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冬物はしまって大丈夫?~過去145年間で一番暖かい3月~

三ヶ尻知子気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:アフロ)

各地で、さくらの開花、満開が記録的に早い状況となっていますが、今年の3月は異常とも言っていいくらいの暖かさです。東京で過去の最高気温の平均データを調べてみると、2021年は観測史上145年間で一番気温が高い3月となりそうです。そしてこの先4月にかけても気温が平年より高い状況が続きそうです。この暖かさの原因は、中国南部から日本にかけて全体的に気温が高い場になっていること。さらにこの時期は高気圧と低気圧が交互にやってきますが、低気圧が寒気を引き込む南岸低気圧型ではなく、暖気を持ち込む日本海低気圧型が多かったことも原因の一つと思われます。つまり、上空の偏西風が北に偏っていて、この先もそうなる予想なので、暖かい空気が日本付近に流れ込みやすい状況が続く見込みです。

この先の気温も平年より高い

画像 ウェザーマップ
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関東から九州は衣替えをしてもOK!!

上図の東京の予想最高気温で見ると、29日(月)は最高気温が25度で夏日になる見込みです。3月に夏日になるのは8年ぶりです。例年ですと、4月にかけては寒の戻りがあるのですが、いまのところ、それも無さそうなので、もう冬物のコートやセーターはしまっても大丈夫そうですよ。ただ、朝晩はそれなりに冷えるので、春用の羽織り物やスカーフなどで調節するとよいかもしれません。

画像 ウェザーマップ
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気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

1996年に気象予報士の資格取得。大分県出身。日本テレビ、NHKを経て、現在は、TBSテレビ気象キャスター。南国から雪国まで住んだ経験を活かし、主婦目線、母目線で天気を解説。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など

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