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19歳の誕生日に代表選出の高卒ドラ1新人 6回途中無失点10Kの好投<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
誕生日に代表に選ばれ、3勝目を挙げたイ・ウィリ(写真:KIAタイガース)

16日の韓国KBOリーグはダブルヘッダー2カードを含む、全7試合が行われました。

KIAタイガース-SSGランダーズのダブルヘッダー第2試合は2-0でKIAが勝利。KIAはこの日、東京オリンピックの韓国代表入りが決まった、左腕のイ・ウィリ投手が先発しました。

この日19歳の誕生日を迎えたイ・ウィリ投手は5回2/3、106球を投げて与えたヒットは1本。10個の三振を奪い、SSG打線を0点に抑えました。ゆったりとした始動から、鋭くコンパクトな腕の振りを見せるイ・ウィリ投手は、140キロ台後半の直球とチェンジアップ、スライダーを丁寧に投げ込み、三振の山を築きました。

高卒ドラ1新人のイ・ウィリ投手は11試合の登板で3勝目(2敗)。代表入りした左投手はチャ・ウチャン投手(LG)とイ・ウィリ投手と2人のみで、人材不足が心配されていましたが、この日のイ・ウィリ投手の好投は、五輪での先発登板を期待させる投球内容でした。

◆「オ・スンファン、チュ・シンスは選出されず」

この日発表になった韓国代表に、選出が注目されたオ・スンファン投手(サムスン)、チュ・シンス選手(SSG)は選ばれませんでした。キム・ギョンムン監督はオ・スンファン投手について、「北京(五輪)に続いて一緒にやりたかったが、状態がいいコ・ウソク(LG)を選んだ」とし、チュ・シンス選手は足首の状態が万全ではないとしました。

(関連記事:東京五輪の野球韓国代表が決定 呉昇桓、秋信守は選出されず

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

ロッテジャイアンツとの2軍戦の2番センターで先発出場し、4打数4安打1四球と5打席すべてに出塁しました。3回に盗塁を決め、6回に盗塁死、8回に牽制死、守備では6回に1失策を記録しています。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が全7試合の結果です。

◇6月16日(水)の結果

・トゥサン 3 - 5 サムスン(チャムシル)

 勝:ブキャナン

 敗:イ ヨンハ

・キウム 6 - 3 LG(コチョク)

 勝:キム ソンジン

 敗:ソン ウンボム

・ハンファ 9 - 4 ロッテ(テジョン)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:ユン デギョン

 敗:パク セウン

・ハンファ 4 - 3 ロッテ(テジョン)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:ユン ホソル

 敗:キム ジンウク

・KIA 1 - 10 SSG(クァンジュ)

 ダブルヘッダー第1試合

 勝:イ テヤン

 敗:チェ ヨンジュン

・KIA 2 - 0 SSG(クァンジュ)

 ダブルヘッダー第2試合

 勝:イ ウィリ

 敗:チョン スミン

・NC 3 - 7 KT(チャンウォン)

 勝:コ ヨンピョ

 敗:イ ジェハク

⇒ KBOリーグ順位表(ストライク・ゾーン)

⇒ 2021年 韓国プロ野球日程表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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