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ウクライナ迎撃戦闘2023-2024年冬季・2カ月目。先月と比べてシャヘド自爆ドローンの飛来は半減

JSF軍事/生き物ライター
ウクライナ空軍司令部より2024年1月1日撃墜戦果:シャヘド自爆無人機87/90

 以前に書いた記事「ウクライナ迎撃戦闘2023-2024年冬季・1カ月目」の集計は最初の1カ月目の起点を12月8日として集計しました。これはロシア軍の巡航ミサイル攻撃が2023年9月21日を最後に暫く発射しなかった期間が約2カ月半の77日もあり、12月8日に発射を再開したことからロシア軍の冬季ミサイル攻撃の開始日をこの日とした為です。

 ただし今回は分かりやすいように冬季ミサイル攻撃を月ごとに分けて再集計し、単純に冬季1カ月目(2023年12月)と冬季2カ月目(2024年1月)の傾向の変化を比較したものに変更します。

 長距離攻撃用のミサイル・ドローンについて簡単に3種類に分けています。弾道ミサイルや超音速巡航ミサイルなどを「高速ミサイル」、亜音速巡航ミサイルを「低速ミサイル」、プログラム飛行型自爆ドローンを「低速ドローン」の3種類に分けるのは以前の記事と同様です。

○2023年12月(776発)→ 2024年1月(582発)

  • 飛来した総数:776発(609撃墜、78%)→ 582発(385撃墜、67%)
  • 高速ミサイル:69発(18撃墜、26%)→ 124発(15撃墜、12%)
  • 低速ミサイル:109発(101撃墜、93%)→ 124発(102撃墜、82%)
  • 低速ドローン:598発(490撃墜、82%)→ 334発(271撃墜、81%)
  • 攻撃の機会数:29回(28日/31日)→ 19回(17日/31日)

※出典:ウクライナ空軍司令部

※Kh-31P対レーダーミサイルとKh-59空対地ミサイルは除外

※1日に時間を置いて2回攻撃したケースが3例ある

※詳しい集計記録は記事の末尾で紹介

※攻撃規模が縮小:特にシャヘド136自爆ドローンの数が598発(12月)から334発(1月)と半減しており、これに伴い攻撃の機会数も3分の2に減少。

※迎撃率の低下と電子戦の関係:迎撃率の数字が78%(12月)から67%(1月)に落ちているが、ウクライナ空軍の2024年1月13日の報告に「20以上の目標を電子戦で無力化」とあり、更に1月18日に数機と1月20日にも3機のドローンが目標に到達せずという報告があり、撃墜していなくても電子妨害(GNSSのグロナス誘導を妨害か)で無力化に成功し目標から逸れたケースがあるため、単純には比較できなくなっている。

※低速目標の迎撃率は変化無し:迎撃率の数字は低速目標(低速ミサイルと低速ドローン)に限ると、12月は84%(707発、591撃墜)、1月は81%(458発、370撃墜)で大きな変化は無い。上述の電子戦の影響を考慮しない場合、全体の迎撃率が落ちた原因は迎撃が困難な高速ミサイルが増えた結果。

※弾道ミサイルの製造不良?:2024年1月23日のウクライナ空軍の報告に「未迎撃の弾道軌道のミサイルが全て目標に到達したわけではない」というものがあり、不具合なのか、電子妨害せずとも目標から逸れたケースも報告されている。この場合も迎撃しなくても突破されたわけではない。この報告ではイスカンデルMに分類されているものが実際には北朝鮮製KN-23の製造不良だった可能性がある。あるいは「弾道軌道のミサイル」がKh-22超音速対艦ミサイル(巡航ミサイルに分類されるが準弾道軌道で滑空飛行する)を含む場合、単純にKh-22の対地命中精度の悪さの結果。

※停電狙いを諦めた?:1年前の2022-2023冬季ミサイル攻撃では電力施設を狙った戦略爆撃だったが、2023-2024冬季ミサイル攻撃では電力施設はあまり狙われておらず(あるいは迎撃で阻止できている)、大規模な停電が発生していない。

○高速ミサイル迎撃の比較

12月:69発(18撃墜、26%)→ 1月:124発(15撃墜、12%)

