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北朝鮮が11月2日~5日のミサイル大量発射を報告

JSF軍事/生き物ライター
朝鮮中央通信より作戦第4日(11月5日)に発射したKN-24短距離弾道ミサイル

 11月7日、北朝鮮は公式発表で米韓合同演習ヴィジラント・ストームに対抗した一連の措置の詳細を報告しました。11月2日~5日の4日間の作戦について「朝鮮人民軍の軍事作戦に関する総参謀部の報道」とされています。発表内容は非常に情報量が多いものとなっています。

  • 11月2日 戦術弾道ミサイル×4、地対空ミサイル×23、戦略巡航ミサイル×2
  • 11月3日 特殊機能戦闘部×1、戦術弾道ミサイルと超大型ロケット砲弾×5
  • 11月4日 戦闘機500機を動員した訓練
  • 11月5日 戦術弾道ミサイル×2、超大型ロケット砲弾×2

 北朝鮮の公式発表では上記の内容です。この作戦での発射ミサイル総数は実に39発です。他に通常の砲撃も大量に実施されています。なお今回の発表写真は過去の写真を使い回した疑惑が一部にあります。そのため、北朝鮮は真実を正確に報告していない可能性があります。

作戦第1日(2022年11月2日)

鬱陵島に空襲警報を鳴らしNLL南に落下した飛翔体の正体

作戦第1日午前、平安北道地域のミサイル部隊で敵の空軍基地打撃を模擬して西海閘門前の無人島を目標に散布弾戦闘部と地下浸透戦闘部を装着した戦術弾道ミサイル4発を発射し、午前と午後、東・西海岸沿線の空軍対空ミサイル兵部隊で相異なる高度と距離の空中目標を掃滅するための訓練を行いながら、23発の地対空ミサイルを発射した。

出典:朝鮮人民軍の軍事作戦に関する総参謀部の報道:朝鮮中央通信(2022年11月7日)

※散布弾戦闘部=クラスター弾頭

※地下浸透戦闘部=バンカーバスター弾頭

 11月2日午前には「韓国の鬱陵島で空襲警報、北朝鮮ミサイル発射」という事件が起きています。史上初のNLL(北方限界線)の南に弾道ミサイルが落下したと韓国で騒がれました。

 しかし今回の北朝鮮の発表では11月2日午前の弾道ミサイル4発は「西海閘門前の無人島」、西海つまり黄海側に目掛けて発射したと説明しています。鬱陵島のある日本海側に弾道ミサイルは撃っていないというのです。

 つまり鬱陵島で空襲警報を鳴らしNLLの南に落下した飛翔体は弾道ミサイルではなく、発表で言及されていない一般的なサイズの多連装ロケット発射機からのロケット弾(220~300mm級)だった可能性があります。あるいは発表されている地対空ミサイルのうち1発が制御を失って準弾道飛行していた可能性もあります。

※11月9日追記:韓国軍がNLL南に落下したミサイルを回収、S-200地対空ミサイル(NATO名称:SA-5ガモン)と判明しました。つまり北朝鮮には鬱陵島の方向に向けて発射してNLL南に落とす意図は無く、飛行中の地対空ミサイルに不具合が起きた偶然の事故だった可能性があります。

戦術弾道ミサイル:過去発表写真の使い回し

 北朝鮮が今回発表した写真の1枚目がこれですが、妙な違和感を覚えました。どうも以前に見たことがある写真なのです。

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より戦術弾道ミサイルの発射写真
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より戦術弾道ミサイルの発射写真
  1. 新型小型短距離弾道ミサイル
  2. 新型小型短距離弾道ミサイル
  3. 鉄道発射型ミサイル(KN-23)
  4. 鉄道発射型ミサイル(KN-23)

 右上と左上の写真は「新型小型短距離弾道ミサイル」です。2022年4月16日発射、翌17日に初公開された新型兵器です。この4月の初公開時は核弾頭型と紹介されていました。

関連:北朝鮮が初登場の新型ミサイルを公開。小型の短距離弾道ミサイル(2022年4月17日)

 この時の発表写真(2022年4月17日)と今回の発表写真(2022年11月7日)を比較してみます。

朝鮮中央通信の発表写真より新型小型短距離弾道ミサイルの比較
朝鮮中央通信の発表写真より新型小型短距離弾道ミサイルの比較

 飛び散っている破片(発射機の蓋の部分?)の位置や数や大きさが全く同じです。色合いを変えただけで同じ写真で間違いありません。北朝鮮は過去の発表写真を使い回す行為を以前にも何度かやっているので、実は珍しいことではありません。

 ただし標的である黄海の「西海閘門前の無人島」への着弾の様子は初めて見る写真です。すると北朝鮮は発射の様子だけ過去の発表写真を使い回していることになります。

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より戦術弾道ミサイルの着弾写真
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より戦術弾道ミサイルの着弾写真

