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トナカイさんへ伝える話(141)同志社大学アメフト部元部員の公判・1

小川たまかライター
京都地裁(8月10日/筆者撮影)

 同志社大学アメフト部の元部員4人が起訴された凖強制性交等事件の公判(京都地裁)を傍聴した。

 この日(8月10日)は、4人のうち片井裕貴被告、山田悠護被告、牧野稜被告(いずれも22歳)が出廷し、被告人質問が行われた。

 4人は2022年5月21日深夜、繁華街で声をかけた女性(当時20歳)とその友人女性と飲食。その後、女性を片井被告の家へ連れ込み、性的暴行を行ったとされる。

 3人は意識のない状態の女性に性的暴行を行ったことを認めており、それぞれ

「(当時女性は)目がしっかりと開いておらずうめくような状態」「そもそも女性が同意しているかを考えずに行った行為だった」(片井被告)

「(行為後に)通報されると思った。同意なくセックスしてしまって罪だったのではないかと思っていた」「軽率な判断による行為で、ただひたすら申し訳ない」(山田被告)

「(行為時に女性に対して声かけや同意をとる行為は)していない」「自分の行為を後悔し反省している」(牧野被告)

 と反省の言葉を口にした。

 また、当時の様子を携帯電話で複数回撮影しており、女性が途中で気づいて怒った様子を見せたことから「まずいと思った。なだめないといけないと思った」「その場を逃れるためにウソの大学名を言った」(片井被告)とも語った。

 4人のうち濱田健被告については審理が別で行われる予定となっており、3人とは異なる主張となることが予想される。

(有料部分で被告人らの法廷での様子や事件当日の経緯など)

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ライター

ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)、共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)など

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