 冬季1カ月目と2カ月目ではロシア軍の高速ミサイルの発射数は1.8倍になり攻撃の機会数は2倍に増えています。そしてウクライナ軍の防空システムで高速ミサイルを迎撃可能なものはパトリオット(3基)とSAMP/T(1基)の合計4基しかないので、未配備地域を狙われた場合は対応ができません。迎撃率が落ちていますが(12月:26%、1月:12%)、これは防空システムに新たな問題が生じたわけではなく、パトリオットとSAMP/Tの未配備地域を狙われた数が増えたせいです。

本物の弾道ミサイルと転用兵器:本当の脅威の数は3分の1

 ただし高速ミサイルといってもS-300は地対空ミサイルの転用なので射程が短く(弾頭破壊力も少ない)、Kh-22は対艦ミサイルの転用なので対地攻撃では命中精度が著しく悪く(弾頭破壊力は高い)、本当の意味で脅威となるのは本物の弾道ミサイルであるキンジャール、イスカンデルM、北朝鮮製KN-23の3種類です。1月に発射された高速ミサイルのうち、推定される本物の弾道ミサイルは半数から3分の1程度です。

 高速ミサイルを詳しく分類した冬季1カ月目(2023年12月、69発)と2カ月目(2024年1月、121発)の比較は以下の通りです。

  • キンジャール:5発(0撃墜)→ 20発(10撃墜)
  • イスカンデルM:細かい特定なし→ 25発(5撃墜)
  • 未詳弾道ミサイル:32発(18撃墜)→ 12発(0撃墜)
  • Kh-22:8発(0撃墜)→ 22発(0撃墜)
  • S-300:24発(0撃墜)→ 42発(0撃墜)
  • 攻撃の機会数(S-300を除外):3回→ 8回
  • 攻撃の機会数(S-300を含む):7回→ 15回

 未詳弾道ミサイルはS-300対地攻撃モードとイスカンデルM(短い距離を飛んだ場合)の飛翔中の見分けが付き難いことが原因で、種類が細かく特定できなかった(イスカンデルMまたはS-300と大雑把な指定はある)結果です。またイスカンデルMと北朝鮮製KN-23は飛翔中に見分けることが全くできないので、イスカンデルMと分類された多くはKN-23である可能性があります。なおキンジャールはMiG-31K戦闘機からの空中発射なので、発射母機の動向に注意を払っていれば見分けができます。

 高速ミサイルの発射の傾向を見ると、本物の弾道ミサイル(イスカンデルM/キンジャール/北朝鮮製KN-23)と転用兵器(Kh-22、S-300)の両方共に先月よりも発射数が増えています。本物の弾道ミサイルはおそらくですが、北朝鮮製KN-23の新たな調達による追加があり、イスカンデルMと推定されるものの多くがKN-23である可能性が高いでしょう。

 転用兵器については、Kh-22対艦ミサイルとS-300地対空ミサイル(5V55系)は共に冷戦時代の古い兵器で、在庫がまだ余っています。特にS-300の5V55系のミサイルはロシア軍の保有量が数千発と推定されており、その多くが保管期限を過ぎつつあるので、無駄撃ちをしてもロシア軍は困らない(どうせ廃棄する予定なので撃ってしまおう)という事情があります。

 ただし上述のように転用兵器であるKh-22対艦ミサイルは威力は高く射程は十分でも対地での命中精度が著しく悪く、S-300地対空ミサイル(5V55系)は威力は弱く射程は短く対地での命中精度も別に良くはないので、長距離攻撃兵器としては欠陥があります。

  • イスカンデルM弾道ミサイル:弾頭重量500kg、射程500km、精密誘導
  • Kh-22超音速対艦ミサイル:弾頭重量1000kg、射程600km、精密誘導不可
  • S-300(5V55迎撃ミサイル):弾頭重量130kg、射程90~150km(対地での正確な射程は不明)、精密誘導不可
  • Kh-101巡航ミサイル::弾頭重量400kg、射程5500km、精密誘導

高速ミサイルを迎撃可能な防空システムが4基しかない問題

 基本的に高速ミサイルを迎撃できるのは、弾道ミサイル防衛システムであるパトリオット(ウクライナ供与3基)と準ずる能力を持つSAMP/T(ウクライナ供与1基)の合計4基分しかなく、未配備の地域では全く迎撃できない問題を抱えています。