 なお新型小型短距離弾道ミサイルと鉄道発射型ミサイル(KN-23)は両方とも短距離弾道ミサイルです。新設計のクラスター弾頭とバンカーバスター弾頭を試験したとありますが、上述のように発表写真が過去の使い回しなので、本当にこの種類のミサイルが発射されていたのかは不明です。

 ※空中で光っているのはクラスター子弾を散布する起爆の様子。

新型2段式長射程地対空ミサイル

 公表写真3枚目に映っていたのは新型2段式長射程地対空ミサイルです。2021年10月1日に初公表、また同月に平壌で開かれた国防発展展覧会「自衛2021」に出展されたミサイルと同型です。

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より地対空ミサイル発射の写真
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より地対空ミサイル発射の写真

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より新型2段式長射程地対空ミサイル発射の写真を拡大
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より新型2段式長射程地対空ミサイル発射の写真を拡大

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朝鮮中央通信より平壌で開かれた国防展覧会「自衛2021」で展示された新型2段式長射程地対空ミサイル。全長が異なる2種類がある。
朝鮮中央通信より平壌で開かれた国防展覧会「自衛2021」で展示された新型2段式長射程地対空ミサイル。全長が異なる2種類がある。

 11月7日に公表された4枚の地対空ミサイルの写真のうち、2枚は新型2段式長射程地対空ミサイルでした。11月2日の地対空ミサイル発射は23発とあるので、複数種類の地対空ミサイルが発射されている可能性が高そうです。

巡航ミサイルの驚愕すべき着弾地点・蔚山市の沖合い80km

 11月2日は韓国側が北朝鮮によるNLL南への着弾の対抗措置としてミサイル発射を実施したことに対して、北朝鮮側が再対抗として巡航ミサイル2発を発射しています。

同日午後、敵が南朝鮮の「領海」近くにわれわれのミサイルが落ちたと主張して空対地誘導弾と滑空誘導爆弾でわが方の公海上に対応射撃する妄動を振るったことを受けて、咸鏡北道地域から590.5km射程の南朝鮮地域の蔚山市の前方80km付近の水域(緯度35度29分51.6秒、経度130度19分39.6秒)の公海上に2発の戦略巡航ミサイルで報復打撃を加えた。

出典:朝鮮人民軍の軍事作戦に関する総参謀部の報道:朝鮮中央通信(2022年11月7日)

※座標は10進法では(35.497667, 130.327667)、Google地図

 韓国の蔚山市の僅か80km沖合いに巡航ミサイルを撃ち込んだというのです。本当なのでしょうか? もし事実なら韓国軍が探知できていなかったのは何故なのでしょうか?

Google地図より筆者作成、蔚山市の80km付近の水域に着弾したとされる巡航ミサイル
Google地図より筆者作成、蔚山市の80km付近の水域に着弾したとされる巡航ミサイル

 ただし巡航ミサイルですので、真っ直ぐ一直線には飛んで来てはいないでしょう。複雑に迂回飛行を行っている筈です。しかし海上を多少迂回飛行したくらいで、いくら低空を飛行したとしても、空中に居る早期警戒機が気付きそうなものですが・・・

Google地図より筆者作成、推定飛行コースに根拠は特に無い
Google地図より筆者作成、推定飛行コースに根拠は特に無い

 この北朝鮮の巡航ミサイルは11月2日午後の発射です。午前中からの北朝鮮ミサイル大量発射で韓国軍もアメリカ軍も自衛隊も警戒態勢に入っていた筈です。気付かないというのは俄かには信じがたい話です。あるいは「探知していたが詳しくは発表していなかった」という可能性もあります。

追記:韓国軍は巡航ミサイルの着弾そのものを「無かった」と否定しました。

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より巡航ミサイル発射の写真
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より巡航ミサイル発射の写真

作戦第2日(2022年11月3日)

ICBM「火星15」らしきミサイルの写真

作戦第2日、国防科学院の要求によって敵の作戦指揮システムを麻痺させる特殊機能戦闘部の動作信頼性検証のための重要な弾道ミサイル試射を行うようにし、敵の持続する戦争挑発狂気を粉砕するための対応の一環として超大型ロケット砲弾と各種戦術弾道ミサイル5発、46発の長距離ロケット砲弾を東海上に発射した。

出典:朝鮮人民軍の軍事作戦に関する総参謀部の報道:朝鮮中央通信(2022年11月7日)

 11月3日午前には北朝鮮から中長距離の弾道ミサイルが発射され、日本ではJアラートが鳴り響きましたが後に撤回。そして韓国軍は「北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射に失敗した」と推定。飛行中に何らかの不具合が起きて空中でレーダーから突然消失したことが原因で、日本側でのJアラートの誤報に繋がった可能性があります。

