東京都心の「積雪3cm」 観測所の引っ越しが影響か

低気圧の影響で、30日は各地で雪となった関東地方。気象庁の観測では東京都心の積雪は3cmと、周囲の観測に比べてやや不自然に多くなっています。12月に観測所が移転した影響が出ていると考えられます。

30日午前8時30分頃の東京都千代田区(撮影:小杉浩史)
30日午前8時30分頃の東京都千代田区(撮影:小杉浩史)

30日の気象庁観測による積雪は、最も多い時間で、東京都心(千代田区)3cm、横浜0cm、熊谷0cm、秩父0cmでした。

たしかに千代田区でも積もりやすい場所では3cmくらいに達していた所もありますが、感覚とは違うと感じる人が多いのではないでしょうか。

観測所の移転で低温傾向に

気象庁の「東京」の観測場所は、先月12月に引っ越しをしています。これまでのビルや道路に囲まれた大手町から、緑に囲まれた北の丸公園に変わったことで、最低気温が低く出やすくなり、積雪も多く観測される傾向にあります。

たとえば、去年2月の大雪時は、大手町で27cmの積雪が二週続けて観測されましたが、この時、北の丸公園では、31cm、39cmを観測していました。

30日も、気象台の方の話によると、大手町の旧観測所では、積雪はあるものの全面が雪に覆われた状態ではなかったそうです。

おそらく、今回くらいの降り方であれば、旧観測所では積雪が0cmか、多く見積もっても1cmくらいでしょう。

取扱い注意の観測値

観測所はすでに移転していますから、あれこれ言っても仕方ない部分はありますが、今後、「東京」の積雪量の扱いは気を付ける必要があります。「東京都心のよく積もる所で」の積雪くらいに考えた方が良いでしょう。

将来的に、観測所が移転された事を知らない人が増えると、2015年から急に東京は雪が積もりやすい都市になったと見えてしまうかもしれません。

■『東京の気温 観測場所移転で低下』(2014年12月2日)