※ここでいう「基」とは、レーダーと射撃管制装置や通信装置および複数の発射機で構成された射撃可能な最小単位。防空システムの1セット。1個高射隊はこの射撃可能な最小単位を意味する。

弾道ミサイル防衛システムのウクライナ供与:2024年1月時点で4基

  • 米:パトリオット×1基供与
  • 独:パトリオット×2基供与
  • 蘭:パトリオット発射機×2基供与 ※発射機のみ
  • 仏伊:SAMP/T×1基

 ウクライナ全土防衛には数十基が必要ですが、高価なシステムであり大量供与がなかなかできません。

撃墜可能なS-300を迎撃できない問題

 なお長距離対地攻撃用としては射程の短いS-300は国境線から近いハルキウや前線から近い諸都市への攻撃に投入されています。これは逆に言えばS-300を迎撃可能なパトリオット防空システムを最前線に近い場所には配置し難いということを意味します。あまりに敵と近い位置に防空システムを置くと配置の特定が容易になり、防空システムそのものが敵の野砲で狙われてしまうからです。機動性の高い小型防空システムならまだしも、布陣に時間の掛かる大型防空システムはおいそれと前方への配置はできません。

 S-300を撃墜することは可能ですが、迂闊にパトリオットを前進配置することができないというジレンマがあります。敵野砲の射程圏内に大型防空システムを置くのは危険です。数が少なく貴重なパトリオットは、味方の勢力圏内の奥深くか、前進させる場合は敵が予想していない場所を選ぶことになるでしょう。第二都市ハルキウは敵に近い上に目立ち過ぎます。

 この場合は逆にS-300の発射システムを地上撃破しに行く方法もありますが、防空システムとしてではなく対地攻撃運用の場合は発射したら直ぐに移動撤収を行われてしまうので、捕捉が難しいという問題があります。現状では航空優勢が満足に取れない環境では、射程90kmのスメルチ多連装ロケットですら撃破は難しい状況です。

関連記事:HIMARSを撃破できないロシア軍と航空優勢を得ていない移動式ミサイル発射機狩りの難しさ

 S-300の5V55迎撃ミサイルの対地攻撃モードでの射程は正確には不明ですが、おそらく少なく見積もっても90~150kmはある筈で、頻繁に移動撤収を繰り返す目標を航空優勢無しで地上撃破することは困難を極めるでしょう。

○低速ミサイル迎撃の比較

12月:109発(101撃墜、93%)→ 1月:124発(102撃墜、82%)

 冬季1カ月目と2カ月目では低速ミサイル(亜音速巡航ミサイル)の発射数は大きな変化はありません。迎撃率がやや落ちていますが、12月の93%迎撃は成績が良すぎたとも言えます。1月の82%迎撃でもかなり高い数字という評価になるでしょう。

 ここでいう低速ミサイルとは亜音速巡航ミサイル(空中発射型Kh-101、艦艇発射型カリブル)のことになります。初年度のロシア軍の2022-2023年冬季ミサイル攻撃では主力の地位にありましたが、2年目の2023-2024年冬季ミサイル攻撃で発射数が減少した上に迎撃によって阻止される率が高く、年末年始の集中攻撃での失敗(12月29日と1月2日)が影響しているのか、以降に亜音速巡航ミサイルでの大規模攻撃はあまり実施されていません。

  • 12月08日:Kh-101×19発(14撃墜)
  • 12月29日:Kh-101×90発(87撃墜)
  • 01月02日:Kh-101×70発(59撃墜)、カリブル×3発(3撃墜)
  • 01月08日:Kh-101×24発(18撃墜)
  • 01月13日:Kh-101×12発(7撃墜)
  • 01月23日:Kh-101×15発(15撃墜)

 2023~2024年冬季ミサイル攻撃の2カ月経過時点で亜音速巡航ミサイルは僅か6回しか使用されていません。そして特に12月29日(90発)と1月2日(70発+3発)の大規模攻撃が9割も撃墜されて阻止されており、これだけ大量発射していながら飽和攻撃が成立しなかったのは、今後のロシア軍の長距離ミサイル攻撃の方針に大きな影響を与える可能性があります。

