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LGツインズが29年ぶり3度目の韓国シリーズ制覇<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
29年ぶりに韓国シリーズを制したLG(写真:LGツインズ/初報から差し替え)

LGツインズが3勝、KTウィズの1勝で迎えた韓国シリーズ第5戦はLGが6-2で勝利。LGは29年ぶり3度目の韓国シリーズ制覇を達成した。

試合はLGが3回裏1死一、二塁で2番パク・ヘミンがライト線へタイムリー二塁打。2-0と先制した。さらにLGは相手守備のエラーで1点を追加し3-0とした。

追うKTは4回表、2死一、二塁のチャンスで代打にキム・ミンヒョク。キム・ミンヒョクは左中間を抜けようかという当たりを放つも、センターのパク・ヘミンがダイビングキャッチしLGはピンチを脱した。

KTは5回表に1点を返すも、LGもその裏2点を挙げるなど得点を追加し、点差は縮まらなかった。

LGはリーグ発足9年目の1990年にMBCチョンニョンを買収し誕生。1年目に初優勝すると、94年にも韓国シリーズを制した。しかしその後は長らく王者の座から遠ざかるだけではなく、韓国シリーズ出場も2002年以来果たせずにいた。

LGは昨季、公式戦を2位で終えるも、韓国シリーズを前にプレーオフで敗退。生え抜きOBのリュ・ジヒョン監督を解任し、ネクセンヒーローズ(現キウム)とSKワイバーンズ(現SSGランダーズ)を率いたヨム・ギョンヨプを新監督に据えた。

胴上げされるヨム・ギョンヨプ監督(写真:LGツインズ)
胴上げされるヨム・ギョンヨプ監督(写真:LGツインズ)

親会社のV厳命で迎えた今季のLGは公式戦を1位で終え、21年ぶりの韓国シリーズも制して悲願の優勝を果たした。

(写真:LGツインズ)
(写真:LGツインズ)

⇒ 2023年 KBOリーグポストシーズン日程表

◇11月13日(月)の結果

・LG 6 - 2 KT(チャムシル)

 韓国シリーズ第5戦

 勝:ケリー

 敗:コ ヨンピョ

◆「APBCにLGとKTの選手は参加せず」

今週16日から東京ドームで行われる「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の韓国代表選手4人の変更が12日、韓国野球委員会(KBO)から発表になった。韓国シリーズを戦っているLGとKTの4選手は不参加(故障中のカン・ベクホを含む)に。以下の投手2人、野手2人が加わった。いずれも予備エントリーとして代表練習に参加。状態の良い面々が選ばれた。チョ・ビョンヒョンとナ・スンヨプは今季サンムでプレー。今月除隊した。

投手:シン ミンヒョク(NC)、チョ ビョンヒョン(SSG)

内野手:ナ スンヨプ(ロッテ)、ムン ヒョンビン(ハンファ)

⇒ アジアプロ野球チャンピオンシップ2023 概要と韓国代表一覧

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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