ハリケーン・ドリアン、フロリダに危険なほど接近する予想に

1日(日)にISSから撮影されたハリケーン・ドリアン(提供:NASA/ロイター/アフロ)

ハリケーン・ドリアンがカリブ海のバハマに上陸し、壊滅的な被害をもたらしています。

これまでのところ死者は5人、損壊家屋は13,000軒に上りました。また国際空港は1.8メートルも水に浸ったと伝えられています。

ドリアンの上陸時の最大風速は82m/sのカテゴリー5の勢力で、バハマ史上最強の勢力での上陸となりました。

ドリアンの記録

ドリアンはその他にも歓迎されない記録を作りました。

まず1980年のハリケーン「アレン」に続き、観測史上2番目に強く(最大風速で比較)、1935年の「レイバーデイハリケーン」と並び上陸時の勢力が最も強い大西洋海域のハリケーンとなりました。またフロリダ以東の大西洋海域において、最も北に位置した最強ハリケーンでもあります。

まだバハマでは依然嵐続く

ドリアンは現地時間1日(日)昼にバハマの北西部アバコ諸島に上陸しましたが、3日(火)を迎えた今でも依然嵐が続いています。それはドリアンがほぼ停滞しているためです。

下の動画は30時間分のドリアンの動きを表していますが、明瞭な目が島の上に停滞し、ほとんど動いていないのがわかると思います。

カテゴリー3に弱まる

ドリアンの勢力はカテゴリー3へと下がりました。

下は2日(火)と3日(水)の衛星画像を比べたものですが、3日には目の輪郭がやや崩れているのがわかります。ただそれでも中心付近では最大瞬間風速67m/sの風が吹いており、依然強力なハリケーンです。アメリカではカテゴリー3以上のものはメジャーハリケーンと呼ばれ、特に危険なハリケーンとして区別されています。

RBMM/CIRA出典の衛星画像
RBMM/CIRA出典の衛星画像

アメリカへの上陸は?

国立ハリケーンセンター出典の予想進路図
国立ハリケーンセンター出典の予想進路図

これまでフロリダへの直撃が危惧されてきましたが、最新の進路図では、その可能性がほとんどなくなったもようです。その理由は大西洋に中心を持つ高気圧が勢力を弱め、東に退いたためです。

ハリケーンの目は海上にとどまる可能性が高いとはいえ、3日(火)から4日(水)にかけてフロリダ州に危険なほど接近するため、州東部にはハリケーン警報が出されています。その後ジョージア州とサウスカロライナ州に接近し、5日(木)にはノースカロライナ州周辺に上陸する可能性があります。

4年で5つ目のカテゴリー5

トランプ大統領は記者会見で、カテゴリー5のハリケーンはこれまで聞いたことのない規模だと発言し、物議をかもしています。大西洋ではここ4年連続してカテゴリー5のハリケーンが発生しているからです。

2016年にはハリケーン「マシュー」がジャマイカ、2017年「イルマ」がキューバとバーブーダ島、同年「マリア」がプエルトリコ、そして2018年は「マイケル」がフロリダに上陸しています。そのうちイルマは全盛期のカテゴリー5の勢力のままでバーブーダ島を直撃し、95%の建物が倒壊するという大災害が発生しました。