 開戦初期の2022年2月24日以降の数カ月間では奇襲の効果や大量発射の効果で飽和攻撃が成立して、ロシア軍の低速ミサイル(亜音速巡航ミサイル)の多くが迎撃の突破に成功しています。しかし現在では奇襲効果が無くなった上にロシア軍のミサイルの在庫が減って発射数が減り、ウクライナ軍に西側製防空システムが供与されて防空能力が向上し、実戦で何度も繰り返される敵の攻撃パターンに慣れてきたので、8割以上が撃墜されている状況です。

○低速ドローン迎撃の比較

12月:598発(490撃墜、82%)→ 1月:334発(271撃墜、81%)

 冬季1カ月目と2カ月目では低速ドローン(シャヘド136およびシャヘド131)の発射数はほぼ半減しました。迎撃率は約8割でほぼ同じです。低速ドローンの攻撃の機会数は28回(12月)から17回(1月)へと3分の2へと減少しています。

 シャヘド136のような長距離飛行が可能なプログラム飛行型自爆ドローンは、ドローンと捉えるよりはプロペラ推進の小さくて安い巡航ミサイルと捉えた方が実態に合います。亜音速巡航ミサイルの不足を補うために大量投入されるようになりましたが、小さくて安い分だけ弾頭重量が小さく、シャヘド136自爆無人機10~20機分でようやくKh-101巡航ミサイル1発分に相当する打撃力です。

 数だけを見ると低速ドローンが攻撃の主力になったかのように錯覚しますが、弾頭重量の投射量で見ると補助役のままです。600発の低速ドローンは巡航ミサイル30~60発分の打撃力でしかありません。ただし低速ドローンは数だけは多いので相手の迎撃ミサイルを消耗させる効果は確実に見込めます。

意外にも囮役として期待されていない低速ドローン

 しかし意外にも低速ドローンは囮役としてはあまり期待されていないのか、低速ミサイル(亜音速巡航ミサイル)との同時大量投入例がほとんどありません。この冬季のミサイル攻撃では、低速ドローンと低速ミサイルの両方を大量投入したと言えるのは2023年12月29日の1例のみでした。低速ミサイル攻撃6例中の3例は低速ドローン同時投入無しでした。

  • 12月08日:低速ミサイル×19(14)、低速ドローン同時投入無し
  • 12月29日:低速ミサイル×90(87)、低速ドローン×36(27)
  • 01月02日:低速ミサイル×73(62)、低速ドローン同時投入無し
  • 01月08日:低速ミサイル×24(18)、低速ドローン×8(8)
  • 01月13日:低速ミサイル×12(7)、低速ドローン×3(0)
  • 01月23日:低速ミサイル×15(15)、低速ドローン同時投入無し
  • ※()括弧内は撃墜数

 亜音速巡航ミサイルは低速ミサイルといえど低速ドローンの3倍は速く、着弾時間を同時間帯に揃えるのが難しい面があります。ロシア軍は着弾タイミングを合わせる同調攻撃が面倒になったのかもしれません。あるいは低速ドローンは囮役として不適な機材と判断された可能性があります。

