アジア異常高温 北朝鮮100年来の干ばつも、韓国は「ゆるキャラ」で警戒呼びかけ
拝啓、風薫る清々しい季節になりましたーー。普段なら、このような挨拶で手紙を書き始めたい頃ですが、今年はそうはいきません。
今日24日(金)は高知県四万十で34.0℃、福岡県太宰府で33.3℃、東京で31.0℃まで上がり、梅雨を通り越して、すでに8月のような陽気となりました。暑さはこれからピークを迎え、週末にはさらに多くの地域で記録的な高温となりそうです。
気象庁の予報によると、26日(日)の福島は36℃、甲府は35℃、札幌では33℃まで上がる見込みで、5月の観測史上最高気温記録を塗り替える可能性があります。
まだ暑さに体が慣れていない時期の猛暑は、特に注意が必要です。
大陸も猛暑続き
この暑さは日本だけの話ではありません。
23日(木)には北京で36.9℃、河南省安陽で39.9℃、ピョンヤンで31.4℃まで気温が上昇しました。いずれも平年を10℃ほど上回る真夏のような陽気です。
北朝鮮の場合
こうした暑さや、記録的な少雨の影響で、北朝鮮では100年来の干ばつが発生しています。
北朝鮮の労働新聞によると、今年初めから今月15日までに降った降水量は56.3ミリで、1917年以来の少雨となっているとのことです。国連は、北朝鮮で1,000万人が深刻な食糧危機に陥っていると発表しました。
韓国の場合
当然ながら、韓国でも少雨の傾向が続いています。ソウルの5月の降水量はこれまで30ミリしかなく、これは5月の月間平均降水量の3分の1にしかすぎません。
また記録的な暑さも続いています。下のグラフはソウルの気温の推移です。この時期の最高気温の平均は23℃くらいですが、平年を5℃以上も上回るような陽気となっているのです。
韓国気象庁の呼びかけ
これを受けて韓国気象庁は、高温や熱中症への警戒を呼びかけているのですが、その方法が一風変わっています。
上は韓国気象庁のツイッターの投稿です。お堅そうな気象庁のイメージとは裏腹に、実にゆるいキャラクターが熱波への注意を呼び掛けています。
それだけではありません。
韓国版リカちゃんのような人形を使って、紫外線から白肌を守りましょうという、ユニークな動画も作成しています。
韓国や中国では週末まで、日本では来週初めにかけて真夏並みの暑さが続く見込みです。くれぐれも体調にお気を付けください。