飛行性能の数字だけを見ると、北朝鮮の「火星12」中距離弾道ミサイルをロフテッド軌道で高く打ち上げた場合に相当します。しかし韓国軍はミサイルの「分離」を確認したことでICBM(大陸間弾道ミサイル)と判断しました。

出典:北朝鮮ICBM発射失敗か(2022年11月3日)

 そして11月7日に公表された写真の作戦第2日(11月3日)の写真(左上)には、ICBM「火星15」らしきミサイルが写っていました。

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第2日(2022年11月3日)
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第2日(2022年11月3日)

朝鮮中央通信(2022年11月7日)よりICBM「火星15」?
朝鮮中央通信(2022年11月7日)よりICBM「火星15」?

 大まかな特徴は火星15と合致します。塗装も過去のものと同じパターンです。ただし胴体がやや短くなった代わりにノーズコーンが少し長くなっているように見えます。おそらく火星15の弾頭を大型化した改良型である可能性が高いでしょう。

「敵の作戦指揮システムを麻痺させる特殊機能戦闘部」とは?

 特殊機能戦闘部(특수기능전투부)とは特殊機能弾頭という意味になりますが、その正体が分かりません。北朝鮮の発表文には細かい説明が書かれていませんでした。

 特殊機能戦闘部は火星15に搭載されて試験が行われたとみられます。どのような弾頭なのか考えられる可能性としては以下のようなものがあります。

  1. 核弾頭
  2. MIRV(複数個別誘導再突入体)
  3. 核電磁パルス(高高度核爆発)

 1の核弾頭は、北朝鮮が今さら核弾頭とはっきり言わずに言葉遊びをして言い換える意味がありません。これまで何度も核弾頭と連呼して来たからです。

 2のMIRVは、これも過去にMIRV開発を目指すと表明していた以上は隠す意味がありません。ただし実験に失敗したので誤魔化そうとしている可能性はあります。

 3の核電磁パルスは、「敵の作戦指揮システムを麻痺させる」という文言から可能性があります。しかし実際にミサイルに載せてどのような試験を行う積りだったのか、見当が付きません。なお日韓ともそのような実験が行われた兆候を全く検知していません。

 他の可能性としては、ICBM発射失敗の隠れ蓑とする目的で実体が無い情報攪乱用の言葉を急遽でっち上げた・・・ただしこれは根拠が全く無い推測です。

 なお今回の火星15はロフテッド軌道で高角度で撃ち上がっていたので、滑空弾頭の可能性は低いでしょう。

超大型ロケット砲弾と各種戦術弾道ミサイル5発

 北朝鮮の「超大型ロケット弾」ことKN-25は日米韓からは短距離弾道ミサイル扱いされています。KN-25は並みの短距離弾道ミサイルよりも巨大なためです。そして11月3日の北朝鮮のミサイル発射は発表文の書き方が少し分かり難いですが、以下のようになっていると思われます。

  • 特殊機能戦闘部の試験で火星15大陸間弾道ミサイル1発
  • 超大型ロケット砲弾と各種戦術弾道ミサイル5発
  • 長距離ロケット砲弾46発

 つまりこの日に使用された弾道ミサイルは6発になります。実際にこの11月3日に韓国軍と自衛隊の観測では、朝と夜に合わせて6発の弾道ミサイルを北朝鮮が発射したと報告されているので、北朝鮮の発表と照らし合わせると、この解釈でのミサイル数カウントが一番納得ができます。

旧式のスカッド短距離弾道ミサイルを使用

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第2日(2022年11月3日)の夜間発射分
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第2日(2022年11月3日)の夜間発射分

関連:北朝鮮は旧式のスカッド短距離弾道ミサイルを発射か

 11月3日午後(夜間)に発射された3発の短距離弾道ミサイルは観測された飛行性能から旧式のスカッドだと推定されていましたが、11月7日の北朝鮮発表写真から実際にスカッドだったことが判明しています。

 11月3日の朝から夜にかけて発射された弾道ミサイルは、以下の種類だったと推定されます。

  • 11月3日朝「火星15」ICBM×1 ※改良型?
  • 11月3日朝「KN-25」超大型ロケット弾×2
  • 11月3日夜「スカッド」短距離弾道ミサイル×3

※超大型ロケット砲弾とは過去にも発射されている600mm超大型ロケット弾(KN-25)のこと。大きさが並みの短距離弾道ミサイルよりも大きいので北朝鮮以外の各国はロケット弾扱いせず短距離弾道ミサイル扱いしている。

※KNナンバーはアメリカ軍の命名したコードネーム。

※長距離ロケット砲弾とは一般的なサイズの多連装ロケット発射機からのロケット弾(220~300mm級)を指すものと思われる。

※北朝鮮は多連装ロケット発射機のことを「放射砲」と呼称。

作戦第3日(2022年11月4日)

