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日本デビュー3か月で武道館へ――IZ*ONE日本公式ファンクラブ会員限定イベントレポート

宗像明将音楽評論家
IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)

2019年5月2日、グルーバルガールズグループ・IZ*ONEによる「MXまつり『IZ*ONE JAPAN 1st Fan Meeting』」が日本武道館で開催された。これはIZ*ONEの日本公式ファンクラブ「IZ*ONE JAPAN OFFICIAL FAN CLUB SITE」の初の会員限定イベント。10,000人のファンが会場を埋めた。

イベントはオープニング映像でスタート。会場からはさっそく歓声が湧き起こり、ステージ上にIZ*ONEが登場すると、鼓膜が痛くなりそうなほどの大歓声が日本武道館に響いた。

IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
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ライヴの1曲目は、2月にリリースされた日本ファースト・シングル「好きと言わせたい」。日本デビューからわずか3か月でIZ*ONEは日本武道館に立ったことになる。

2曲目は、世界的なヒットを記録した韓国ファースト・ミニ・アルバム「COLOR*IZ」に収録されている「O'My!」。少しだけトライバルな香りがするナンバーだ。

IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
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MCでは、2019年1月20日に開催された「IZ*ONE日本デビューショーケース~1stシングル『好きと言わせたい』発売記念イベント~」 に比べて、韓国メンバーの日本語がすっかり上達していた。そして、各メンバーがお互いの絵を見て伝えていく「お絵かき伝言ゲーム」へ。お題はタツノオトシゴだったが、すぐにキリンになってしまい、さらにはウサギになり、会場からは笑いが起きた。

続いて、「夏を先取りカジュアルコーデ」というテーマのもとに、衣装を各メンバーが選んだ「プライベートファッションショー」のコーナーへ。sister jane、HONEY MI HONEY、titty&Co.とのコラボレーションによるファッションも披露した。女性から支持も強いIZ*ONEらしい企画だ。

IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
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ライヴに戻っての3曲目は、韓国セカンド・ミニ・アルバム「HEART*IZ」に収録されている「Really Like You」。本田仁美も作詞に参加している楽曲で、アコーステックなサウンドのなかにラップも織り込まれている。

「プライベート写真館」と題されたコーナーでは、矢吹奈子が寝ている姿など、メンバーがお互いに撮影した写真が紹介された。さらに、IZ*ONEが生まれたオーディション番組「PRODUCE 48」から現在までの活動をまとめたVTRが上映された。

4曲目は、「HEART*IZ」収録の「Violeta」。イントロからさっそくファンによる大きなコールが起きた。さらに「Rumor」が披露されると、まさに割れんばかりの大歓声が日本武道館に響いた。

IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
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「カラオケONE」と題したカラオケコーナーは、大塚愛の「さくらんぼ」やAKB48の「ヘビーローテーション」などがIZ*ONEによって歌われるレアな機会となった。

6曲目は、「COLOR*IZ」収録の「秘密の時間」。メンバーの歌唱力を感じさせるバラードだ。公式ゲームアプリが夏に配信されることがIZ*ONEから発表された後、「HEART*IZ」収録の「Up(空の上に)」へ。

IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
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そして、「COLOR*IZ」収録の「La Vie en Rose」へ。IZ*ONEの代表曲のひとつでもあり、大合唱に近いコールが湧き起こった。1月20日の日本デビューショーケースの冒頭で披露されたのが「La Vie en Rose」であり、あの瞬間の興奮も忘れがたい。

IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
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アンコールでは「Energetic」、そして「PRODUCE 48」のテーマ曲でもあった「COLOR*IZ」収録曲の「NEKKOYA(ネッコヤ/PICK ME)」を披露。「NEKKOYA」は、EDMマナーを踏襲したサウンドとあわせて圧倒的な昂揚感をもたらした。

宮脇咲良は、「もちろん推しがいると思うんですけど、みなさんがIZ*ONEを好きなんだなとわかりました。愛に包まれた空間になりました」と感謝の言葉を述べた。

IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)
IZ*ONE(提供:OFF THE RECORD)

IZ*ONEは、最後に「COLOR*IZ」収録曲の「好きになっちゃうだろう?」を日本語ヴァージョンで歌ってイベントを終えた。「MXまつり『IZ*ONE JAPAN 1st Fan Meeting』」は明日5月3日も開催される。

音楽評論家

1972年、神奈川県生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。著書に『大森靖子ライブクロニクル』(2024年)、『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶』(2023年)、『渡辺淳之介 アイドルをクリエイトする』(2016年)。稲葉浩志氏の著書『シアン』(2023年)では、15時間の取材による10万字インタビューを担当。

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