ニンテンドートウキョウより先 海外唯一の任天堂公式店はどんな感じ? ニューヨーク一等地に輝くマリオ
今日22日新装オープンの「渋谷パルコ」に入る目玉の1つ、「ニンテンドートウキョウ」(Nintendo TOKYO)。国内初の任天堂直営オフィシャルショップとしてゲームキャラクターの限定グッズなど約1000種類を取り揃え、開店前から注目を集めている。
一方、直営の公式ショップは既に「ニンテンドーニューヨーク」(Nintendo NY)があり、ファンの憩いの場、観光名所として定着してきた。フォロワー数10万を超すツイッターやフェイスブックを通じてこまめに情報を発信し、支持を広げる。
扱うグッズや展示品は、東京のお店とどういった違いがあるだろうか。ニューヨーク店で常時見られる品や季節ごとのイベントを中心に紹介していく。
(ニンテンドートウキョウのツイッター)
ポケモンセンター、Nintendo Worldと変遷
Nintendo NYはニューヨーク市のロックフェラーセンターから歩いてすぐ、マンハッタン区の中心街にある。
2001年にポケモンセンターとしてオープン後、05年に「Nintendo World」に変わり、16年に改装して今の施設となった。
季節ごとのイベントやゲームの大会、人気キャラクターとの撮影会など話題に事欠かない。限定アイテムの抽選配布なども行っている。ニンテンドートウキョウもさまざまなイベントで賑わいそうだ。
(グッズがもらえるイベント)
定番はグッズ販売とゲーム体験と歴代名器の展示
900平方メートル超のフロアは2階に分かれ、スーパーマリオやポケットモンスター、ゼルダの伝説に星のカービィ、スプラトゥーンといったゲームキャラクターのTシャツや人形、文具が多数売られている。
加えて、ここでしか買えない「Nintendo NEW YORK」と書かれたパーカーや、コントローラを模したバッグといった珍しい商品を多く揃える。ゲーム機器やソフトも販売する。
また、最新ゲームなどを無料で体験できるコーナーも人気となっており、時に順番待ちの行列ができる。
待ちながら他の人のプレイを興味深く観察する子どもらの眼差しは真剣そのもの。2階には大画面を設け、大会などの際には大勢が熱狂、歓声を上げる。
もう1つの目玉は、任天堂の歴代の名器などを並べたショーケース。祖業の花札をはじめ、1983年発売の「ファミリーコンピュータ」に、29年前の11月21日、90年に発売された「スーパーファミコン」をずらり展示。時代の先を行き過ぎたとも言われる、覗き込むタイプで没入感たっぷりの「バーチャルボーイ」や、スワロフスキーをあしらった豪華絢爛「ニンテンドーDS」も。
ショーケースと離れた場所に1台、黒焦げになったゲームボーイが別個に置かれている。湾岸戦争の際に兵士に配られ、戦地で爆撃を受けたものだそうだ。覆いの部分は黒く焼けただれているものの内部に問題はなく作動し、機器の頑丈さを物語っているとされる。
大会や撮影会も
品揃えや配置をこまめに変えたり、目を凝らさないと分からないような所にキャラクターが隠れていたりと、訪れる人を飽きさせない工夫が随所にある。
先週訪れた際には今月発売の「ポケットモンスター ソード・シールド」を前面に押し出した店構えになっていた。その日はピカチュウと会えるイベントがあり、多くの子どもたちが握手をしたり、写真を撮ったりして触れ合った。
常設の販売品や展示品と、大会、撮影会などをうまく織り交ぜ、お店はいつも繁盛しているようだ。イベントは事前にツイッターなどで告知され、盛り上がった様子が後日投稿されている。
(スマッシュブラザーズの大会)
Nintendo NYの春夏秋冬
最後に過去1年ほどにあった季節ごとのイベントを振り返る。ニンテンドートウキョウではどういった展開がされていくだろうか。
(※毎年同時期に同様のイベントがあるとは限りません)
3月10日:「MARIOの日」。March(3月)の10日、なので「MAR10」
3~4月:イースター(復活祭)と言えば卵、卵と言えばヨッシー
夏休み:大勢の子どもたちがポケモンのカードを持って集結
10月:ハロウィーン。彫って装飾したカボチャを展示
12月:クリスマス仕様の限定商品
(※ツイッター以外の画像は筆者撮影)