未来がきた。指先1つでSiriやGoogle アシスタントと話せるスマート指輪「ORII」

ORII新商品&事業戦略発表会にて筆者撮影(以下同様)

2018年12月18日、東京・赤坂にて「ORII」の新商品&事業戦略発表会が開催されました。

「ORII」はOrigami Labs.(香港)が開発した骨伝導スピーカーとマイクを装備した指輪型ウェアラブルデバイス。スマートフォンとペアリングすることで、Siri(iPhone、iPad)やGoogle アシスタント(Android)と連携。「ORII」をはめた指を耳骨に当てることで音声アシスタントからの声を聞き取ったり、言葉で音声アシスタントに命令できます。

例えば

「今日の天気は?」と天気予報を聞いたり、「●●さんに電話をして」と電話をかけたり、「午前6時に起こして」とアラームをセットすることが可能です。

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このプロセスは、音声アシスタントに対応したBluetoothイヤホン・ヘッドセットでも、スマートスピーカーでも、スマートフォン単体でも可能です。しかしBluetoothイヤホン・ヘッドセットは装着し続けていると耳が痛くなりやすく、スマートスピーカーは場所を動かすことが難しい。スマートフォンも取り出して使うのが憚られるシチュエーションがあります。

しかし「ORII」は、音声アシスタントを使いたいときだけ、「ORII」をはめた指を耳骨につければいいのです。

またLINE、SMSの音声によるテキストメッセージ入力や、届いたメッセージの読み上げ機能もあり、今後はFacebookメッセンジャーやSkypeへの対応も予定しているといいます。

スマートフォンをポケットやバッグの中からださなくても、ショートメッセージのやりとりができるというのは大いなるメリット。混み合う電車の中や、画面を見られる危険性がある場所でもコミュニケーションができるわけですから。

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「ORII」が狙っているのは、Bluetoothイヤホン・ヘッドセットと、スマートスピーカーの間を埋める新たな市場。同社はここに10億ドルの市場規模があると見込んでいます。

Origami Labs.CEOのKevin Wong氏の父親は子供の頃に全盲となりましたが、視覚障害コンピューターサイエンスエンジニアとして類まれな実績を残しました。その父親を尊敬し続けている氏は父親をテクニカルアドバイザーとして迎え、視覚障害者がスマートフォンを扱える世界を目指して「ORII」を開発したとのこと。

いわゆるガラケーは、ボタンの位置や音で、操作を把握できるそうです。しかしフルタッチスクリーンのスマートフォンではそうはいきません。ゆえに「ORII」は、誰でも音声コントロールがしやすいデバイスとなるスタイルを追求しました。

その結果、「ORII」はフォーシーズンズホテル、ザ・ペニンシュラホテルズといったラグジュアリーホテルなどでも導入されました。宿泊客の目が届く場所でもスマートフォンを取り出さずに連絡が取り合えるデバイスとして認められたのです。

また今後のアップデートでは、内蔵されている加速度センサーを用いてジェスチャーによる操作も可能とするそうです。またIoT家電やホームオートメーション機器との連携も視野に入れています。

事前にテストマーケティングを含め、複数のクラウドファンディングを実施しましたが、事前予約数3700台、本予約数7000台という実績を達成。さらに12月18日から開始した家電量販店などでの販売によって、さらに多くのユーザーが「ORII」を使ったコミュニケーションに触れていくのでしょう。