台風21号、稀に見る「非常に強い」勢力でまもなく西日本上陸へ

上陸直前の21号の衛星画像 (出典元:NOAA)

21号は今日(4日)朝10時現在、中心気圧945hPa、最大風速45メートルの「非常に強い」勢力で、高知県の一部を暴風域に巻き込んでいます。

高知県室戸岬で48.4メートルの最大瞬間風速、同県田野町では1時間で92ミリの猛烈な雨が観測されました。

今後四国や近畿地方では、最大瞬間風速60メートル、波の高さ12メートル、また東海地方では5日昼までの24時間に500ミリの雨が予想されます。さらに大阪湾では、過去最高潮位に匹敵する記録的な高潮のおそれもでています。

「非常に強い」台風で上陸へ

21号は「非常に強い」勢力のまま、今日昼頃に四国東部または近畿地方に上陸する見込みです。報道されているように、25年ぶりの最強台風となる可能性があります。

「非常に強い」勢力とは、最大風速が44メートル以上54メートル未満の台風で、台風の強さの階級で上から2番目に強いカテゴリーです。

1991年以来「非常に強い」勢力で日本に上陸した台風は、1991年にりんごの収穫に大打撃を与えた19号(別名「りんご台風」)と、九州に史上最強の勢力で上陸した1993年13号しかありません。

デジタル台風のデータによると、1951年以降で風速44メートル以上の強さで日本に上陸した台風は、上陸した全台風のうちの5%しかなく、21号は稀にみる強い勢力での上陸となります。

今後の進路

気象庁発表の予想進路図
気象庁発表の予想進路図

21号は昼過ぎにかけて兵庫県や大阪府付近を通過し、夕方までに福井県周辺に到達する予想となっています。夜には「強い」勢力で日本海へと進み、5日朝には北海道沖で温帯低気圧へと変わる見込みです。21号は比較的コンパクトな台風であり、また偏西風に乗って加速を続けているため、天候が急速に変化するおそれがあります。

大災害が起こりやすい9月の台風

9月に発生する台風は、大規模な災害を起こしやすいことが知られています。9月は台風の上陸数が8月に次いで多いうえに、秋雨前線との作用で大雨が降りやすいためです。今月はこれまでにも増してさらなる台風への警戒が必要です。