第27回 全国高等学校女子硬式野球選手権大会 4日目予選トーナメント最終日 福井工大福井 決勝Tへ
第27回 全国高等学校女子硬式野球選手権大会 4日目
予選トーナメント最終日 福井工大福井 決勝Tへ
大会4日目は、淡路佐野運動公園(兵庫県淡路市)で予選トーナメントの6試合が行われた。埼玉栄対秀明八千代は、秀明八千代がサヨナラ勝ちを収め、京都外大西対履正社は、敗れはしたが履正社が最終回に粘りを見せるなど、競った試合が展開された。昨年、春夏連覇を狙いながらも初戦で敗れた雪辱に燃える福井工大福井は沖縄県立南部商と戦い、6対2で勝利し決勝トーナメントへ駒を進めた。
沖縄県立南部商 000 200 0 2
福井工大福井 012 003 x 6
【バッテリー】
沖縄県立南部商 喜納、山内-石川
福井工大福井 中澤、奥村、藤田奈那-郡山
投打が噛み合い、粘る南部商を退ける
福井工大福井は2回に2死二塁から7番・中野亜瑚さん(1年)の二塁適時打で1点を先制すると3回にも2点を追加。1点差に迫られ迎えた6回にも中野さんの適時打で4点目を入れると1番・古市莉子さん(3年)の2点適時打でリードを4点に広げ、南部商を突き放した。
投げては中澤歩美さん(3年)、奥村恵さん(2年)が4回3分の2を投げ相手打線を2点に押さえたが、1点リードの5回に2死一、三塁のピンチの場面を迎えると2年生エース、藤田奈那さんが救援に成功、投打が噛み合い勝利を飾った。
好機に強い打撃、頼れる1年生
先制点とダメ押しとなる4点目の適時打を放ったのは、まだ1年生の中野さん。初戦の惺山戦では9番だったが、犠飛を打つなど勝利に貢献、この日の試合では打順を7番に上げてなおも2打点を挙げる活躍を見せた。どちらの安打も「高めは捨てて、ストレートをしっかり狙っていった」と自分の打撃ができた。「好調をキープして、次の試合でもチームに貢献できる打撃を見せたいです」と、頼れる1年生が次戦でも躍動することを誓った。
エースが相手打線を封じ込めた!
5回コールド勝ちをおさめた初戦で完封と頼れるエース、藤田奈那さんが、この日は救援で存在感を見せた。追加点がとれない中、併殺崩れで逆転の走者を出した5回途中、4番打者を迎えたところでマウンドへ。1点のリードを死守したい場面で中飛に打ち取り、見事、期待に応えた。続く6回は、「0点に抑えること、流れを引き寄せられるようリズムよく投げることを意識しました」と話す通り、相手の攻撃を3人で終わらせ味方打線の3得点に繋げた。
自他ともに認める絶対的エース。昨季もベンチ入りして昨夏の初戦敗退の苦い思いを経験している。「あんな悔しい思いは二度としたくない」と語るエースが目指すは日本一。自分たちの野球をすれば十分狙えると意気込む。リベンジなるか。