ロシア-ウクライナ戦争で暗殺作戦に投入され始めた自爆ドローン
ロシアの侵略が続くウクライナに対しアメリカは自爆ドローン「スイッチブレード300」を供与しましたが、弾頭威力が低く現場からの評価は芳しいものではありませんでした。しかし最近になって、この機材の本来の使い方が行われ始めたことが確認されています。
スイッチブレード300の本来の使い方とは暗殺作戦です。
スイッチブレード300はターゲットの手前で空中起爆し、爆発した弾頭の破片でターゲットを殺害しています。
ウクライナ側の主張では、国境に隣接するロシア領ブリャンスク州トロエボルトノエの国境検問所で、ロシア連邦保安庁(FSB)の要員を狙った攻撃がスイッチブレード300を用いて行われたとされています。標的が本当にFSB要員だったのかは現時点では不明ですが、ウクライナ特殊部隊がロシア領内に侵入して攻撃を行ったことは確かなようです。
自爆ドローン「スイッチブレード300」の本来の用途、特殊部隊が敵陣奥深くに潜入して行う暗殺作戦。この機材はこう使うものだと最初から知られていたことですが、本当に実行されてしまったようです。特殊部隊が越境侵入して使用するとなると、今回のように公表されたのは稀な事例かもしれず、公表されていない機密作戦への投入も行われているかもしれません。
なおアメリカからウクライナに供与された他の自爆ドローン、「スイッチブレード600」と「フェニックスゴースト」の投入状況は依然として詳細不明です。ただし「フェニックスゴースト」が投入されているという証言は出始めていますが、未だに映像は公開されていません。
他はポーランドから供与された自爆ドローン「ウォーメイト」の投入が確認されており、こちらはまだ報告数は少ないですが戦果を示す動画も公表されています。