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【プレミア12】韓国、豪州を零封 ヤン・ヒョンジョン圧巻の6回1安打10三振で初陣を飾る

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
オーストラリアを破り、初戦を飾った韓国(写真:ストライク・ゾーン)

プレミア12グループCが開幕。韓国はオーストラリアと対戦し5-0で初陣を飾った。

韓国が零封勝利。オーストラリア投手陣は10個の四死球を与えた(写真:ストライク・ゾーン)
韓国が零封勝利。オーストラリア投手陣は10個の四死球を与えた(写真:ストライク・ゾーン)

韓国は先発のヤン・ヒョンジョン(KIA)が広めのストライクゾーンを生かしてストライクを先行させ、チェンジアップで空振りを誘う、思い通りのピッチング。6回を投げて10個の三振を奪い、オーストラリア打線を内野安打1本に抑える、エースらしいピッチングを見せた。

7回以降はイ・ヨンハ、イ・ヨンチャン(ともにトゥサン)、ウォン・ジョンヒョン(NC)が1イニングずつパーフェクトリレー。韓国は計4人の投手が無四球でゲームを締めた。

打線は2回に7番キム・ヒョンス(LG)のタイムリー、8番ミン・ビョンホン(ロッテ)のレフトオーバーのタイムリー二塁打で2点を先制。3、6回にも1点を追加し4-0とリードを広げた。8回には押し出しでダメ押しの5点目を挙げ、韓国は勝利を確実なものとした。

中でも3番に入ったイ・ジョンフ(キウム)が2本の二塁打を放ち、9番のホ・ギョンミン(トゥサン)もタイムリーを含む2安打の活躍を見せている。

ゲームを支配した韓国の先発ヤン・ヒョンジョンは試合後、「初戦は厳しい戦いになると思っていたが、勝つことができて良かった。実戦ではコンディションが大事だが、オーストラリアは事前の分析で把握していたよりもコンディションが落ちていたのではないか」と振り返った。

ヤン・ヒョンジョン(左)とイ・ジョンフ(写真:ストライク・ゾーン)
ヤン・ヒョンジョン(左)とイ・ジョンフ(写真:ストライク・ゾーン)

韓国は明日、6日のデーゲームでキューバに勝利したカナダと対戦する。キム・ギョンムン監督はカナダ戦を前に「初戦で勝ったことは早く忘れて次の準備をしたい。カナダは今日のオーストラリアより強いチーム。一番大変なゲームになるだろう」と話した。

韓国はカナダ戦の先発にもう一人左腕エース、キム・グァンヒョン(SK)を予定している。

◇11月6日(水)の結果

・プレミア12 グループC

 キューバ 0- 3 カナダ(コチョク)

 勝:フィリップ・オーモン

 敗:カルロス・ビエラ

 韓国 4- 0 オーストラリア(コチョク)

 勝:ヤン ヒョンジョン

 敗:ティム・アザートン

(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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