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軽いのに大画面かつワイヤレス。RICOH Light Monitorは仕事で生きるモバイルモニタ

武者良太ガジェットライター
(筆者撮影)

PCのモニタの広さって大事です。デスクトップ画面が広いからいくつものウィンド(筆者撮影)ウを同時に表示しておけるから必要な情報を瞬時に見渡せますし、複数のアプリを同時に使いやすくなりますから。

いわばモニタは、キッチンスペースのようなもの。広いキッチンならいろんな料理を同時に調理しやすいですものね。

そのためデスクトップPCを使っている方のなかには、32インチや40インチ超のモニタを使う方もいます。また23インチモニタを複数並べて、デュアルモニタ・トリプルモニタ環境としている方もいます。

画面の面積が狭いノートPCの場合も同じ。タブレットや13インチ前後のモバイルモニタを用いてデュアルモニタ環境とすることで、表示領域を拡大できます。

ワイヤレスモデルに注目

リコーが新たにリリースした「RICOH Light Monitor 150BW」の特徴をチェックしていきましょう。WindowsノートPCの主流サイズの1つ、15.6インチの画面サイズを持つポータブルモニタです。販売を担当するPFUよりお借りして試用してみました。

発色の良い有機ELパネルを用いており、タッチ操作にも対応。しかも接続はUSB Type-Cケーブル1本もしくは、ワイヤレス接続(Miracast)も行えます。

重量は約715g。有線接続専用のRICOH Light Monitor 150は560gとより軽量ですが、同等のスペックを持つ商品はなかなか多く、6万3600円という価格を考えると競争力は低めといわざるを得ません。

しかしRICOH Light Monitor 150BWはバッテリー内蔵でワイヤレス接続も可能という、大きな魅力を持っています。価格は7万9200円と高価ですが、ライバルが少ないために価値は高めだといえます。

スタンドの角度調整が自由自在

(筆者撮影)
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モバイルモニタを選ぶ際に意識したいのがスタンドの構造です。ノートPCのモニタのように、自立時の角度調整がしやすいものがベストです。

(筆者撮影)
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その点でいくと、RICOH Light Monitor 150BWは本体一体型スタンドの動きが無段階。約16~約75度に調整可能です。

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スタイラスペンを使ってデザインワークをするときは、スタンドを収納してテーブルにそのまま置いてもよいでしょう。なおリコーが販売するオプションの専用スタイラスペンは、最大4096段階の筆圧に対応し、ワコム製のセンサーを内蔵しています。ワコムのペンタブレットと同じ感覚で使えます。

(筆者撮影)
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本来の使い方ではないかもしれませんが、約16度にまでスタンドを広げると、フックなどにひっかけることもできます。

(筆者撮影)
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スピーカー内蔵かつワイヤレスモニタとしては大きめな15.6インチのメリットを活かし、ベランダや庭でYouTubeなどの動画を楽しめます。PCで表示している画面をそのまま表示することで、PCを置いた仕事机以外の場所でも気分を切り替えて作業することも可能です。

スマートフォン+Bluetoothキーボードと合わせて運用

(筆者撮影)
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Miracastに対応したスマートフォンがあるなら、PFUのHHKBなどと合わせてスマホアプリ画面を15.6インチに拡大。見やすい状態にしながらメールの送受信やデータの作成も可能です。特にGoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートなど、GoogleのWebアプリとの相性がいい。一般的なデスクワークをするなら、この組み合わせでいいんじゃないかなって思えるくらいです。

200g以下のBluetoothキーボードと合わせるなら、スマートフォン+1kg以下の荷物で15.6インチの大画面が運用できます。1kg前後で15.6インチモニタを持つモバイルノートPCもありますが、20万円以上もする高価なモデルばかりなんですよね。

(筆者撮影)
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画面を保護してくれるスリーブケースが付属しているところもポイント。どこでも持ち歩いて使ってほしいというメッセージ性を感じます。

なおRICOH Light Monitor 150BWは、リコーが2022年11月より発売した業務用モデル(RICOH Portable Monitor 150BW)のコンシューマー版です。良質であることを強く求められる市場で認められた性能・品質が個人でも購入しやすくなったことを歓迎します。

ガジェットライター

むしゃりょうた/Ryota Musha。1971年生まれ。埼玉県出身。1989年よりパソコン雑誌、ゲーム雑誌でライター活動を開始。現在はIT、AI、VR、デジタルガジェットの記事執筆が中心。元Kotaku Japan編集長。Facebook「WEBライター」グループ主宰。

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