「霾る」は「つちふる」と読みます。上記の写真でお気づきの方は多いと思いますが、黄砂のことです。講談社の新日本大歳時記によると(一部抜粋)

「霾」…モンゴルや中国北部の黄土地帯で、春の吹き荒れる季節風によって大量の細かな砂塵が空高く舞い上がって大気中に広がり、遠くまで及ぶ現象。黄砂ともいう。3月から5月に多く、日本にも飛来し、空は黄もしくは黄褐色となり、太陽は生気を失い、視界は著しく悪くなる。

大正時代から使われ始めた言葉で春の季語になっています。

黄砂 飛来のピークは30日(火)にかけて

その黄砂が4月1日(木)にかけて日本各地に飛来する見込みです。29日(月)、西日本では大阪、広島、高松、福岡、鹿児島などで黄砂を既に観測しています。ピークは30日(火)にかけてで、視程(水平方向で見通しの効く距離)が10キロメートル未満となるでしょう。所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みです。屋外では洗濯物や車に黄砂が付着するなどの影響が予想されます。視程が5キロメートル未満になった場合は、交通機関に影響が出るかもしれません。

また、呼吸器系に疾患のある方は、黄砂の影響で症状が悪化するおそれがあります。花粉症の方も黄砂が加わることで、症状がひどくなる可能性があるので、異変を感じたら外出は控えた方がいいかもしれません。

画像 ウェザーマップ 黄砂の予想

なぜ東京にはほぼ飛んでこないのか?

ところで、上記の黄砂の予想をみると、なぜか東京など関東付近には黄砂が、ほぼ飛来しない予想になっています。東京在住の方は、空が黄褐色になるのをあまり見たことがないかもしれません。それもそのはず、東京では2011年以来、黄砂は観測されていません。これはなぜか?日本一広い平野である関東平野は、高い山に囲まれていて黄砂が山にブロックされるためです。九州出身の私にとって春といえば、空は黄砂でかすむことがあり、歳時記に記載されているように、まさに太陽が生気を失っていました。東京にきて、春なのに、太陽は輝き、空の青さにびっくりしたものです