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イ・ジョンフが「確信歩き」 延長10回均衡を破るサヨナラ2ランを放つ<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ2ランを放ったイ・ジョンフ(写真:キウムヒーローズ)

16日のKBOリーグは全5試合が14時開始のデーゲームで行われた。

キウムヒーローズ-KIAタイガース(コチョク)は両チームの先発投手が好投。キウムのチェ・ウォンテは8回4安打5奪三振、KIAヤン・ヒョンジョンは7回3安打9つの三振を奪い、どちらも連打を許さず無失点ピッチングを見せた。

試合は0-0のまま延長に突入。10回裏、キウムは1死一塁で3番イ・ジョンフに打順が回った。イ・ジョンフはKIAの5番手、変則スリークォーター左腕のキム・デユのカーブに体勢を崩され、空振り、ファールでカウント2-2となった6球目、中に入って来たスライダーを豪快に引っ張った。

打球は大きく弧を描いてライトスタンドへ。イ・ジョンフの2号2ランでキウムが2-0としてサヨナラ勝ちを収めた。キウムは4連勝で貯金を1とし、敗れた10位(最下位)のKIAは4連敗で借金5となった。

スタンドの声援に応えるイ・ジョンフ(写真:キウムヒーローズ)
スタンドの声援に応えるイ・ジョンフ(写真:キウムヒーローズ)

◇4月16日(日)の結果

・LG 5 - 10 トゥサン(チャムシル)

 勝:チョン チョルウォン

 敗:チョン ウヨン

・キウム 2 - 0 KIA(コチョク)

 勝:キム テフン

 敗:キム デユ

・SSG 5 - 10 NC(インチョン)

 勝:ハ ジュンヨン

 敗:オ ウォンソク

・KT 14 - 2 ハンファ(スウォン)

 勝:サルサー

 敗:ナム ジミン

・サムスン 9 - 1 ロッテ(テグ)

 勝:ウォン テイン

 敗:バーンズ

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「イ・ジョンフの打率2割3分8厘に」

昨季、2年連続の首位打者を獲得したイ・ジョンフ。今季は開幕戦での1安打後、3試合連続無安打が続き打率が1割を切ったことで、各メディアで「不振」と指摘された。しかし本人は「低迷時期がたまたまシーズン序盤にきただけ」と気にせず、この日は試合を決める一打を放った。現在の打率は2割3分8厘。

ナインの祝福後のイ・ジョンフ(写真:キウムヒーローズ)
ナインの祝福後のイ・ジョンフ(写真:キウムヒーローズ)

<きょうのアン・グォンス(安田権守、ロッテジャイアンツ)>

サムスンライオンズ戦に1番レフトで先発出場。1打席目センターフライ、2打席目センターフライ、3打席目2死一、二塁でショートの右を抜くセンター前ヒットを放ったが、二塁走者がホームでアウトとなりタイムリーヒットとはならなかった。7回表、代打のチョン・フンと代わって退いた。3打数1安打。

⇒ 安田権守、レギュラーで打率3割残すも「現実は甘くなかった」 来季(今季)はロッテジャイアンツでプレー

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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