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【韓国シリーズ】KTが3連勝で初制覇に王手/中日復帰の落合英二2軍監督の後任決定<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
先制決勝弾のパク・キョンス(写真:kt wiz/初報から差し替え)

公式戦1位のKTウィズとワイルドカード決定戦、準プレーオフ、プレーオフを勝ち上がった4位トゥサンベアーズが顔を合わせた韓国シリーズ。KTの2勝で迎えた第3戦はKTが3-1で勝利し、3勝0敗として初のシリーズ制覇に王手をかけました。

試合は両チームの先発投手、トゥサンがアリエル・ミランダ投手(元ソフトバンク)、KTはオドリサメル・デスパイネ投手の投手戦で、4回まで両チーム無得点で試合が進みました。

5回表、KTは8番パク・キョンス選手がレフトへのソロホームランで1-0とし、均衡を破りました。

リーグ防御率1位、シーズン歴代最多の225奪三振を記録したミランダ投手は、シーズン終盤左肩痛で離脱しポストシーズン初登板。5回を投げて5安打1失点、6つの三振を奪ってマウンド降り、6回以降はリリーフ陣に託しました。

KTは7回表、四球2つで得たチャンスで1番チョ・ヨンホ選手のタイムリー、2番ファン・ジェギュン選手の犠牲フライで2点を追加。3-0としてリードを広げました。トゥサンの得点は8回の1点のみでした。

リーグ参入7年目で初の韓国シリーズ進出を果たしたKTは、初のシリーズ制覇まであと1勝です。

◇11月17日(水)の結果

・韓国シリーズ 第3戦

 トゥサン 1 - 3 KT(コチョク)

 勝:デスパイネ

 敗:ミランダ

⇒ 2021年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「サムスン・落合2軍監督の後任決定」

サムスンライオンズは来季の2軍監督を、パク・チンマン1軍作戦コーチが務めると発表しました。昨季から2シーズン指揮を執った落合英二2軍監督は、来季から立浪和義新監督が率いる中日のヘッド兼投手コーチ就任が発表になっています。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

韓国シリーズ第3戦、9回表1死でパク・コンウ選手に代わってライトの守備に入りました。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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