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記録的少雨だった5月 今後、梅雨入りは?夏の天候は?

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
週間予報(2日朝発表)

日本列島は少雨傾向が続き、東京の5月の降水量は1か月で49ミリと、1876年からの観測史上最も雨が少ない5月となりました。今後、梅雨入り、夏の天候はどうなるのでしょうか。

5月に雨が少ない年の夏

今年5月の降水量平年比(気象庁ホームページより)
今年5月の降水量平年比(気象庁ホームページより)

「5月に天気よければ干ばつ」(5月に晴れる日が多いと夏は干ばつになる)と言われることがあります。

もちろん、天候はそんなに単純なものではないのですが、これまで東京で5月に最も降水量が少なかった(49.3ミリ)1967年は全国的にも少雨で、その後、夏は全国的に高温となり、九州や四国、関東などで顕著な雨不足となりました。農林水産省の統計によると、682億円もの農作物被害が出ています。

最近では、2013年が5月の降水量が全国的に少なく、東京では1か月で53ミリのみ。この年の夏は全国的に気温が高く、高知県の四万十市では国内最高気温となる41.0℃が観測されました。

関東では、7月6日に早々に梅雨明け。暑くて雨が少ない日が続き、8月には東京の奥多摩町にある小河内ダムで人工降雨が試された夏でした。

例年と違う大気の流れ

6月~8月の気温予想(気象庁ホームページより)
6月~8月の気温予想(気象庁ホームページより)

過去の少ないサンプルだけでは何とも言えませんが、今年の5月の少雨の原因は、偏西風が日本の北と南を離れて吹き、それに対応して低気圧が日本の北と南を離れて通ることが多かったためです。この例年と違う偏西風の流れが、今後、夏に向けてどう変化していくかが、一つのポイントとなります。

ちなみに、コンピューターがはじき出した予測をもとに出ている現時点の夏の気温予想は、平年より高くなる確率が50%、平年並みの確率が30%、平年より低い確率が20%。どちらかというと、気温が高くなる傾向の予報が出ています。

梅雨入りは?

来週になると、梅雨前線が本州付近に北上してきます。

6日(火)に西日本で雨が降りはじめ、7日(水)には東日本にも雨が広がります。その後いったん梅雨前線が離れますが、11日(日)頃からは本州付近に停滞しやすくなりそうです。各地の梅雨入りは、来週なかばか来週末の可能性が高まってきています。

今のところ、雪解け水などでダムの貯水率は高くなっていますが、今の少雨傾向が変わるのか、梅雨時の雨の降り方は要注目となりそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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