作戦第3日、敵の連合空中訓練に対する対応意志を示す目的で3時間47分にわたって500機の各種戦闘機を動員した空軍の大規模な総戦闘出動作戦が行われた。

出典:朝鮮人民軍の軍事作戦に関する総参謀部の報道:朝鮮中央通信(2022年11月7日)

※ただし、同日の韓国軍の観測では延べ180機の北朝鮮軍機の航跡を確認。また北朝鮮11月7日発表写真には航空機の写真は無し。

作戦第4日(2022年11月5日)

最大高度20km・水平距離130km・マッハ5で飛んだKN-24

作戦第4日、敵の空軍基地打撃を模擬して西海閘門前の無人島を目標に散布弾戦闘部を装着した戦術弾道ミサイル2発と超大型ロケット砲弾2発を再び発射した。

出典:朝鮮人民軍の軍事作戦に関する総参謀部の報道:朝鮮中央通信(2022年11月7日)

※散布弾戦闘部=クラスター弾頭

 作戦第1日と同じく作戦第4日も黄海側の西海閘門前の無人島を目標に狙い、KN-24短距離弾道ミサイル2発とKN-25超大型ロケット弾2発の合計4発を発射しています。

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第4日(2022年11月5日)
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第4日(2022年11月5日)

 右上と左上のミサイルは予想外にもKN-24短距離弾道ミサイルです。ベージュ色の塗装は2021年10月に平壌で開かれた国防発展展覧会「自衛2021」に出展されたKN-24の塗装と同じです。右下と左下はKN-25超大型ロケット弾です。

速度については最大高度20km・水平距離130kmでマッハ5を発揮するのは速過ぎるようにも思えるので、11月5日の観測数値は速度については何らかの観測ミスである可能性もあります。

出典:北朝鮮が黄海に短距離弾道ミサイル4発を発射(2022年11月5日)

 筆者は11月5日に上記のように記事を書いていましたが、実際には韓国軍の観測ミスではありませんでした。本来は最大射程400km以上を飛べるKN-24を、わざと短い130kmで飛ばしたので、飛行距離の割には速度がやや速かったのです。むしろこれで納得することができました。

朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第4日(2022年11月5日)のKN-24を拡大
朝鮮中央通信(2022年11月7日)より作戦第4日(2022年11月5日)のKN-24を拡大

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朝鮮中央通信より平壌で開かれた国防展覧会「自衛2021」で展示されたKN-24
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※KN-24は北朝鮮版ATACMSと呼ばれることが多いが、実際にはKN-23(北朝鮮版イスカンデル)と技術源流を同じくする兄弟機。

※KN-24の正式名称は《화성포-11나》형(「火星砲-11나」型)である可能性。朝鮮語「나」の日本語カタカナ表記は「ナ」。

※超大型ロケット砲弾とは過去にも発射されている600mm超大型ロケット弾(KN-25)のこと。大きさが並みの短距離弾道ミサイルよりも大きいので北朝鮮以外の各国はロケット弾扱いせず短距離弾道ミサイル扱いしている。

北朝鮮の2022年ミサイル発射数カウント(発射成功64発)

  • 11月2日朝夕 49号~54号 SRBM×4、CM×2 ※SAM×23は除外
  • 11月3日朝夜 55号~60号 ICBM×1、SRBM×5 
  • 11月5日昼  61号~64号 SRBM×4 

 11月2~5日の北朝鮮ミサイル発射数は39発にもおよびましたが(弾道ミサイル14発、巡航ミサイル2発、地対空ミサイル23発)、うち11月2日の23発は地対空ミサイルだったという北朝鮮の自己申告があったので除外します。11月7日現時点で北朝鮮の2022年ミサイル発射成功数は64発、発射失敗2つを加えると発射総数66発になります。発射機会は1日分を1回とした場合(朝夜にそれぞれ撃っても1回とする)、発射機会は30回となります。

※SRBM=短距離弾道ミサイル

※IRBM=中距離弾道ミサイル

※ICBM=大陸間弾道ミサイル

※SAM=地対空ミサイル

※CM=巡航ミサイル

※カウント基準は弾道ミサイルおよび巡航ミサイルのみ。

※2022年の総合計数は、失敗2発を含め30回の発射機会で66発のミサイル発射となります。予備実験を含め発射成功は64発です。

※11月3日発射のICBMは発射失敗の可能性がありますが、観測された限りではIRBM相当の飛行性能を発揮しており予備実験だった可能性もあるので、暫定的に発射成功(部分的な成功)に分類しています。

※3月20日に発射された口径300mm以下と推定される多連装ロケット4発は発射機会にカウントしていません。これを発射機会に数えると31回目になります。

軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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