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元阪神・呉昇桓ら韓国代表選手が日本入り【東京五輪・野球】

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
キム・ギョンムン監督、オ・スンファン、イ・ジョンフ(写真:ストライク・ゾーン)

東京オリンピック(五輪)に参加する野球韓国代表が26日午前に韓国を出国。午後に成田空港に到着した。

韓国のトップチームにとって、野球競技の会場である横浜スタジアムでの国際大会は今回が初めて(90年代の日韓親善試合は除く)。チームを率いるキム・ギョンムン監督は事前練習なく本番を迎えることについてこう話した。

「残念ではあるが(練習できないのは)うちのチームだけではない。何よりスポーツは力があるチームが勝つので、本番までの2日間(ハマスタ以外での)練習をしっかり行い、選手がベストコンディションで臨めるよう努力する」

韓国は23日からはソウル市内のコチョクスカイドームで強化試合(評価戦)を行い、2勝1分けで全3戦を終えた。強化試合についてキム監督は「全て満足はしていないが、打者が生きた球を見られて良かった。いま頭の中は初戦のイスラエル戦のことしかない」と話した。

そのイスラエルについては「総力戦でくると思う。打者の実戦感が上がってくるまでは投手が立ち向かって失点を防ぐ必要がある。投打がかみ合うように準備をする」とした。

キム監督は2008年の北京五輪でも監督を務めチームを金メダルに導いている。「13年という月日は早かった」と話し、今回の代表チームには当時のリュ・ヒョンジン(現ブルージェイズ)、キム・グァンヒョン(現カージナルス)のようなエース投手がいないことについてこう語った。

「大黒柱の左腕は抜けたが、イ・ウィリ(KIA)はまだ若い(19歳)がとても良い。(同い年の)キム・ジンウク(ロッテ)も同じだ」

韓国代表は先々週、代表24選手のうち2人がリーグの防疫規則違反をし、また品位を損なう行為をしたとして出場を辞退。高卒新人左腕のキム・ジンウクと、元阪神の守護神オ・スンファン(サムスン)が急遽招集されている。オ・スンファンはチームの唯一のNPB選手経験者で39歳での代表入りとなった。

韓国代表は全選手が選手村入りし、29日にイスラエルとの初戦を迎える。

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東京五輪日程・概要と韓国代表一覧(ストライク・ゾーン)

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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