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Nintendo Switch発売から今日で4年 当初は「売れるの?」と不安視も→3DS超え大ヒット

岡田有花フリーランス記者
我が家のNintendo Switch

 任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」が2017年3月3日に発売されてから、きょうでまる4年が経ちました。

 「携帯型ゲーム機としても据え置き型ゲーム機としても遊べる」という新機軸のゲーム機。当時筆者は「そんな中途半端なゲーム機が売れるのだろうか」と懐疑的に思ったことを、よく覚えています。

 世論の反応も似たような感じだったと記憶しています。あまり売れなかった「Wii U」の次世代機。任天堂への期待はしぼんでいる時期でした。

 実際、Switchの詳細が発表され、発売された16年10月~17年3月の任天堂株価推移を振り返ると、ほぼ横ばい。携帯・据え置きのハイブリッドという、これまであまり見たことのない形態だったのもあり、この形のゲームが面白いのか、売れるかは、ゲームに詳しい人でも(詳しい人ほど)事前に判断できない、という空気でした。

任天堂の5年間の株価推移(Google Financeより)
任天堂の5年間の株価推移(Google Financeより)

 それが、4年経った今では、ハードの累計台数は7987万台と、「Wii U」なんと5倍。大ヒットした携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」シリーズの累計売り上げも上回りました。コロナ禍での“巣ごもり消費”も追い風になり、現在でも品薄が続くなど、いまだヒットを続けています。

任天堂のIRサイトより
任天堂のIRサイトより

 Switchは、携帯専用機「Switch Lite」も出ており、携帯ゲーム機としてもヒットしています。携帯・据え置きハイブリッドとしたこととで、「据え置きゲーム機は1家庭に1台」という定石を覆し、「1人1台」を実現しています。

 歴史を振り返ると、任天堂の据え置きハードとして売り上げが最大だったのは、Wiiの1億163万台でした。Switchはこれを上回る実績を残せるか、今後も注目です。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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