死刑執行。今、改めて「闇サイト殺人事件」に思う

死刑

法務省は25日、平成19年に名古屋市内で起きた「闇サイト殺人事件」の神田司死刑囚(44)=名古屋拘置所=の死刑を執行したと発表した。第3次安倍内閣で初めて。上川陽子法相は就任直後の記者会見で「今の法の仕組み、枠組みを前提として行動するのが第一義。澄んだ心でこの制度に厳正に向き合うつもり」と死刑制度を維持する意思を表明していた。

出典:「闇サイト殺人事件」の神田司死刑囚の死刑執行 第3次安倍内閣で初【産經新聞】

上記記事は死刑執行に関わる内容ですが、その犯行内容、罪について改めて問いたいと思います。8年前のこの事件、闇サイトという言葉に有るように、互いに見知らぬ複数の犯罪者がネットで共謀し、犯行に至るという事件でした。犯罪の謀議を計る闇サイト自体はこの事件以前からも存在し、実際、それを利用した犯罪も行われていました。この事件は、何の罪もない、班員たちとは一切面識もない、一人の女性を死に至らしめる、そしてその手口、犯行の残忍さゆえに極刑に処されたのです。

この事件以降、「闇サイト」への取り締まりは強化されましたが、無くなったわけではありません。より地下に潜り、つまり一般の人が目にする事は無くなりましたが、犯罪者たちの間では以前にも増して謀議に使われるようになってしまいました。マルウェアの感染、遠隔操作や情報漏えいといったネット自体の犯罪対策も重要ですが、ネットを利用した現行犯罪(従来型犯罪)の高度化への対応も必要です。

東京オリンピックを見据えて、全国各地で誰でも利用できる公衆無線LANの設置が進められています。誰でもの中には犯罪者も含まれており、無秩序に使われる事への危惧が有ります。確かに監視や規制に対して憂慮する点は多いのですが、かといって犯罪者の温床になることは絶対に避けなければなりません。この事件が起こった際にはネットの便利さとは裏腹に危険性が注目され、極端には規制や監視を含めての議論が成されました。今一度、改めて考える時に来ているのかも知れません。