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22歳の速球派右腕が10勝目 WBCへの期待高まるも過去の事件で代表入りは無理?<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
10勝目を挙げたアン・ウジン(写真:キウムヒーローズ)

10日のKBOリーグは4試合が17時開始、コチョクスカイドームのキウムヒーローズ-NCダイノスは14時開始で行われた。

キウム-NCはキウムがアン・ウジン(22)、NCがク・チャンモ(25)の若き左右のエースが先発登板した。試合は2-0でキウムが勝利。キウムのアン・ウジンは9回1死まで104球を投げて2安打無失点。11個の三振を奪って自身初の10勝目を挙げた。アン・ウジンのこの日の最速は157キロだった。

敗れたNCのク・チャンモは6回途中、4安打1失点7奪三振。先発として役割を果たすも2敗目(4勝)となった。勝ったキウムは3連勝、敗れたNCは4連敗。

◇7月10日(日)の結果

・トゥサン 0 - 9 LG(チャムシル)

 勝:ケリー

 敗:イ ヨンハ

・キウム 2 - 0 NC(コチョク)

 勝:アン ウジン

 敗:ク チャンモ

・サムスン 2 - 7 SSG(テグ)

 勝:チェ ミンジュン

 敗:ペク チョンヒョン

・KT 1 - 9 ロッテ(スウォン)

 勝:パク セウン

 敗:ペジェソン

・KIA 6 - 3 ハンファ(クァンジュ)

 勝:チャン ヒョンシク

 敗:チャン シファン

⇒ KBOリーグ公式戦日程と結果(ストライク・ゾーン)

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

◆「国際試合でも期待されるも、代表入りは出来ない?」

アン・ウジンには球界待望の若き右のエースとして、来年3月に開催予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表入りを期待したくなるが、規定上、アン・ウジンは一生代表入り出来ないことになっている。

アン・ウジンは高校3年生の時に、野球部の同僚と後輩に暴行を振るったとして、プロ入り前に大韓野球ソフトボール協会から3年間の資格停止を受けた。大韓体育会の規定でオリンピック、アジア大会などの代表入りが認められていない。

一方でWBCはメジャーリーグ機構が主催のため、上記規定は適用外という考え方もあり、アン・ウジンを韓国代表の選手選考に含めるべきか、今後議論となりそうだ。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサンベアーズ)>

2日のKTウィズ戦で飛球を追った際にフェンスにジャンプし衝突。左肩の打撲により3日に登録抹消となった。大事には至らず13日に登録が可能だが、今後の日程は14日に前半戦が終わり、21日までオールスターブレイクに入るため、後半戦からの復帰が予定されている。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載しています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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