記事末資料:ウクライナ迎撃戦闘2023-2024年冬季

ウクライナ空軍司令部より2023年12月2日のシャヘド自爆無人機の撃墜戦果
ウクライナ空軍司令部より2023年12月2日のシャヘド自爆無人機の撃墜戦果

2023年12月:776発(609撃墜、78%) 出典:ウクライナ空軍司令部

※()内は撃墜数。太字は弾道ミサイルと亜音速巡航ミサイル。Kh-31PとKh-59は除外した集計。

  • 12月02日:シャヘド×11(10)
  • 12月03日:シャヘド×12(10)
  • 12月04日:シャヘド×23(18)
  • 12月05日:シャヘド×17(10)、S-300×6(0)
  • 12月06日:シャヘド×48(41)
  • 12月07日:シャヘド×18(15)
  • 12月08日:夜明け前:シャヘド7(5)、S-300×6(0)
  • 12月08日:夜明け後:Kh-101×19(14)
  • 12月11日:シャヘド×18(18)、未詳弾道ミサイル×8(8)
  • 12月12日:シャヘド×15(9)
  • 12月13日:シャヘド×10(10)、未詳弾道ミサイル×10(10)
  • 12月14日:シャヘド×42(41)、S-300×6(0)
  • 12月15日:シャヘド×14(14)
  • 12月16日:シャヘド×31(30)
  • 12月17日:シャヘド×20(20)
  • 12月18日:シャヘド×5(5)
  • 12月19日:シャヘド×2(2)
  • 12月20日:シャヘド×19(18)
  • 12月21日:シャヘド×35(34)
  • 12月22日:シャヘド×28(24)
  • 12月23日:シャヘド×9(9)
  • 12月24日:シャヘド×15(14)
  • 12月25日:シャヘド×31(28)
  • 12月26日:シャヘド×19(13)
  • 12月27日:シャヘド×46(32)
  • 12月28日:シャヘド×8(7)
  • 12月29日:キンジャール×5(0)未詳弾道ミサイル×14(0)、Kh-22×8(0)、Kh-101×90(87)、シャヘド×36(27)
  • 12月30日:シャヘド×10(5)
  • 12月31日:シャヘド×49(21)、S-300×6(0)

【2023年12月】
・飛来した総数:776発(609撃墜、78%)
・高速ミサイル:69発(18撃墜、26%)
・低速ミサイル:109発(101撃墜、93%)
・低速ドローン:598発(490撃墜、82%)
・攻撃の機会数:29回(28日/31日)

2024年1月:582発(388撃墜、67%)

  • 01月01日:夜明け前:シャヘド×90(87)、S-300×4(0)
  • 01月01日:夜明け後:シャヘド×10(9)
  • 01月02日:夜明け前:シャヘド×35(35) 
  • 01月02日:夜明け後:キンジャール×10(10)未詳弾道ミサイル×12(0)Kh-101×70(59)、カリブル×3(3)
  • 01月04日:シャヘド×2(2)、S-300×3(0)
  • 01月05日:シャヘド×29(21)
  • 01月08日:キンジャール×4(0)イスカンデルM×6(0)、S-300×7(0)、Kh-22×8(0)、Kh-101×24(18)、シャヘド×8(8)
  • 01月13日:キンジャール×6(0)、Kh-22×6(0)、S-300×7(0)、Kh-101×12(7)、シャヘド×3(0) ※備考:20以上の目標を電子戦で無力化
  • 01月17日:S-300×2(0)、シャヘド×20(19)
  • 01月18日:S-300×2(0)、シャヘド×33(22) ※シャヘド数機は目標到達せず
  • 01月20日:S-300×3(0)、シャヘド×7(4) ※シャヘド×3は目標到達せず
  • 01月22日:シャヘド×8(8)
  • 01月23日:イスカンデルM×12(5)Kh-101×15(15)、Kh-22×8(0)、S-300×4(0) ※未迎撃の弾道ミサイルが全て目標に到達したわけではない
  • 01月25日:S-300×5(0)、シャヘド×14(11)
  • 01月27日:イスカンデルM×1?(0)、シャヘド×4(4) ※イスカンデルMの数は未発表、おそらく1発のみ
  • 01月28日:イスカンデルM×2(0)、S-300×3(0)、シャヘド×8(4)
  • 01月29日:イスカンデルM×1(0)、S-300×3(0)、シャヘド×8(8)
  • 01月30日:S-300×2(0)、シャヘド×35(15)
  • 01月31日:イスカンデルM×3(0)、シャヘド×20(14)

【2024年1月】
・飛来した総数:582発(388撃墜、67%)
・高速ミサイル:124発(15撃墜、12%)
・低速ミサイル:124発(102撃墜、82%)
・低速ドローン:334発(271撃墜、81%)
・攻撃の機会数:19回(17日/31日)

ウクライナ迎撃戦闘2023-2024年冬季:2カ月目までの合計

  • 飛来した総数:1358発(994撃墜、73%)
  • 高速ミサイル:193発(33撃墜、18%) ※ただし弾道ミサイルは半数以下
  • 低速ミサイル:233発(203撃墜、86%) ※ほぼKh-101巡航ミサイル
  • 低速ドローン:932発(761撃墜、82%) ※ほぼシャヘド136自爆無人機
  • 攻撃の機会数:48回(45日/62日)
軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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