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22歳抑えが「ドライブライン効果」を実感 球速3キロアップし6戦無失点6セーブ目<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
6セーブ目を挙げたチョン・ヘヨン(写真:KIAタイガース)

10日の韓国は4年に一度の国会議員総選挙の投票日で休日。KBOリーグの全5試合は14時開始のデーゲームで行われた。

KIAタイガース-LGツインズ(クァンジュ)はKIAが5-4で逆転勝ち。連勝で首位をキープした。

9回表に7番手でマウンドに上がったKIAの抑えチョン・ヘヨンは、最速150キロの直球を中心にスライダーを交え1回2安打無失点でゲームを締めた。チョン・ヘヨンはリーグトップ、無傷の6セーブ目。開幕から6試合連続無失点を続けている。

◆「ドライブライン効果で球速アップ」

KIAは昨年12月、チョン・ヘヨンをはじめとした投手5人とコーチ2人を、アメリカ・シアトル郊外にあるトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に派遣。約1か月間、最先端施設で選手個々に合わせた動作の修正などを行った。

チョン・ヘヨンは同施設での取り組みでテイクバックが以前より小さくなり、試合での平均球速が3キロ以上アップ。これまで以上に投球に自信を持ち、好結果につながっている。

チョン・ヘヨンは昨年11月、アジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)に韓国代表として出場。決勝日本戦にも登板した。

映像:KBOハイライト 4月10日 KIA-LG(KBO公式YouTubeチャンネル)

◇4月10日(水)の結果

・トゥサン 7 - 4 ハンファ(チャムシル)

 勝:アルカンタラ

 敗:ムン ドンジュ

・SSG 8 - 4 キウム(インチョン)

 勝:キム グァンヒョン

 敗:フラド(フラード)

・KIA 5 - 4 LG(クァンジュ)

 勝:チョン サンヒョン

 敗:ユ ヨンチャン

・ロッテ 7 - 10 サムソン(プサン)

 勝:キム ジェユン

 敗:パク チン

・NC 3 - 2 KT(チャンウォン)

 勝:キム シフン

 敗:クエバス

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「キム・グァンヒョン勝利数歴代3位タイに」

SSGランダーズのキム・グァンヒョンがキウムヒーローズ戦に先発し、6回2失点で今季3勝目(0敗)を上げた。キム・グァンヒョンは通算勝利数を161として、チョン・ミンチョル(元ハンファ)と並んで歴代3位となった。現役では168勝のヤン・ヒョンジョン(KIA)に次いで2位。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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