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祝「HYBE INSIGHT」日本初上陸! BTSやセブチ、ルセラなどの夢を映す写真展 最速レポ

桑畑優香ライター・翻訳家
漠然とした夢に憧れる姿がぼやけた写真で表現される3つ目のセクション

K-POPファンの聖地オブ・ザ・聖地のひとつ、「HYBE INSIGHT」がついに日本に――。

BTS、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIMなどを擁するHYBEが開催する写真展のタイトルは「The Daydream Believers: 꿈,마침내」。HYBE INSIGHTならではの体験型のしかけもいっぱい。11月11日からのスタートを前に開かれた内覧会で目撃した「夢の世界」をお届けします!

(c)HYBE JAPAN
(c)HYBE JAPAN

品川駅から品川グランドセントラルタワーへの連絡通路を歩くこと数分。「HYBE INSIGHT」と左右に記されたドアは、まるで韓国のHYBE INSIGHTがまるごとワープしてきたような感慨が。そう、この展示は、ソウルで開かれた写真展をそのまま日本に移設したもの。いや、そのままどころか、韓国で開催したBTS、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIMの5組にfromis_9と&TEAMが加わり、計7組54名のHYBEアーティストのフォトがずらり!という、日本限定のパワーアップバージョンなのです。

■メイクルームから始まる夢への軌跡

会場に一歩足を踏み入れると、壁にこう記されていることに気づきます。

「あなたの夢は何ですか。今、その夢に向かって走り続けていますか?」

写真展のテーマは「夢」。すべての写真を撮影したフォトグラファーのシン・ソネさんは、これまでHYBE LABELSアーティストのアルバムコンセプトフォトや雑誌グラビアなどを多く手がけた人。ビデオでのメッセージで、撮影に臨んだ気持ちをこんなふうに明かします。

「漠然とした夢を持ちながら、努力で夢をかなえる。それがどれだけ難しいか、その過程を間近で見てきました。それをかなえた人がDaydream Believerなのです。撮影したアーティストたちはオーラをまとっていました。展示で、善きオーラに触れていただければと思います」

6つに分かれたセクションの、最初は「Backstage(バックステージ)」です。

(c)HYBE JAPAN
(c)HYBE JAPAN

本当に、まるでバックステージに入り込んだようなメイクルームを再現した空間。素顔からスターの顔へと変化を遂げる場で、アーティストたちはどんなステージを、夢を描いてきたのか、想像が広がります。

■暗室で浮かび上がる夢の輪郭

夢を文字にしてちりばめたのが、次の展示「Dreamy Words, Dreaming Minds(夢のかけら)」です。暗い空間に映し出される単語や文節は、曲の歌詞の一部を表しています。アーティストの心の声や決心を表現する夢のかけらが徐々に音楽とともに躍動をはじめる。そんな象徴のようにも見えました。

次の空間は、記事のトップにある写真の3つ目のセクション「Faces of Dreaming Minds(夢を抱く顔)」。漠然とした憧れを抱くDaydream Believerだった頃のアーティストの顔がぼやけた写真で表現されています。

4つ目のセクションは「Darkroom(暗室)」。

フィルムを現像する暗室を模した空間は、目標へ向かう過程に影を落とす暗闇のようにも思えます。でも、暗さに慣れて見えてくるのは、徐々に姿を現す夢の形。テーブルの上のフィルムを拡大鏡の下に置くと、アーティストの顔が白黒でくっきりと浮かび上がります。

(c)HYBE JAPAN
(c)HYBE JAPAN

(c)HYBE JAPAN
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その先へと導く廊下には、「Toward Our Dream(鮮明になっていく夢)」というフレーズが。両脇には、1枚の写真の陰に存在する多くのテイクと努力を象徴する、たくさんの写真が飾られていました。

(Xのポストはソウルで開催されたときのもの)

■アーティストの残り香を感じる夢の撮影セット

そして――。

通路の先の扉を開けると、思わず「わ、すごい!」と声がもれました。「The Daydream Believers(夢、ついに)」と名づけられた大空間には、完成したポートレートがグループごとに並びます。そして、ポートレートのまわりには、写真から飛び出してきたような衣装や小道具が。じつは、さりげなく置かれたソファーやベルベット素材の布も、実際の撮影で使われたもの。アーティストの残り香を感じながら、まるで撮影現場に入り込んだような感覚になれるのです。

(c)HYBE JAPAN
(c)HYBE JAPAN

この空間がスペシャルなのは、上の写真のように、衣装やセットがガラスケースで仕切られているのではなく、そのまま展示されているということ。触れるのはNGですが、空間を自由に歩き回りながら、衣装や小道具を360度からじっくりたっぷり堪能することができます。ちょっと隠れた場所にあるアイテムもあるので、宝探しのような楽しさも(LE SSERAFIMの衣装の、スリムなサイズ感にびっくり!)。

メンバー3人が兵役中のBTSは、7人全員の写真が展示されていて、ここだけの撮りおろしの彼らに会えるのは、とっても貴重…!

セットのカラーや小物には、それぞれのチームのコンセプトもくっきりと。フォトグラファーのシン・ソネさんによると、「BTSは画家が作品を生み出す空間であるアトリエをイメージしました。SEVENTEENとTOMORROW X TOGHTERは夢に出てきそうな空間を、ENHYPEN、LE SSERAFIMは夢を見ていた幼い頃の部屋がコンセプトです」

デビュー当時の逆境に負けずに世界のトップに立ったチーム、厳しいオーディションを経て誕生したチーム。一枚一枚の写真に映る真摯な眼差しに蘇ってきたのは、計7組・54名のアーティストそれぞれが歩んだ夢への軌跡です。そして、その瞳に、こう問いかけられているような気がしました。

「あなたの夢は何ですか。今、その夢に向かって走り続けていますか?」

[HYBE INSIGHT] The Daydream Believers: 꿈,마침내

[東京] 2023.11.11〜12.17

https://www.weverse-ticket.online/events/10004

(c) HYBE JAPAN
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ファンが自分たちの夢を書いて掲示するボードも。各レーベルを通じて、アーティストに届けられます。(Xのポストはソウルで開催されたときのもの)

*記事中の写真はすべてHYBE JAPAN提供

ライター・翻訳家

94年『101回目のプロポーズ』韓国版を見て似て非なる隣国に興味を持ち、韓国へ。延世大学語学堂・ソウル大学政治学科で学ぶ。「ニュースステーション」ディレクターを経てフリーに。ドラマ・映画レビューやインタビューを「現代ビジネス」「AERA」「ユリイカ」「Rolling Stone Japan」などに寄稿。共著『韓国テレビドラマコレクション』(キネマ旬報社)、訳書『韓国映画100選』(クオン)『BTSを読む』(柏書房)『BTSとARMY』(イースト・プレス)『BEYOND THE STORY:10-YEAR RECORD OF BTS』(新潮社)他。yukuwahata@gmail.com

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