7月30日に配信された『デイリー新潮』の記事によると、10月から地上波プライムタイムで初となるカズレーザーの冠番組が始まるという。同志社大学卒業のインテリ芸人として数多くのレギュラー番組を持っている彼が、さらにその地位を盤石なものにすることになりそうだ。

メイプル超合金のカズレーザーのテレビタレントとしての魅力は、豊富な知識と浮世離れした感覚を生かして、いつでもズバッと本質を突くような発言ができることだ。

アイドルのスキャンダル追及にも容赦なし

かつて放送されていたテレビ東京の『青春高校3年C組』という番組で、週刊誌で熱愛報道をされたばかりのNGT48の中井りかが出演した際、カズレーザーは容赦ない言葉で彼女をどんどん追い詰めていった。

事の経緯を説明するためのボードを指し示しながら、「どの時点で事務所に怒られてるの?」などと直球の質問をした。また、中井が「アイドルだっていろいろあるんだよ!」と開き直った発言にも触れて、「どういう意味ですか?」「やんなきゃいいだけの話ですからね」と冷たく突き放した。

さらに、AKB48選抜総選挙で中井が26701票を得ていることに関して「こういうのってどうすんの? 返金すんの?」と問いかけて、「だって返金しないんだったら、言葉で何言ったってウソじゃん」と正論をぶつけた。中井は何も返せずただ黙り込むのみだった。

スキャンダルで窮地に陥った若い女性アイドルに対して、カズレーザーは一切手加減なしで徹底追及の構えを見せていた。並のタレントがこれをやったら相当きつい感じに見えてしまいそうだが、飄々としたキャラのカズレーザーがやると不思議と嫌な感じがしない。緊急で行われることになった企画の中でも、彼の持ち味がいかんなく発揮されていた。

『M-1』決勝進出で注目される

カズレーザーはメイプル超合金というコンビとして2015年の『M-1グランプリ』で決勝に進んだ。金髪に全身赤の衣装のカズレーザーと、体重130キロの巨体を誇る安藤なつのコンビは、見た目だけでもインパクトは抜群だった。セオリーを無視してカズレーザーが自由奔放にボケ倒す漫才スタイルも異彩を放っていた。

その後、彼らは一気にテレビの人気者になり、数多くの番組に出演するようになった。特に、カズレーザーは同志社大学出身の頭脳を買われて、クイズ番組などでも活躍するようになった。

また、クイズ以外のバラエティ番組でも、「お笑い芸人」というより「街の変わり者」という雰囲気のカズレーザーの個性が際立って見える場面が多い。情報番組のコメンテーターとしても高く評価されている。

どんなときにも冷静に淡々とした口調で正論を言って微笑む彼は、テレビに出ている数多くのタレントの中でも突出した存在である。その言動からは、虚栄心や劣等感のような人間臭い感情の起伏がほとんど感じられない。他人に嫉妬したり、自分がどう見られるかを気にしたりすることなく、好きなことだけをやってのびのびと生きている。

悟りきった態度で自分を貫く

この世のものとは思えない悟りきった態度で今を楽しんでいるカズレーザーは、誰よりも優しく見えるときもあれば、誰よりも冷たく見えるときもある。それは受け手が自分の気持ちを彼に反映させているだけだ。悩みを解決したい人にとっては、いつでもあっけらかんと正論を言ってくれる彼のことが頼もしく感じられるだろうし、心が弱っている人は正直すぎる彼の辛辣な意見に傷つくことがあるかもしれない。カズレーザー本人はただありのままにそこにいるのみだ。

カズレーザーは学生の頃から全身赤色の服と金髪という現在のスタイルだったという。SNSなどが普及して、誰もが他人にどう見られるかばかりを気にしているような時代に、マイペースを貫いている彼の生き方は魅力的に映る。

過度に虚勢を張るわけでもなく、卑下することもない。カズレーザーは、私たちがついつい忘れがちな「ありのままに生きること」の大切さを教えてくれる。