新元号「令和」。名前に「令」が入る韓国のプロ野球選手はゼロ 「和」は選手とコーチで3人

キャッチボールイベントでのSK趙東和コーチ(写真:ストライク・ゾーン)

4月1日、日本では新元号「令和(れいわ)」が発表になった。この元号に使われている「令」。この文字を名前に用いている韓国のプロ野球選手を調べたところ1人もいなかった。一方の「和」は選手とコーチ合わせて3人が在籍していた。今回の新元号発表をきっかけに韓国選手の漢字名について見てみた。

令和を韓国語読みすると「ヨンファ」に

「和」が入った名前の選手、コーチはKTウィズの投手、李相和(イ・サンファ)、SKワイバーンズの育成選手、柳相和(ユ・サンファ)投手、同じくSKに所属し、昨季限りで現役を引退した趙東和(チョ・ドンファ)二軍作戦走塁コーチの3人だ。

日本の年号としての「令和」が韓国で紹介される場合は、そのまま「レイワ」という発音となるが、漢字を韓国語読みすると「ヨンファ」となる。これまでの韓国球界で「ヨンファ」という名前の選手は元KIAタイガースコーチの車榮華(チャ・ヨンファ)、そして現東北楽天コーチで2003年にロッテジャイアンツに選手として在籍した光山英和(金英和/キム・ヨンファ)の2人だけだ。

2003年、現役当時の光山英和捕手(写真:ストライク・ゾーン)
2003年、現役当時の光山英和捕手(写真:ストライク・ゾーン)

韓国で漢字はあまり使わない

今回、日本の新元号発表に乗じて韓国選手の漢字名を紹介したが、実際のところハングル文字を公用文字としている韓国では、普段、漢字を目にすることはあまりなく、ハングルでしか表記できない名前の人もいる。プロ野球選手ではハンファイーグルスの鄭ウラム(チョン・ウラム)、キウムヒーローズの金ハソン(キム・ハソン)らがそうだ。

韓国KBOリーグが発行しているガイドブック(日本における選手名鑑)も2016年から選手名の漢字併記を廃止。韓国球界で人名を漢字で見る機会は非常に少ない。

ちなみに筆者が毎年日本で発行している「韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑」(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認。論創社刊)は読者と新聞社、通信社からの強い要望で漢字名も表記している。これは各球団が毎年1月末にKBOに提出している選手登録申請書を元にしたもので、今回もその資料を参考にした。

予想に上がった「安」。安さんは韓国にどのくらいいる?

新元号発表に関して「安」の文字が入るとした予想が各方面で見られた。この「安」は韓国の姓にある文字だ。

韓国統計庁が運営するサイト「国家統計ポータル」(2015年調べ)によると韓国国民の姓は金、李、朴の各氏の順で多く、この3氏で約5,000万人の国民の45%近くを占めている。

安氏はというと17位の685,639人で今年のKBOリーグの韓国人選手、コーチ、スタッフ1,181人の中には15人いる。

「安」という文字からは安倍首相のことを連想する人が少なくないという。そこでKBOリーグの中で名前に「晋」が入っている人を調べると2人(朴晋亨、朴晋佑)、「三」は5人(金光三、洪相三、張★三、李炯三、尹榮三)いた(★はさんずいに亘)。

今年の韓国KBOリーグは日本よりも約1週間早い、3月23日に開幕。1リーグ10球団制で公式戦144試合が行われる。

※本欄では通常、人名をカタカナで表記していますが、今回は元号をテーマにしたため漢字表記を優先しました。