しみの1つでもありますから。

「普段とはまた違った雰囲気だと思うので、楽しめればいいですけどね」と初めてのイベントに臨む横山投手。意気込みとして「しっかり真っすぐを投げたい。真っすぐにこだわってやってきたので」と、持ち味をアピールしてくる意向。ただ直前の登板(ソフトバンク戦、雁の巣)が流れたこともあり「7月に入ってから投げていないので…。久々だから、しっかり投げられればいいなと思います」とのこと。雨で流したり、体調を崩したり、いろいろあったんですよね。でもこの台風は横山投手が先発すると決まって接近してきたわけじゃないので。あ、わかってる?失礼しました。

誰よりも近い地元!守屋

外野でキャッチボールをする守屋投手。慣れ親しんだ球場での登板がかないますように。
外野でキャッチボールをする守屋投手。慣れ親しんだ球場での登板がかないますように。

守屋投手は、少し調子を落としていて不安げだったのですが「まあまあです。悪くはないと思います」と練習後に話していました。誰か対戦してみたいバッターは?「1イニングになると思いますが、どこで投げるかはまだ聞いていないので、誰とあたるかも」。球種は?真っすぐ勝負でいく?「それは秘密です(笑))」。でも「三振も狙ってはいきますよ」と言っています。

三振といえば、やはり2009年の札幌ドームで西村憲投手が9回に登板し、1イニングで3奪三振(三振、三振、ゴロ失策、三振)、優秀選手賞50万円を獲りました。「それが一番いいけど、狙って取れるもんじゃないですもんねえ」。確かに。ただ打者も普段と違って三振かホームラン狙いで来るからチャンスではありますよ。

奥さんとお嬢さんは?「来るかもしれません。でも来なくていいとは言ってるんです」。まだ小さいから大変だし、お天気も悪そうだし。でも大応援団になりそうですね。前にも書きましたが、お友だちと高校の同級生、その親御さん方も来られると。「なんかウチワも作ってくれてるみたいです」。お父さんも来られますが、お母さんはお仕事みたいで…でも都合をつけてくださるかもしれません。結構プレッシャー?

倉敷マスカットスタジアムは何度も試合をした場所で「高校3年の夏、最後がマスカットです。岡山理代附属に7対0で7回コールド負け。先発して5回か6回で7失点でした」とのこと。全体的に見ると勝っていることが多いのに、最後が嫌な思い出になってしまったんですね。「だからいい思い出に変えてきたい」

それまでにも小学生、中学生の頃に阪神の試合もよく見に行っていたと言いますが、誰が出ていたかまでは覚えていないそうです。そうそう、もうひとつ。「一番最後に行ったのは成人式です。倉敷市はマスカットスタジアムで成人式やるんですよ。寒いから、袴はやめてスーツにしました(笑)」。それくらいの地元。「はい、誰よりも近いです!」。まさかの順延ののち、まさかの中止なんてことになったら悔しいですよねえ。応援団の皆さん、台風を吹き飛ばしてください。

打席も取材も自然体な陽川

特に気負ったふうもなく淡々と話す陽川選手ですが、大きいのをガツンと打ってほしい!
特に気負ったふうもなく淡々と話す陽川選手ですが、大きいのをガツンと打ってほしい!

陽川選手は7番ファーストです。「ファーストは1回だけ由宇でやりましたよ。1球も捕ってないけど(笑)」。マスカットスタジアムは?「初めてですね」。他チームの選手と話をする機会でもありますよと言われ、少し悩む様子。もしかして人見知り?「人見知りですね、はい」と、そこは妙にキッパリと答えました。

賞金については「狙うと力んでしまうので、そこは普段通りやって結果を出せるようにしたい」というので、じゃあホームランは狙わない?と聞いたら「狙うのは狙います。全打席」と。どっちやねん(笑)。「まあ自然体で。MVPを意識しすぎるとダメなんで。最後に(賞が)ついてきたらいいですね」。自然に狙うんですね。

いわゆる“お祭り”ですが、そういう経験は?「わからないですね、お祭りみたいなの初めてなので」。対戦してみたいピッチャーとか…いや、イースタンで誰が出るか知らないでしょうね?「知らないです」。ウエスタンのメンバーも把握していないのでは?「わかんないですねえ」。はい、想定内です。

4番DH・江越は1打席に集中

21日に実戦復帰予定の伊藤隼選手(右)とランニング中の江越選手です。
21日に実戦復帰予定の伊藤隼選手(右)とランニング中の江越選手です。

江越選手は4番DHでに出場。「あした雨でしょう?でも大丈夫です。1打席に集中して結果出します!三振でもいい」。三振かホームランか?「それくらいでいきたいです。普段は追い込まれたら、ある程度ボール球を振らないようにしようというのを意識しているので。場面によりますけど」。でも、フレッシュは一か八かってくらいの気持ちでいくようです。

楽しみたい?それよりも結果がほしい?「両方。楽しみながら勉強できることは勉強したいです」。対戦してみたいピッチャーは?「DeNAの石田とは大学時代に仲がよかったので、対戦する機会があれば打ちたい」。法政大学からドラフト2位でDeNAni入団した石田健大投手のことですね。ようやく“それらしい”コメントをいただきました(笑)。

最後に、フレッシュオールスター出場候補選手だった植田選手。残念ながら腰痛のため、代わりに陽川選手が出場します。具体的に何をしたいとか、誰から打ちたいとかはなかったみたいですが「残念ですよ~。行きたかったです」と楽しみにしていた様子。でも植田選手はまだまだチャンスがありますからね。来年も。