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【韓国シリーズ】クロン(元広島)に代わる途中加入助っ人が大仕事 SSG2勝1敗に<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
8回に逆転2ランを放ったラガレス(写真:SSGランダーズ)

公式戦1位のSSGランダーズと、プレーオフを勝ち上がった3位のキウムヒーローズが対戦する韓国シリーズの第3戦は投手戦に。SSGオ・ウォンソク、キウムのエリック・ヨキッシュの両先発左腕が好投を見せた。

SSGのオ・ウォンソクは5回2/3を投げて被安打5、失点1。キウム打線から7つの三振を奪った。一方、第1戦にリリーフ登板し、中2日で先発マウンドに上がったキウムのヨキッシュも6回途中、7安打無失点と好投。試合は1-0、キウムのリードで8回に突入した。

8回表、追うSSGは1死で3番チェ・ジョンがショートゴロ悪送球で出塁。2死後、ランナー二塁となった場面で、5番のフアン・ラガレスがレフトへこの日チーム初得点となる2ランホームラン。SSGが2-1と逆転に成功した。

勢いがついたSSGは9回に6点を追加。試合はSSGが8-2で勝利し、1敗の後の2連勝で対戦成績を2勝1敗とした。

決勝弾のラガレスは、元広島のケビン・クロンに代わる外国人打者として7月にSSG入り。49試合に出場し打率3割1分5厘、6本塁打、32打点を記録。シーズン終盤に好調な打撃を見せていた。

韓国シリーズは7戦4先勝制。第4戦は3戦に続いてキウムの本拠地・コチョクスカイドームで、5日14時から行われる。

◇11月4日(金)の結果

・韓国シリーズ第3戦

 キウム 2 - 8 SSG(コチョク)

 勝:キム テクヒョン

 敗:キム ドンヒョク

⇒ 2022年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「LGリュ・ジヒョン監督退任」

LGツインズは今季で契約が切れるリュ・ジヒョン監督(51)と、来季の契約を結ばないと発表した。今季のLGは球団歴代最多の87勝を記録。首位SSGランダーズと2ゲーム差の2位でシーズンを終えた。しかしプレーオフでは3位キウムに敗れ、チーム20年ぶりの韓国シリーズ進出とはならなかった。

リュ監督は現役時代、LGが最後に優勝した1994年に新人王を獲得。生え抜きの内野手として活躍した。引退後も長年、LGでコーチを務めていたがチームを離れることが決まった。LGは新監督の人選を進めるとしている。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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