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SK1位死守 決着は明日に/サムスンの新監督に通算0勝のスコアラー長が大抜擢<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サムスンのホ・サムヨン新監督(写真:サムスンライオンズ)

30日の韓国KBOリーグは2試合がナイトゲームで行われました。

トゥサンベアーズと同率1位で並ぶSKワイバーンズは、ハンファイーグルスとの今季最終戦に勝利し、公式戦1位でシーズンを終了。トゥサンは2位となり、ゲーム差を0.5としました。

明日、最終戦を迎えるトゥサンがNCダイノス戦に勝つと、再びSKと88勝55敗1引き分けで並び、SKとの直接対決で勝ち越しているトゥサンが、逆転での公式戦1位となります。

またトゥサンが負けか引き分けるとSKの1位が決まります。

公式戦5位以上が出場するポストシーズンは4位対5位のワイルドカード決定戦を皮切りに、10月3日から行われる予定です。

⇒ 2019年 KBOリーグポストシーズン日程表(ストライク・ゾーン)

◆「サムスン、スコアラーのトップが監督就任の異例人事」

29日に今季の全日程を終了し、8位でシーズンを終えたサムスンライオンズは、3年契約が切れるキム・ハンス監督(47)に代わる来季の新監督に、長年チームの戦力分析を担当してきた、ホ・サムヨン戦力分析チーム長(47)の就任を発表しました。

現役時代、投手としてサムスンに在籍したホ・サムヨン新監督の1軍での登板はわずか4試合。通算成績は2回1/3を投げて0勝0敗でした。1995年限りで引退すると、その後はチームの裏方に転身。主にスコアラーとして活動してきました。

サムスンはKBOリーグでいち早くトラックマンシステムを導入。その運用の中心的な役割を果たし、チームの戦力と選手の個々の能力を最も知る人物であるホ・サムヨン氏が監督に就くことになりました。

近年のKBOリーグではネクセンヒーローズ(現キウム)がチャン・ジョンソク運営チーム長(当時)を、2017年から監督に据えるなど、現役当時の実績にとらわれない人選を行うケースが出てきています。

以下が2試合の結果です。

◇9月30日(月)の結果

・LG 2- 0 ロッテ(チャムシル)

 勝:ペ ジェジュン

 敗:パク セウン

・ハンファ 2- 6 SK(テジョン)

 勝:キム グァンヒョン

 敗:チャド・ベル

⇒ 2019年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FMコザ)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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